総資産回転率とは?良い企業を見抜く指標
(更新 ) · 投資の教科書 株式事務局

この記事は2015年に公開したアーカイブ記事です。制度・数字・サービスの内容は当時のものです。
効率的に業務を行っている企業はどこかを知るために、企業が今持っている資産全てを使ってどれくらいの売り上げを上げたかをはかるために総資産回転という指標があります。
企業はさまざまなかたちで資産を有効活用して売上や利益を上げていますが、この指標を知ることで企業が効率良く売上をあげることができているのかどうかが一発でわかります。
このページでは、総資産回転率とは何か、と投資への活用の仕方をご説明していきます。
総資産回転率とは
総資産回転率とは、会社が持っている全ての資産から売上をどのくらい(何回転か)生み出しているのかを判断するための指標です。
計算式にすると、
総資産回転率=売上高÷総資産
で表すことができます。総資産には、通常の資産と負債が含まれ、そこから売上高が効率良く生み出されているかがわかります。
例を出してみると、
仮にある企業の売上高が20億で総資産が10億円だった場合には、上記の計算式に当てはめてみると、総資産回転率は2倍ということになります。
この総資産回転率というのは、業種によっても変わってくるので比較をするのであれば同業種での比較をすることが必要です。たとえば小売業では、この値は高くなり、製造業ではこの値が低くなる傾向があります。
総資産回転率を投資に適用するためには
総資産回転率を投資に具体的に当てはめて考えることで、たとえばある銘柄を選ぶ際に、その企業の業務における効率性が高いのか低いのかを考慮にいれることができます。
つまり、資産が多いほど、売上高に対する回転率が低くなるために、同業種内で売上高が同じだった場合に、利益同士を単純比較するのではなく、資産から生み出した収益がどれくらいなのかを比較できます。
当たり前かもしれませんが、少ない資産で多くの売上を生み出している企業のほうがマーケティングや商品、サービスの質等で優秀だと判断できるわけです。
ポイントは、効率よく収益をうみだしているかどうか、です。
上記のように比較をすることで、棚卸資産をおおく抱えている企業の総資産回転率は低くなるためにあらかじめ収益性という点では落ちるのだということが判断できます。
当然企業側としてはこの数値が高いほうが良いため、総資産回転率を上げるために企業もさまざまな努力をします。
それは資産が多いのであれば、現状の業務に支障をきたさない範囲で資産を減らすか、資産を減らさずに販売戦略を構築することで売上を上昇させるような努力をします。
総資産回転率を業種別に見てみると
総資産回転率のような資産を使用した指標の場合には、とくに業種ごとに大体の数値を把握しておく必要があります。そうした上で個別の企業がその業種ごとの数値に対してどのくらいかを判断する必要があります。
総資産回転率のランキングを見ると、派遣業、卸売、小売など入れ替わりが激しい業種などは回転率が高いことがわかります。業種ごとの数値を把握しておくことで、個別企業の比較検討がしやすくなるはずです。
まとめ
現在の資産を効率よく使用して、利益を生み出すかどうかを確認する指標として総資産回転率の解説をしました。
このような指標を確認することで、利益だけではカバーできない企業の力も見ることが可能となりますので、ぜひおさえておきましょう。
この記事を書いた人
投資の教科書 株式事務局
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