オプションを学習する必要はない

マーケットのメカニズムや構造が生み出す仕組みを利用して資産の増大を図ること」では、オプションの概念に触れました。

オプションに興味がある方は多くいらっしゃると思います。一方で、オプションの興味があるもののオプションは難しくととっつきにくい(=馴染めない)と思われている方もいらっしゃると思います。オプションに興味がある人に「オプションは学習する必要がない。」とオプションの専門家に言われたらどうでしょうか。

日本には日経225オプションに代表されるオプションがあり、米国には多くの株式オプションが取引されています。私は「オプションは必要ない。」と言っているのでありません。混乱を誘うような表現ですが、「オプションを学習する必要はない。」と述べているのです。

執筆者
増田 丞美

増田 丞美

現在、WBP,LLC/Wish & Brains Partners代表(CEO)兼社長。 「オプション・キャッシュフロークラブ」主宰。 米国コロンビア大学を卒業後、野村証券(東京・ロンドン)、米国投資銀行モルガンスタンレー(ロンドン)などを経験。 現在、国内外の事業会社の経営の傍ら、日本において幅広い個人層にオプションの実践を指導している。 オプションに関する著書・訳著多数。

「オプション」とは何か

一般に広く理解されている、株価指数オプションや株式オプションに代表されるオプションはパッケージ化された金融商品です。コール、プット、プレミアム、権利公使価格、ボラテティリティ、原資産価格など多くの用語がありそれらを頑張って学習し理解したところでさらに混乱を誘いそして本質から離れてしまう恐れがあります。

実のところ、オプションの本質はそのような「パッケージ化された金融商品」の実態の中にはありません。オプションとは元来「概念」(考え)であり実態のないものなのです。一般に広く理解されているオプション(株価指数オプションや株式オプション等)は「パッケージ化された金融商品」でそこからは本質は見えません。・・・・私が「「オプションを学習する必要はない。」と述べたのはそれが理由です。

“オプション”よりも“デリバティブ”の概念が重要

オプションは広い概念で言えば「デリバティブ」(日本語では「金融派生商品」と訳されていますが、そのような訳語は誤解を招く恐れが)あります。)です。英語の”derivative”に由来し日本語の「派生的な」という意味があるのですがそれは数学的概念として理解すべきです。難しい論議は避け簡単に述べます。

前号で述べたことをここで繰り返し述べます。

「“デリバティブズ”は概念によって成り立っている空間におけるしくみです。そして、“マネー”が絡んでいるので「金融のしくみ」ということができます。“金融”という言葉は学問の世界では難しく定義されていますが、ごく簡単に、“マネー”(おカネ)が絡むあらゆることとして広く捉えるといいでしょう。日本語の“金融”というもの時は「おカネ(金)を融通する」という意味からきていると思われます。私は「おカネが流れること」やそのしくみと解釈しています。」

デリバティブの概念は、「数学でマネーを生み出す仕組み」と言えば、信じられるでしょうか?

投資にその概念を利用する

ここから、「投資」の話に飛びます。

ここで述べる「投資」とは「資本を投じる」という“言葉(文字)通り”の意味で、その目的は「投じた資本」より多い「見返り」(利益)を得ることです。

以下のことも既に述べた内容ですが、デリバティブについて伝えたいことを述べるために話の流れ上思い出していただきたいので繰り返し掲げます。

「一般にマーケットにおいて稼ぐ方法は安く買って高く売るか、高く売って安く買い戻す、あるいはそれらの両方を同時にやってサヤを稼ぐ以外にないと考えられかちです。そして、マーケットの参加者の実に90%以上がそれらのいずれかの方法によって稼ぐことを目的にしているといわれているようです。しかし、それらのいずれの方法に頼らなくともマーケットに参加して稼ぐ方法があります。単に、マーケットに参加してポジションを取るだけでキャッシュを稼ぐ方法がある。上記のようなマーケットの参加者の多くは見向きもしないほど単純なものです。」

“それらのいずれの方法に頼らなくともマーケットに参加して稼ぐ方法”――それがデリバティブの概念(考え)を利用してマネーを生み出す方法です。(”マネー”とは英語の”money”のことで日本語の「お金」のことです。英語の概念の方が伝え易いのでカタカナで“マネー”と表記します。また、それはカレンシー(=”currency”=「通貨」)のことでもあります。)

「一般に広く理解されているオプション(株価指数オプションや株式オプション等)は「パッケージ化された金融商品」でそこからは本質は見えません。」と述べました。

オプションの本質は実に単純です。単純ですがかなり奥が深いです。

前号で紹介した以下の図は、実のところ、オプションの本質を表しています。

それはAとBの間のCASH(=現金)の交換を含んでいます。

ここには「売り」、「買い」、あるいは、「売り手」、「買い手」は存在しません。

「現金の受け手」(A)と「現金の払い手」(B)の取引で、ここからマネーが生み出されます。

Bは現金をAに渡すことと引き換えに何を得るのかというと、Aが提示する「条件」です。

マーケットの世界ではその「条件」がマーケットと関係があります。

いずれにしても、Aは条件を提示するだけの能力があるならBからマネーを引き出せます。

このような構造がパッケージ化されているのが「オプション」です。しかし、「オプション」を“オプション”として理解してしまうともはや本質が見えなくなってしまいます。

上記の仕組みは完全に影に隠れて表面からは見えないようにベールに包まれています。

三度繰り返します:

一般にマーケットにおいて稼ぐ方法は安く買って高く売るか、高く売って安く買い戻す、あるいはそれらの両方を同時にやってサヤを稼ぐ以外にないと考えられかちです。そして、マーケットの参加者の実に90%以上がそれらのいずれかの方法によって稼ぐことを目的にしているといわれているようです。しかし、それらのいずれの方法に頼らなくともマーケットに参加して稼ぐ方法があります。

それを可能にしているのが「デリバティブ」という概念です。

上記の図A⇄Bは「デリバティブ」です。

単純極まりない仕組みなのですが、概念的にはかなり洗練されています。

複雑な金融商品というイメージのあるオプションは、その仕組み自体、非常に単純なものであるとは信じられないと思います。オプションではなく「デリバティブ」として数学的概念とその本質を知る必要があります。

もう一度繰り返します:

「オプションを学習する必要はない。」

それよりも数学的概念とその本質を知ることの方がずっと重要で、それによって、難しく面倒な取引技術なしに稼ぐことができます。

マーケットに参加すると株価の動き、経済や金融の動向といったことに注意が及びます。それらのことを知らなくてもいいと言えば驚くに違いまりません。

より重要なことは制度を知ることです。

ここで述べる制度とは「米国の制度」です。それを知っているだけで稼ぐことができると言えば、少々乱暴に聞こえるかもしれませんが、それほど制度がもたらす恩恵は大きいのです。日本の制度ではなく米国の制度です。「なぜ、米国か?」・・・それを知る必要があります。

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