時間から収益を得る方法
· 増田 丞美

この記事は2021年に公開したアーカイブ記事です。制度・数字・サービスの内容は当時のものです。
長期オプションでは、以下の2つのことが最も重要なポイントです。
1)株価変動はそれ自体あまり重要ではない。
この理由は時間と関係があります。これは時間から収益を得る方法である。
2) 長い時間が与えられるとこのメソッドのリスクは限りなくゼロに近づく。
株式マーケットに参加していると「暴落したらどうしよう?」と誰もが考えます。
紹介したオプションを利用した方法は時間が支配しています。
長期オプションの非常に優れた点
すでに紹介した「特殊証券」の価値は株価というよりオプションの価値と言っていいと思います。仕組み的にそうなっています。そして、それは本質的にオプションであることから時間が支配しているのです。また、それらは米国の株価指数に基づいているので米国の制度について知っておくことが大事です。株式マーケットそのものより米国の制度について知っておくことです。それらの指数は米国では長期的に成長します。それには制度的な理由があります。
オプションは数学的な原理に基づいています。
そして、時間が収益をもたらします。
特に、長期オプションの非常に優れた点は初めに大きな収益(現金)が得られることです。
株価が暴落したらどうしよう?
以下のグラフは私のグループが好きな「特殊証券」の価値の変化の推移を描いたものです。
この「特殊証券」は歴史が新しく2019年1月に取引が開始されました。それから直近(2021年10月14日)までの期間の変動を示しました。

変動がとても激しく手を出しづらいと感じられるかもしれません。
「この証券を買って暴落したらどうしよう?」
誰もがそう考えるはずです。
そこで長期オプションを利用するとどうでしょうか。
上記の「特殊証券」の価値は10/14現在41.05ドルです。
期限が2024年1月20日の長期オプション(プット)を売りました。
取引は以下が示す通りです。
40P−1 @17.00
これは権利行使価格40ドルのプット1単位の売りによって1700ドルを得たことを示しています。
「価値(=株価に相当)が暴落したらどうしよう?」
1700ドルの収入と特殊証券の価値の変動(株価変動)を切り離して感上げることはできるでしょうか。
1700ドルドルは2年半の配当の先取りと考えることができます。
2年半後価値が暴落していて10ドルだったとしても1700ドルの収入は残ります。その時は、同証券100株を40ドルで買っていることになりますが、そのポジションを維持して
さらに、10ドルで100株買うことができます。
同じ上記の証券の長期オプションを利用したもう一つのオペレーション(取引)を紹介します。同じ期日(2024/1/19)のものです。
20P−1 @5.00
権利行使価格は上記の40ドルに対して20ドルのプットの売りです。
それによって500ドルの現金収入を得ることができます。
これは初めから「株価が暴落したらどうしよう?」という心配事をかなり軽減させてくれます。同様に初めに得た500ドルは収入として残ります。
長期オプションで儲ける秘訣
長期オプションで儲ける秘訣は現金収入と株価変動を切り離して考えることです。
高配当収入を数年分まとめてもらえると考えるとどうでしょうか。
特殊証券の株価がゼロになることはありません。
指数をベースにしているからです。
冒頭で述べたことを繰り返します。
1)株価変動はそれ自体あまり重要ではない。
この理由は時間と関係があります。これは時間から収益を得る方法である。
2) 長い時間が与えられるとこのメソッドのリスクは限りなくゼロに近づく。
この記事を書いた人
増田 丞美
現在、WBP,LLC/Wish & Brains Partners代表(CEO)兼社長。
「オプション・キャッシュフロークラブ」主宰。
米国コロンビア大学を卒業後、野村証券(東京・ロンドン)、米国投資銀行モルガンスタンレー(ロンドン)などを経験。
現在、国内外の事業会社の経営の傍ら、日本において幅広い個人層にオプションの実践を指導している。
オプションに関する著書・訳著多数。




