【実例解説】上方修正=株価上昇ではない?株価変動を見極めるポイント

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企業は、通期(1年間)の予想を、決算書で投資家に向けて公開します。

その計画した数字から上振れることを「上方修正」といい、投資家に向けて決算書とは別の形で公開することがあります。

本記事では、企業が業績の上方修正を行った場合、株価にどのような影響を与えるのかを実際の企業を例にご説明していきます。

株価は様々な理由で動きますが、上方修正も判断を間違えると損失を生み出してしまうので、ぜひ最後まで読んで活かしてください。

上方修正の情報を得る方法

上方修正の情報は、企業のHPの「IR(投資家情報)」から得ることができます。また、最速でそれらの情報を得たい場合は、TDnet(適時開示サービス)というサイトで、公開後に直ぐに見ることができます。

上方修正の発表は企業の株価に少なくない影響を与え、上下します。

それでは、以下で解説をしていきます。

業績予想が保守的な企業を知ろう

<銘柄:ソニー(6758)>

業績予想を控えめに見積もり後に上方修正する企業と、下方修正を覚悟して業績予想を良く見せる企業の2つに分かれます。

前者を「業績予想に保守的な企業」と表現することがあります。

ソニーは、保守的な企業の代表格ともいえ、業績が不振だったデフレ時代から、控えめに業績予想を立てる傾向にあります。

そのため、決算の数字が会社予想を超えたというサプライズによって、投資家の期待が集まり株価が上昇することも少なくないです。

2018年7月31日の決算発表でも、売上高の上方修正を行っており、その理由として「想定為替レートを円安方向へ見直したため」加えて「ゲーム事業が好調に推移しているため」としています。

当初からの減収予想から増収予想へと一転したことで、株価の中長期的な上昇が期待されるでしょう。

保守的な企業は、業績予想で株価を上昇を狙う(失望を招く)ようなことはせず、業績に則った正当な株価評価を望むため、優良な企業であることが多いです。

優良な企業とは、「投資家を裏切らない企業」をここでは指します。

上方修正の理由も、特別利益などの一時的なものではなく、本業の業績成長が背景にあることが少なくないため、IR面で信頼することができます。

上方修正後に上がり続けない銘柄

<銘柄:ミクシィ(2121)>

上方修正でインパクトがあった企業としてミクシィが上げられます。ミクシィは当初はSNS『mixi』で業績を伸ばしてきた企業です。

しかし、ライバルSNSサービスの『twitter』のグローバル市場での台頭により、利用者が激減。アクティブユーザー数と業績の変化が株価にも反映されていきました。

それを受けて、同社は経営陣を一新させるという組織改革を行いました。そんな新経営体制で新たに始めたことが、ソーシャルゲームへの本格参入でした。

その中でも『モンスターストライク』が凄まじい成長を遂げ、ユーザー数の伸びに比例して、利益の成長率も高いものになりました。

その過程で投資家に向けて開示した決算と上方修正が以下になります。

ミクシィの2015年3月期第1四半期の連結売上高は493%と飛躍的な成長を遂げました。

加えて、第2四半期の売上高は上方修正され、当初の予想から69%増える予想となりました。

それでは、株価への影響を見てみましょう。

上方修正の発表の翌営業日から急騰し、数日で直近安値から1.5倍以上の上昇幅を記録しました。

しかし、なぜその後も上昇していないのでしょうか?

実は、すでに業績が良くなることは織り込み済みで、モンスターストライクによる業績成長は多くの投資家が理解していたということです。

そして、今までの期待が数字で公開されたので、そこがピークになったと捉えることができます。

つまり、必ずしも上方修正後に上昇し続けるということは「ない」ということがいえます。

まとめ

上方修正をした企業の株価は、直後は上昇することが多いですが、必ずしも上昇が継続するわけではありません。

業績の成長が既に株価に織り込まれていたり、特別利益による本業による稼ぎで業績を伸ばしていない可能性があります。

継続的に株価が伸びる企業は、業績の成長も継続的に伸びているため、上方修正に振り回されないためにも、売上高や利益に着目して、投資判断をしましょう。

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