流動比率とは|投資に活かすための見方

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投資をしている限り、倒産リスクは必ず伴いますが、財務指標をあらかじめ見ておくことで、そのリスクをできる限り低くすることは可能です。

たとえば、財務指標には企業の安全性をはかるための指標があり、そのなかに流動性比率という財務指標があります。

企業が倒産するときや経営状態が傾くときには、必ずキャッシュがなくなることで資金繰りが悪くなります。流動比率は資金繰りの悪化に備えた企業の踏ん張る力がどれくらいあるかをはかるためのものです。

これまで、企業の力を、利益だけで測っていた方はぜひ注意してみてください。

財務における安全性指標とは

投資をしていく上で、企業の業績や業務動向を把握することは基本中の基本です。

しかし、その企業が何らかのきっかけで企業内部にある資金が枯渇して、ショートした状態(一時的な赤字)になってしまったらどうでしょうか。かりにキャッシュフローがしっかりと循環している企業であれば、一時的に資金がなくなっても問題ないかもしれませんが、そうでなればヘタをすると企業が潰れてしまうかもしれません。

ただ安全性指標を確認することで企業のいざという時に底力を知ることができます。たとえば安全指標として、次のようなものがあります

  • 流動比率
  • 当座比率
  • 手元流動性
  • 自己資本比率
  • 固定比率

と様々な指標がありますが、ここでは流動性比率と手元流動性の2つを取り上げて解説していきます。

なお、自己資本比率に関しては下記ページを参考にしてください。

会社の安定性を探る自己資本比率の見方と使い方

安全性をはかる第一歩!流動比率とは

流動比率とは、企業が1年以内に現金化できる資産(流動資産)が、1年以内に返済しなくてはならない負債(流動負債)にたいしてどれくらいあるのかを指標で示したものです。財務諸表における貸借対照表の流動資産、そして流動負債から計算することができます。計算式にすると、次のようになります。

流動比率=流動資産÷流動負債×100

簡単にいうと、資産と負債がどれくらいあるかを比較して短期的な企業の支払い能力をみようという比率のことです。

上記の貸借対照表から流動比率を計算してみると(オレンジ、緑の矢印)

流動比率=174352÷109706×100=159%

ということになります。流動比率が、200%以上が安全、100%をきるとちょっと危ないということに一般的にはなっています。

たしかに200%を下回ってはいますが、159%の流動比率があれば短期的な資金繰りでは問題はないということになります。

日本の上場企業全体でみると、120%を少し上回る程度となっており、上記企業(OLC)の流動比率は比較的高めだということがわかります。

さらに深く!手元流動性とは

すぐに支払いに当てることのできる資産がどれくらいあるか、当面の資金繰りに知るのに必要な比率です。

月商の何ヶ月分の資金をもっているのかを測定するもので、企業の安定性をはかるために使用されるものです。

ただし、この比率が高すぎてもダメで資金をむやみに寝かせていることになるため資金効率が悪い会社だといえます。

計算式にしてみると、、

手元流動性=(現預金+短期有価証券)/月商(年間総売上÷12)

ということになります。

上記OLCの14年3月期の手元流動性を調べてみると(オレンジ矢印部分参照、売上は四季報14年3月期実績)

手元流動性=(93518+36509)÷(473572÷12)=3.29ヶ月

3ヶ月分の資金が残っているということになり、財務の健全性・安全性は高いことになります。

まとめ

資金繰りがうまくいかずに資金がショートすると、黒字でも倒産してしまういわゆる『黒字倒産』という事態が生じます。

そのため利益だけに着目するのでなく、手元にどれくらい資金があるか、すぐに現金化できる資産があるのかどうかを確認することは投資をしていく上で大事なことです。

安全な企業を探すための一助となれば幸いです

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