投資の教科書

Put(プットオプション)を利用して利益を得る方法

· 増田 丞美

Put(プットオプション)を利用して利益を得る方法

この記事は2021年に公開したアーカイブ記事です。制度・数字・サービスの内容は当時のものです。

次のSQは2026年11月13日、取引最終日は2026年11月12日です。SQ日カレンダーを見る →

Put(プットオプション)の話をします。

オプションを難しいと思っている方はせめてPutを知っているといいと思います。これを知っているだけで誰でもお金を稼げると言えばどうでしょうか。・・・もちろん、アメリカのマーケットでの話です。

「なぜアメリカなのか。」というと、ここでお話しすることはアメリカのマーケット以外ではできないからです。アメリカのマーケットは知っているだけでかなり有利になります。

プットを利用して利益を得る方法

以下のグラフはある米国銘柄の株価の上場来の推移です。

これは激しく変動していますが、株価指数に連動しているので株価がゼロになることはありません。このような激しい銘柄は敬遠したいと思うに違いありません。しかし、プットを利用すればかなり容易に収益を得られます。また、再び株価が大きく下落してもまった平気です。

さて、プットを利用して何をするのか。誰でもできる簡単な方法は以下に掲げることです。

上記の銘柄のシンボルをXYZとします。

例えば、このようなオペレーション(取引)です。

XYZ 15P-1 @1.00

これは「15P(「権利行使価格15のプット」)を1単位売り100ドルを取得した」取引の例です。

信じられないかもしれませんが、たったこれだけの取引で100ドルが手に入り、それが儲けになります。

凄くないですか?何も持っていない状態から100ドルを生み出せるのです。

プット売りとは何か

ここでXYZの株価の変動の推移を表した上のグラフをご覧ください。

“XYZ 15P-1 @1.00”を実行した時のXYZの株価は約90ドルでした。90ドルから暴落して15ドル以下になってしまっても平気です。

当初取得した100ドルはそのまま儲けとして手に入れたままです。

さらに、株価が15ドル以下になってしまってプットの権利をプットの買い手に行使されたら喜んでXYZの株式を100株一ドルあたり15ドルで買えばいいのです。そのあとは放っておけばいいでしょう。株価はまた上がり始めるでしょう。

どうでしょうか。
このメカニズム。株式投資よりずっと簡単です。
オプションの知識がなくてもできます。

参考までに、上記のプットの説明簡単にを加えます。

“XYZ 15P−1 @1.00”をご覧ください。

XYZは銘柄のシンボルです。

15Pの”15”は権利行使価格というものです。
権利行使の時の1株あたりの株価です。

Pはプットです。
ここではP−1としておぼえるといいでしょう。

P−1はプット1単位の売りです。
1単位は100株に相当します。

1.00は15Pの値段に相当します。
1.00は1単位=100株なので100ドルです。

ここで「プットは何か」というより、「15P−(プット売り)とは何か」と覚えるといいでしょう。

それは「株価が15ドルを下回ると株式を1株あたり15ドルで買う。」という意味です。一方、「上記の例に照らして言えば、株価が15ドルより上であれば株式は買えないものの100ドルはもらえる。」という意味でもあります。

このようにしてみるとプットはおぼえやすいと思います。

プットの売り手

プットを利用することで株価の暴落に備えて待つことができます。一方、待っている間も当初の取引でお金を受け取れます。

株式マーケットで株を保有しているわけでもないのに、お金を得られる方法があります。

“XYZ 15P−1 @1.00”のからくりは以下の図が示しています。
Aは「プットの売り手」、Bは「プットの買い手」です。
AとBの間でお金とある条件の交換が行われています。
それによってAはBから100ドルのお金を得たのです。

いかがでしょうか。
無いものからお金を生み出すからくりが見えてきたと思います。
このような仕組みがあることを知っているのと知らないのとでは大きな違いがあります。

米国マーケットにはこのように誰でも稼げる仕組みがあります。

この記事を書いた人

増田 丞美

現在、WBP,LLC/Wish & Brains Partners代表(CEO)兼社長。
「オプション・キャッシュフロークラブ」主宰。
米国コロンビア大学を卒業後、野村証券(東京・ロンドン)、米国投資銀行モルガンスタンレー(ロンドン)などを経験。
現在、国内外の事業会社の経営の傍ら、日本において幅広い個人層にオプションの実践を指導している。
オプションに関する著書・訳著多数。

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