ローソク足チャートの正しい見方を初心者にもわかりやすく解説

ローソク足とは、一定期間の相場の4つの価格(始値・終値・高値・安値)を、ローソクの形で表したものです。

このローソク足を並べたものが「ローソク足チャート」で、チャート分析をすることで、現在の相場の状態や流れがわかるようになります。

このローソク足チャートは、株式投資だけでなく、FXでも使われます。そのため、これから投資で利益を上げたいと考えているなら、ローソク足チャートを分析するスキルは必須です。

そして、ローソク足を正しく理解することは、チャートを理解するための第一歩になります。そこで、この記事では、ローソク足の読み取り方だけでなく、ローソク足を活用してトレードで利益をあげる方法についても解説します。

なお、解説はFXチャートで行いますが、株式でも同じことがいえますので、参考にして下さい。

執筆者
ぶせな

ぶせな

FXの専業トレーダー。認定テクニカルアナリスト。 本格的にFXを開始してから10年で1億6,500万円の利益を突破。著書に、『最強のFX 1分足スキャルピング』『最強のFX 15分足デイトレード』(共に、日本実業出版社)がある。ツイッターアカウントは、『@busena_fx』、ブログは『億トレーダーぶせなブログ』。

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1.ローソク足の基本

まずは、ローソク足の基本を正しく理解していきましょう。

1.1.ローソク足の5つの種類

投資を始めると、下図のようなローソク足チャートを使うようになります。ご覧下さい。

ローソク足チャート

チャートが、一本一本の青や赤の棒で表されていることがお分かりでしょうか?ちなみに、ローソク足の色は、チャートソフトによって自由に変えられます。

この一本一本の棒が、ローソク足です。

そして、チャートの縦軸は、FXの場合は「通貨ペア」の“価格”、株式の場合は「ある銘柄」の”価格”を表しています。本当は価格ではなく、為替レートや株価なのですが、“価格”とシンプルに置き換えて問題ありません。

次に、チャートの横軸は、”時間”を表します。ローソク足1本が意味する時間は様々で、大きく分けて次の5種類があります。

  • 分足(5分足なら、5分間のスタート時の価格からその終わりの価格)
  • 日足(その日のスタート時の価格から、その日の終わりまでの価格)
  • 週足(週の最初の日のスタート時の価格から、その週の最後の日の終値)
  • 月足(月の最初の日のスタート時の価格から、その月の最終日の終値)
  • 年足(年の最初の日のスタート時の価格から、その年の最終日の終値)

ちなみに、先ほどの実際のチャートは、横軸に01-11(1月11日)や01-29(1月29日)という日付が表示されており、一本一本のローソク足は、1日(日足)のものであることがわかります。

このように、チャートは、一本一本のローソク足からできています。だからこそ、チャートを制するためには、一本一本のローソク足を正しく分析できるようになることが大切なのです。

ポイント!
チャートを形成する一本一本の棒がローソク足。チャートを正しく理解するには、一本一本のローソク足を正しく見ることが重要。

1.2.ローソク足に含まれる4つの価格情報

早速、下の図をご覧下さい。

ローソク足の4つの価格情報

図に書かれているように、ローソク足は、“始値・終値・高値・安値”の4つの価格情報からできています。そして、それぞれの意味は、次の通りです。

《ローソク足の4つの価格情報》

  1. 始値:その日の最初に取引された価格
  2. 終値:その日の最後に取引された価格
  3. 高値:その日取引された中で最も高い価格
  4. 安値:その日取引された中で最も安い価格

《ローソク足の4つの価格情報》

  1. 始値:その日の最初に取引された価格
  2. 終値:その日の最後に取引された価格
  3. 高値:その日取引された中で最も高い価格
  4. 安値:その日取引された中で最も安い価格

この、“始値・終値・高値・安値”は、必ず覚えておいて下さい。一本一本のローソク足は、この4つの価格情報を必ず含んでいます。

そして、日足の場合、1日の中で、その日が始まった時の価格(始値)、最も高い価格(高値)、最も安い価格(安値)、その日が終わった時の価格(終値)の4つの価格が必ず存在します。

