ETNとは|ETFとの違いと知っておきたいリスク

ETNとは、「Exchange Traded Note」の頭文字をとったもので、日本語では「上場投資証券」または「指標連動証券」と呼ばれます。一方、ETNと似たものでETFという金融商品もあります。ETFは、「Exchange Traded Funds」の略で、「上場投資信託」と呼ばれます。

この記事では、ETFと比較しながらETNの特徴を理解し、売買する上での注意点をお伝えします。

執筆者
投資の教科書 事務局

投資の教科書 事務局

投資の教科書事務局では、実際に成果をあげている本物のトレーダーの取材に基いて記事を作成しています。この方針を貫き、初心者にも再現可能な手法やノウハウをわかりやすくお伝えします。

1.ETNの仕組み

ETNは、発行会社が信用力をもとに発行した債券を上場し、市場で売買できるようにした金融商品です。そして、発行会社はそのETNの価格が特定の指標に連動するように保証します。

例えば、東京証券取引所に上場している「NEXT NOTES 東証マザーズ ETN」(2042)というETNは、東証マザーズ指数に価格が連動するように作られています。

これに対してETFは、発行会社が特定の指数に連動するように現物証券を集め、それをもとに証券を発行します。つまり、現物の株式や債券の裏付けがあって、それを小分けにして売買できるようにしているのです。

例えば、「TOPIX連動型上場投資信託」(1306)というETFは、TOPIXに連動するように現物株を集め、ETFという形で市場で売買できるように作られています。

このように、ETNとETFは、ある指数を市場で売買できるという点で共通していますが、現物資産の裏付けがあるか、発行会社の保証があるにすぎないのかという点で違いがあります。

2.ETNの値動きの特徴

ETFは、運用会社が実際に現物資産を購入して運用するので、購入方法によってりETFの価格と指数との間にずれが起こる場合があります。なお、この「ずれ」のことをトラッキング・エラーと呼びます。

これに対して、ETNは、運用会社が指数とETNの価格が連動するように保証しているため、運用にかかる手数料分以外にトラッキング・エラーは発生しません。

したがって、ETNのほうがETFより指標に忠実な動きを示すのが特徴です。

3.ETNの4つのリスク

ETNには、売買するにあたって注意点すべきリスクが4つあります。一つ一つ見てきましょう。

3.1.発行会社の信用リスク

1つ目は、発行会社のリスクです。繰り返しになりますが、ETNはETFと違い、裏付けとなる資産を保有していません。発行会社の信用力によって発行されている証券なので、発行会社が倒産したり、財務状況が悪化した場合にETNの価格が下落するリスクがあります。

これは、ETFにはないリスクなので、留意しておく必要があります。

3.2.価格変動リスク

2つ目は、価格変動リスクです。ETNが指標としている指数は、その時の相場状況によって上下します。この価格変動リスクはETNに限らず、現物株やETFなど他の金融商品にも当然あるリスクです。

したがって、ETN特有のリスクというわけではありません。

3.3.流動性リスク

3つ目は、流動性リスクです。対象銘柄の取引量が少ない場合は売買が成立しなかったり、指数から見込まれる価格で売買できない場合のリスクのことです。

これも、ETN特有のリスクというわけではなく、個別株やETFにも存在するリスクです。

3.4.早期償還のリスク

4つ目は、早期償還のリスクです。早期償還とは、一定の条件に該当した場合に、その時点で発行会社がETNを償還(=払い戻し)することです。

例えば、目論見書に「前日終値と比べて20%以下の価格となった場合には早期償還できる」という項目が入っているETNは、価格が前日比で20%を下回ると発行会社はその時点で償還することができます。

実際の事例として、「S&P500 VIX短期先物インバース日次指数」(2049)をご紹介します。次のチャートをご覧下さい。

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ご覧のように、2月上旬に、1月の高値の約40,000円から一気に急落しています。この頃、アメリカの株式市場で株価が大きく下落し、市場のボラティリティ(変動率)を表わすVIX指数が急上昇しました(VIX指数については、「恐怖指数(VIX)とは?」を参考にして下さい)。

このチャートのETNは、VIX指数と逆に動くように設計されており、「VIX指数が上昇すると下落する」という特徴がありました。そのため、VIX指数が急上昇したことで大きく下落し、たった1日で早期償還の条件である前日比20%以下の価格となり、1,144円で早期償還されてしまいました。

このように、早期償還は大きなリスクとなりますので、購入する前には必ず証券会社の目論見書などで確認しておく必要があります。

4.ETNの具体的な銘柄

では、東京証券取引所で実際に売買できる代表的なETNを3つご紹介します。

4.1.NEXT NOTES 日経平均VI先物指数ETN(2035)

このETNは、日経平均ボラティリティー・インデックス先物指数に連動しています。日経VI先物指数が上昇すると同じように上昇するように作られているのが特徴です。

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4.2.NEXT NOTES 日経・TOCOM 金ダブル・ブルETN(2036)

このETNは、日経・東商取金レバレッジ指数に連動しています。 基本的には金の価格と同じ動きをしますが、名前に「ダブル」とあるように、金の価格が10円上がったら2倍の20円上がるように設計されているのが特徴です。当然、金の価格が下がったら、このETNの価格も2倍下がるので注意が必要です。

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4.3.NEXT NOTES S&P シンガポールリート(NR)ETN (2045)

このETNは、S&P シンガポールREIT指数に連動しています。円換算したS&P シンガポールREIT指数(課税後配当込み)に連動するように作られているのが特徴です。

2018-03-06_11h50_59

なお、ここでご紹介した以外の国内のETNの銘柄については、日本取引所グループのホームページをご参照下さい。

5.米国のETNの具体的な銘柄

前項では、日本の証券取引所に上場しているETNをご紹介しましたが、アメリカにはもっと多くのETNが上場しており、売買も活発に行われています。

ここでは2つご紹介し、私が行っている手法についても簡単にお伝えさせていただきます。

5.1.iPath S&P 500 VIX ST Futures ETN (VXX)

このETNは、アメリカの株価指数S&P500のVIX指数先物に連動しています。相場が大きく変動してVIX指数が上昇するとこのETNも上昇するのですが、それ以外の相場が安定している期間では価格がジリジリ下がるように作られているのが最大の特徴です。

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ちなみに、私はこのETNが下がり続ける特徴を利用した手法で成果を上げています。詳しくは、次の記事で紹介していますので、ぜひお読み下さい。

5.2 iPath S&P GSCI Crude Oil TR ETN (OIL)

このETNは、S&P GSCI Crude Oil Total Return Indexという原油の指標に連動しています。原油価格が上がると予想すれば、これを買っていれば利益が得られることになります。

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まとめ

日経平均株価やVIX指数などは実態のある資産ではないので、直接取引することができません。それを取引可能にしているのが、この記事でご紹介したETNやETFです。金などの現物に直接投資しなくても、証券会社でETNやETFを買うことで、金の価格の上昇の恩恵を受けることができます。

ETNやETFはこのようなメリットもありますが、この記事でご紹介した特有のリスクもありますので、それぞれの商品の特性をよく把握して投資することをおすすめします。

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●東証REIT指数買い


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●IPO投資(かなり多いので一部)
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