ダウジョーンズのプット売りのパフォーマンス
· 増田 丞美

この記事は2021年に公開したアーカイブ記事です。制度・数字・サービスの内容は当時のものです。
「アメリカのマーケットは知っているだけでかなり有利になります。」
アメリカの制度には日本では見られない際立った特徴があり、それは非常に有利に働いています。
むしろ、知らないと損とさえ言えます。
米国の制度と仕組みを利用したパフォーマンス(成績)
そこでパフォーマンス(成績)を掲げます。分かり易いように対象期間の初めの1000ドルがどのように成長したかを掲げます。
以下に掲げた(A)、(B)2つのグラフは日本のカレンダーのゴールデンウィーク明けから3ヶ月間のパフォーマンスを示したものです。(A)は1000ドルが3ヶ月後に1118ドルに成長しました。一方、(B)は1000ドルが同様に3ヶ月後に1054ドルに成長しました。それぞれの成長率は、年換算でそれぞれ47.2%と21.6%です。いずれも特別なことをしていません。米国の制度と仕組みを利用しただけです。
(A)

(B)

「米国の制度と仕組みを利用しただけです。」と述べました。
米国の制度とは米国の株式マーケットの制度です。アメリカを代表的する株価指数ダウジョーンズに連動する仕組みを利用しました。米国の制度は長期的に有利ですが、比較的短期の3ヶ月でも十分な成果を出すことができました。
ダウジョーンズのプット売り
次に、米国で利用できる仕組みとして最も特徴的であり優位性に富んでいるのがオプションです。米国はオプションが世界でも最も発達しています。しかし、米国はさらに進んでいます。オプションが株式化された仕組みを取引することができるのです。株式の注文の出し方を知っていれば誰でもできます。
上記のパフォーマンス(1)とパフォーマンス(2)はそれを利用したものです。
(1)はダウジョーンズ(株価指数)のプットオプションが株式されたものを売った結果です。5月のゴールデンウィーク明けに売り3ヶ月放っておきました。特別なことは何もしていません。実のところ、ダウジョーンズのプット売りは最もリスクの小さい投資のやり方の一つです。しかし、実際に、それを実行するには比較的大きな資金が必要です。そこで、ダージョーンズのプットを株式化された証券(株式と同じ)を利用し、それを売りました。それは表面的には「株式の空売り」に似ていますが、似て非なるものです。むしろ、プットオプションの売りに似ています。そして、それは見かけよりもずっと容易です。実質プット売りと思えば資金制限の中で十分安心して実行できるはずです。
(1)は素晴らしいパフォーマンスを見せていますが、上下の振れ幅が比較的大きいです。慣れていないとストレスを感じるかもしれません。
(2)は(1)に比べてパフォーマンスは劣りますが十分に素晴らしい成果を出しています。(2)の方が振れ幅が小さくストレスフリーで長く続けていけると思います。
(2)は実質的にダウジョーンズ株価指数のコール売りとプット売りを同時に実行したものに似ています。しかし、実際に、ダウジョーンズ株価指数のコール売りとプット売りを実行するには比較的大きな資金が必要です。そこで、ダージョーンズのプットを株式化された証券(株式と同じ)を利用し、2つを同時に売りました。一つはプットが株式化された証券(株式と同じ)、そして、もう一つは、コールが株式化された証券(株式と同じ)です。
上記(1)と(2)2を合わせたのが下のグラフです。

パフォーマンス(2)はパフォーマンス(1)と比べて見劣りしますが、何も特別なことをせず放置していたからです。途中で決済し“リバランス”(株数を調整して仕掛け直すこと)を実行することによりパフォーマンス(1)に近づけることができます。
オプションと聞くと複雑そうで難しい、面倒と考えガチですが、オプションが株式された証券(株式と同じ)を利用することができます。
冒頭に述べたことを繰り返します:
アメリカの制度には日本では見られない際立った特徴があり、それは非常に有利に働いています。むしろ、知らないと損とさえ言えます。
この記事を書いた人
増田 丞美
現在、WBP,LLC/Wish & Brains Partners代表(CEO)兼社長。
「オプション・キャッシュフロークラブ」主宰。
米国コロンビア大学を卒業後、野村証券(東京・ロンドン)、米国投資銀行モルガンスタンレー(ロンドン)などを経験。
現在、国内外の事業会社の経営の傍ら、日本において幅広い個人層にオプションの実践を指導している。
オプションに関する著書・訳著多数。