下図をご覧下さい。

ローソク足の1日の値動き

この1日が始まった時の価格が始値です。そして、相場は、1日の中で上下に動き、18時にこの日一番安い価格(安値)をつけました。

続いて、24時までの6時間で上昇し、この1日の中で、最も高い価格(高値)をつけました。最後に、一日の終わりの価格(終値)をつけて、この日の市場は閉じました。

この1日の値動きをローソク足(日足)で表すと、次のようになります。

ローソク足の実体とヒゲの説明

このように、ローソク足は、その期間中の“始値・終値・高値・安値”の情報を、1本の棒で一目でわかりやすく表したものなのです。

ポイント!
ローソク足は、始値・終値・高値・安値の4つの価格情報が、一目で分かるように作られたもの。

1.3.実体(始値と終値の価格差)

ローソク足の太いバー(長方形)の部分を「実体(じったい)」といいます。実体は、始値と終値の価格差を表しています。下図をご覧下さい。

実体の説明

このように、始値と終値の価格水準で、ローソク足の実体が作られます。

上記の例の場合、実体がかなり小さくなりましたね。これは、始値と終値の差が小さかったことを意味します。このように、実体に注目することで、その日が始まった時と終わった時にどのような違いがあったかを一目で理解できるようになります。

1.4.陽線(相場が上昇したことを表す)

先ほどの実体には、2種類あり、1つが「陽線」です。

陽線は、終値が始値より高い価格で終わった場合のローソク足のことで、その期間に相場が上昇したことを表します。下図をご覧下さい。

陽線の説明

相場が上昇する時は、この陽線が連続して現れることが多くなります。

1.5.陰線(相場が下落したことを表す)

実体のもう1つが、陽線の逆の「陰線」です。陰線は、終値が始値よりも安い価格で終わった場合のローソク足のことをいい、その期間に相場が上昇したことを表します。下図をご覧下さい。

陰線の説明 

相場が下落する時は、この陰線が連続して現れることが多くなります。

実体についてポイントを整理すると、次のようになります。

ポイント!
相場が上昇した時のローソク足が陽線。相場が下落した時のローソク足が陰線。陽線でも陰線のどちらでも、実体は、始値と終値の価格差を示すことは変わらない。

1.6.ヒゲ(高値と実体、安値と実体の価格差)

高値と実体との価格差、安値と実体との価格差を「ヒゲ」といいます。そして、実体と高値の差を「上ヒゲ(うわひげ)」といい、実体と安値の差を「下ヒゲ(したひげ)」といいます。

ヒゲの説明

実体から高値のラインまで、伸びている細い線が上ヒゲで、実体から安値の部分まで伸びている細い線が下ヒゲです。

実体と同じように、ヒゲにも様々なものがあります。下図をご覧下さい。

上ヒゲが長いローソク足

こちらは、先ほどのものよりも上ヒゲが一目盛り長くなっていますよね。

これは、日中により高い値をつけて、高値と終値の値幅が大きくなったことを意味します。このように、ヒゲの長さに注目することによって、その日の高値や安値をより強く意識できるようになります。

2.ローソク足の活用方法

ローソク足の基本を理解したところで、私が実際にローソク足をどのように活用しているかをお伝えします。

2.1.私がよく使う8つの時間軸

1つの時間軸のローソク足を見るだけでは、本当の意味で相場を理解することはできません。どのようなトレードスタイルでも、勝つためには、以下の8個のローソク足は必ず利用するものだと考えています。

《よく使う8つのローソク足の時間軸》
月足、週足、4時間足、1時間足、15分足、10分足、5分足、1分足

2.2.長い時間軸から見て大局をつかむ

なぜ複数の時間軸のローソク足を見るのかというと、相場は一つの時間軸を見るだけで理解できないからです。

どういうことか、次の5分足チャートを使って解説します。

5分足チャート

この日、チャートを開いてすぐに上ヒゲ陽線(黄緑色)と上ヒゲ陰線(赤色)が連続して、一時的に相場は値を上げてきました(Aの矢印)。この部分だけを見ていたら、「今日は上昇トレンドの可能性が強い」と判断してしまいますね。

