お金を生む魔法の箱
· 増田 丞美

この記事は2021年に公開したアーカイブ記事です。制度・数字・サービスの内容は当時のものです。
以下の表は「オプションチェーン」と呼ばれるオプションのプレミアム表(=オプション価格表)です。
このオプションが対象とする株式銘柄の株価を20ドルとします。
そして、オプションの期限(オプションには期限があります。)を2022年1月21日とします。
目次
お金を生む魔法の箱
表をご覧ください。
これが「お金を生む魔法の箱」としたらとても興味深いと思いませんか。

上の表においてCは「コール」です。Pは「プット」、Sは「ストライクプライス」(「権利行使価格」)です。
このオプションが対象とする株式銘柄の株価は20ドルです。そこで、上の箱を4つに区切ります。
Sの値が現在の株価またはそれより大きいC(コール)
まず、C(「コール」)から。
表の左側を見ます。
S(=「ストライクプライス」=「権利行使価格」)が20から30までのCの値を示した部分。つまり、Sの値が現在の株価またはそれより大きいC(コール)。
これを(A)とします。
(A)
Sの値が現在の株価より小さいC(コール)
次に、もう一度、表の左側を見ます。
S(=「ストライクプライス」=「権利行使価格」)が15から19までのCの値を示した部分。つまり、Sの値が現在の株価より小さいC(コール)。
これを(B)とします。
(B)
Sの値が現在の株価より大きいP(プット)
今度は表の右側を見ます。
S(=「ストライクプライス」=「権利行使価格」)が21から30までのPの値を示した部分。つまり、Sの値が現在の株価より大きいP(プット)。
これを(C)とします。
(C)
Sの値が現在の株価またはそれより小さいP(プット)
最後に、もう一度、表の右側を見ます。
S(=「ストライクプライス」=「権利行使価格」)が15から20までのPの値を示した部分。つまり、Sの値が現在の株価またはそれより小さいP(プット)。
これを(D)とします。
(D)
価値は全てゼロにになる理由
上の箱がなぜ「お金を生み出す魔法の箱」かというと,ここからお金を引き出すことができるからです。
上記の(A)と(D)の箱(表)をまずご覧ください。(C)と(B)については次回お話しします。
「オプションの期限(オプションには期限があります。)を2022年1月21日とします。」と掲げました。
2022年1月21日との時点で株価が20ドル以下だ(A)のCの価値は全てゼロになります。
次に、
2022年1月21日との時点で株価が20ドル以上だ(A)のCの価値は全てゼロになります。
なぜゼロになるのか?
それは全て時間によって作られた価値だからです。
では、どうやってお金を箱から取り出すのか。
CやPを売ります。この方法については別の機会にお話しします。
米国にはこのような仕組みを利用できる大きなマーケットがあります。そして、日本からでもアクセスできます。
この記事を書いた人
増田 丞美
現在、WBP,LLC/Wish & Brains Partners代表(CEO)兼社長。
「オプション・キャッシュフロークラブ」主宰。
米国コロンビア大学を卒業後、野村証券(東京・ロンドン)、米国投資銀行モルガンスタンレー(ロンドン)などを経験。
現在、国内外の事業会社の経営の傍ら、日本において幅広い個人層にオプションの実践を指導している。
オプションに関する著書・訳著多数。




