BPS(一株当たり純資産)とは|味方と使い方
(更新 ) · 投資の教科書 株式事務局

この記事は2015年に公開したアーカイブ記事です。制度・数字・サービスの内容は当時のものです。
企業には資産があり、その資産が株数に対してどれくらいあるのかをはかる指標としてBPSという指標があります。
「1株あたり」で資産を割り出すことで、すでに発行している株式の数の多い少ないという違いを気にすることなく、どの企業に資産がどれくらいあるのかをはかることができます。
企業の健全性をはかるために必要な指標ですのでおさえておきましょう。
1.BPSとは
BPSは1株あたり純資産のことです。純資産とは、資産から負債を引いた部分のことで、その純資産が1株あたりどれくらいあるのかをはかることができます。
計算式にすると以下のようになります。
BPS(1株辺り純資産)=純資産÷発行済株式総数
この数値が高いほど、企業の安全性は高くなります。実際に算出をしてみると次のとおりとなります。
100億円の資産のある企業の負債金額がかりに20億円だった場合には、純資産は80億円となります。この企業の発行済株式総数が1億株だったなら、純資産80億円÷株数1億株で80円。BPSは80円ということになります。
ただほかの企業と比較する場合には、絶対的な数値ではなく、業種ごとの特徴を捉えた上で比較をする姿勢が必須です。
2.BPSを理解するための企業の解散価値とは
BPSをどう投資に使用していくかを考えるために、まずは「企業の解散価値」を理解しましょう。企業の解散価値とは、企業が会社を清算すると、投資をした投資家の手元に残る価値のことです。
BPSがもし200円だったとしたら起業が会社を清算すると、1株あたり200円の清算価値があるということになります。その企業の株価が200円を下回ると、清算価値が株価を上回るため、投資家の目線が買いの目線へと変わります。
つまりBPSは株価の下値メドを判定するのに使用することができるのです。
これはPBRという指標にも通じるものがあり、これは株価÷BPSから算出し、1倍を割ると割安という指標ですが、上記200円のEPSの企業の株価がもし200円になったらPBRは1倍ということになり、割安指標からのみ判断すると割安だと判断することができます。
まとめておきましょう。
- BPS=純資産÷発行済株式総数
- PBR=株価÷BPS
です。純資産つながりとして2つまとめて覚えましょう。なおPBRについては下記のページでも解説していますので参考にしてください。
3.BPS扱い上の注意点
BPSは資産という「ストック」から算出しているものです。そのため企業の利益を元に算出しているEPS(1株辺り利益)やPER(株価収益率)などとはその正確性は変わってきます。
そのため、BPSやPBRのみでの株価の割安度の判断はそれだけでは、危険なものとなる可能性があります。
BPSやPBRなど資産からの株価の割安性を見る場合は、将来の利益(現在予想されている企業の利益)をしっかりと把握して投資に活用するようにしてください。
全ての指標に言えることですが指標単体からの投資判断はあまり意味がありませんのでその点はおさえておきましょう。
まとめ
BPSはその企業にどれくらい資産があるのかを相対的に判断することが可能となる指標です。
BPS自体は、PBRを計算する際にも使用できますので、割安株を探すために必要なものですので、このページで確実におさえておくようにしましょう。
この記事を書いた人
投資の教科書 株式事務局
投資の教科書株式事務局では、株式投資で稼ぐ力を身につけるために必要な基礎知識をはじめ、実際に成果をあげているトレーダーの手法、分析方法などを、初心者にもわかりやすくお伝えしています。