次に、以下のチャートをご覧下さい。これは、先ほどもご覧いただいた日足チャートです。矢印の陰線が出ている日が、上の5分足と同じ日とお考え下さい。

日足チャート

私は、トレード当日に、5分足を開く前に、この日足チャートを確認していました。そして、直前の2つの陽線を見て、この陰線が形成される前に「この日は下降トレンドになる可能性が高い」ということを把握していました。

なぜなら、上ヒゲの長い大陽線と、上ヒゲ陽線から、相場の上昇圧力は息切れ状態にあると推測できたからです。そのため、トレード当日は、一時的な相場の上昇に惑わされずに、落ち着いて下降トレンドを見極めることができました。

このように、長い時間軸から先に見ることで、「木(短期的な動き)を見て森(相場全体の動き)を見ず」に陥ることを防げるのです。

また、これとは逆で、“森”を深く理解するために、その構成要素である“木”を見ることも多々あります。いずれにせよ、「相場は一つの時間軸を見るだけで理解することはできない」ことを覚えておきましょう。

ポイント!
ローソク足は、1つの時間軸だけで相場を理解できない。8個の時間軸を活用しよう。

3.ローソク足を使ったチャート分析の実践

ローソク足の見方と活用方法が理解できても、実際のトレードで利益に結びつけられなければ意味がありません。

最後の章では、大きなニュースがあって相場が大きく動いた日に、私がローソク足からどのような判断をしてトレードしたかの事例をお伝えします。完全に理解するよりも、「このように考えるんだな」という考え方に触れることを意識していただければと思います。

それでは早速、以下のドル円の15分足チャートをご覧下さい。

ドル円の15分足チャート

平均的な形のローソク足と比べて、1つ極端に長い陽線(白色)がありますね。

ちなみに、このような、極端に実体の長い陽線を「大陽線」といいます。この大陽線は、始値がローソク足の安値付近で始まっています。そして、ここから急騰して、高値まで50銭も上昇しています。

前日までのローソク足の長さと比較すると、この15分間で異常なほど上昇していますね。

このような極端なローソク足が現れるた時には、「なぜ?」と、その原因を考える習慣を持ちましょう。それでは、なぜこんなに極端な大陽線が現れたのでしょうか?

実は、この日は、米国のトランプ大統領の政権への審判となる中間選挙が日本時間7日午前8時から開票が始まっており、その状況に応じて為替市場は大きく変動したのです。

1本のローソク足で、ここまでの情報をつかむことができます。ここで重要なのは、「これから相場は、どのように動くか?」ですね。

正直、この時点ではまだ予測がつきません。そのため、トレードは控えて新たな情報が出るまで待つ必要があります。

ちなみに、私は、大陽線の時点では手を出さずに、次の日に上ヒゲ陽線が出たことを確認しました。上ヒゲ陽線が出ているということは、日中、高値をつけたにも関わらず、再び、“売り”が強くなって、始値付近まで、価格が戻されたということを意味します。

この上ヒゲ陽線によって、買いが継続せずに息を切らしたと考えることができました。案の定、そのあと相場は再び下落傾向に向かいました。私は、そのあたりの「相場が下降している」と確信した時点で、トレードに参入しました。

このように、1本のローソク足から4つの価格を読み取って、そのローソク足が形成される間に、どのようなことが起きたのかをイメージできるようになることが大切です。

そのためには、「なぜ、このローソク足ができたのか?」を徹底的に問い詰める習慣を身に付けましょう。

ポイント!
前後のローソク足と比較して、特徴的なものが出てきた時は、まず立ち止まって「なぜ?」と徹底的に考える習慣を付けること。

まとめ

この記事内でお伝えしたローソク足の基本は、何度も読み返して徹底的に吸収して下さい。

この基本の知識が、チャートを正確に理解するための土台になります。そして、チャートを制する者が投資を制します。特に、FXではその傾向が顕著に見られます。ローソク足の基本を疎かにしていたら、チャートは制せません。

このことをしっかりと意識して、正しい知識を身につけましょう。一度理解すれば、「こんなに簡単なことだったのか!」と思う瞬間が必ず訪れます。

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