投資の教科書

オプションにおいて「時間」はおカネ同然

· 増田 丞美

オプションにおいて「時間」はおカネ同然

この記事は2022年に公開したアーカイブ記事です。制度・数字・サービスの内容は当時のものです。

次のSQは2026年11月13日、取引最終日は2026年11月12日です。SQ日カレンダーを見る →

オプションに関する限り、“投資”とは「時間」であるといえます。

この「時間」を利用することでおカネを稼ぐことができます。オプションにおいて「時間」はおカネ同然なのです。

プットの売りと買いの組み合わせ

これはオプションを習得するうえで最も大事なことなので繰り返しのべます:

オプションマーケットを支配している最大の要因は究極的には米国経済でも米国政治でもありません。また、米国株式マーケットそのものでもないのです。「時間」が最大の要因です。ですから、「時間」を味方につけて長期的に継続して取り組めば誰でも成功できます。誰でも・・・です。そのような本来“誰でも“成功できることを本当に実行するには根気が必要です。1カ月先ではなく10年先を見ます。

「オプションは何から始めたらいいのか?」

これに対して私は迷わずLEAPS(長期オプション)のプットの売りを勧めると述べました。

その次に勧めるのはプットの売りと買いの組み合わせです。

「組み合わせ」というと感じられるかもしれません。下の表を活用します。

オプションを習得する近道はこの表の仕組みを理解し利用することです。この表を「オプションチェーン」といいます。この銘柄をXYZとします。株価をKと表記します。現在、K=23.00

とします。また、下の表において、Cは「コール」、Pは「プット」、Sは「ストライク(権利行使価格)」です。

上記表を活用する上で最も大事なことはK(株価)とS(ストライク)の関係によってCとPのそれぞれの価値の領域を4つに分けることです。

Cにおいて、

1)S≧K (Sの値がK以上のコール)

2)S<K (Kより小さい値のSのコール)

Pにおいて、

3)S>K (Sの値がKより大きいプット)

4)K≧S(Sの値がK以下のプット)

プットの組み合わせは4)のエリアのものを狙います。

プットを用いた例

K(現在の株価)が23ドルなので、

例えば、

18P-1@150(権利行使価格が18のプット1単位の売りによって150ドルを取得)

16P+1@ 75(権利行使価格が15のプット1単位の買いによって75ドルの支払い)

以上の取引によって150ドルと75ドルの差額75ドルを得ることができます。

この取引に必要は投資金(投下資本)は125ドル[=(18-16)*100-75]です。

125ドルで75ドルを儲けるという信じられないような投資です。

オプションマーケットではこのような信じられないような方法が可能です。

暴落が暴落してもして心配には及びません。上記の銘柄は指数に連動しているのでゼロになることがないのです。“ロール”(←「乗り換え」のことです。追って説明します。)を繰り返すことで「時間」から生み出される収入(おカネ)を積み重ねていくことができます。それは時間とともに増えていきます。

以上の例はプットを用いたもののですが、コールを用いたやり方もできます。プットの実行し易いのでプットの例をあげました。オプションの理論を知らなくとも上記の表の仕組みの利用法を知れば容易にオプションを習得することができます。

この記事を書いた人

増田 丞美

現在、WBP,LLC/Wish & Brains Partners代表(CEO)兼社長。
「オプション・キャッシュフロークラブ」主宰。
米国コロンビア大学を卒業後、野村証券(東京・ロンドン)、米国投資銀行モルガンスタンレー(ロンドン)などを経験。
現在、国内外の事業会社の経営の傍ら、日本において幅広い個人層にオプションの実践を指導している。
オプションに関する著書・訳著多数。

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