株価が下げている最中に株を買ってしまい、そのまま下げに飲まれて損をしたことはありませんか?
それは、あなたの買った株が戻り売りを受けていることが原因かもしれません。
株価の動きをよくよく観察してみると、ある特定のポイントで、売りが出やすい場面があるということがわかります。あらかじめ、そのようなポイントを知っていれば、無駄に損を出すことがなくなるため、あなたの投資成績も大きく向上する筈です。
このページでは初心者がつい株を買いたくなってしまうけど、結局のその後、株価が下がってしまうような注意したい場面を具体的に解説していきます。
執筆者
投資の教科書 事務局
投資の教科書事務局では、実際に成果をあげている本物のトレーダーの取材に基いて記事を作成しています。この方針を貫き、初心者にも再現可能な手法やノウハウをわかりやすくお伝えします。
1.戻り売りとは
株価が下落の最中に一時的に株価が上がるように見えて、その後結局下げてしまうことがあります。この一時的な株価上昇に合わせて、株を新規に売ることを「戻り売り(もどりうり)」といいます。
図解すると以下の通りになります。

株価は波を作りながら動きます。上記の図では、株価が値を下げている下落の流れを表していますが、途中2度ほど株価が跳ね返っています。
特に初心者に多く見られるのですが、そのような場面では株価がこれから上昇に転じるかも知れないと思い込んで株を買った後、結局株価が下がってしまい損失になってしまったということが起こります。
大体は売りで利益を出そうとして、戻り売りをしている人が多いため株価はなかなか上昇しません。
ではこの戻り売りに引っかからないようにするにはどうしたら良いのかを考えてみましょう。
2.買いを見送りたい2つの戻り売りの場面とは
そもそも下落している最中の株を買って上昇するのを待つことを逆張りの手法と言いますが、その逆張りの手法をする際の典型的な損失パターンが、戻り売りに負けて株価が引き続き下がってしまうというパターンです。
つまりその戻りが一時的なもので、その後も売られてしまう可能性が高いものだということがわかれば、下手に買いで手を出さずに済むわけです。
2つの場面とは、、
- 節目でもなんでもないところでの一時的な反発
- 出来高を伴わない一時的な反発
という2点があります。
それぞれ解説します。
2.1.節目でも何でもないところでの一時的な反発
節目とは1,000円などのきりのいい数字や過去の高値や安値などのことを言います。株価が下落している時にも、そのような節目では株価が反発しやすくなりますが、逆を言えばそのような節目以外の場所での株価の反発は、一時的なものになる可能性が高いです。
というのも、節目ではみんながその位置を意識して買いに行きますので、株価が上昇しやすくなりますが、節目でもなんでもないところでは、大口の投資家が一時的に買いをいれてすぐに売るというパターンが多いからです。そのような場所では当然資金力のない個人投資家は売りに押されて負けてしまうことになります。
2.2.出来高を伴わない一時的な上げ
一時的な戻りでないときには、上昇に出来高を伴うことが多いです。売りと買いが大きくぶつかりあったあげく、買い方が勝利したということですので、その後売り方の買い戻しが続く可能性が高くなります。
これは上昇局面でも同じことが言えて、高値圏で出来高を伴った大きな下げが見られると、売り方勝利で、その後株価が下げる傾向が見られます。
以上2点を意識して見ると、変な場所で株を買って損失を出すことは少なくなります。
3.戻り売りを利用して利益を上げるためには
株を買ってはいけない戻り売りのタイミングが分かるのであれば、当然のことながら「売り」から入ることで利益を上げることが可能となってきます。
売りから入るとは、信用新規売りを利用して、『先に株を借りて売りつけ、株価が下がったら買い戻して、その利ざやを取る取引』のことです。信用の売りについては、また別のページでくわしくお伝えしま。ここでは簡単に説明しますね。
この信用新規売が可能となるのは、株を借りることのできる銘柄(貸借銘柄)に限られますが、最近は借りることのできる銘柄が増えてきていますので、この信用の売りを利用することも利益を上げることのできる一つの方法です。
下落の流れにある株式の一時的な反発を利用して株を信用新規ウリで売り、再び下がったところで買い戻しを行う。これは「上昇相場の一時的な下落を狙って株を買う」投資手法です。
押し目買いについては、『上げ相場における絶好の押し目買いポイントの見抜き方』で詳しく解説していますので、戻り売りと押し目買いはセットで覚えてしまいましょう。
ただし、信用の売りを使用するときは要注意事項があります。
一つは、売りは損失が限定されていないこと。
株価が上昇すればするほど、損が出ます。そのため、思惑が外れた場合に損切りは素早くする必要があります。
二つ目は、その銘柄の貸株超過に気をつけること。
つまり借りる人が多すぎる状態になった時に追加の利息が発生すること(逆日歩)といいます。
以上2点を常に意識しておけば売りで大きな損失を被ることは少なくなるでしょう。
まとめ
株価の動きは買いと売りのせめぎあいによって生じます。
売りが強く、株価が下がる場面を前もって知ることが出来れば、そのような場面で損することもなくなります。株を選択して買わないスキルを向上させて頂ければさいわいです。
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