投資の教科書ナビゲーターの木原です。
株やFX以外の新しい投資手法に興味がある方におすすめなのが、アメリカのオプション・ETNです。
なぜかというと、アメリカの市場は流動性が豊富でチャンスに満ち溢れているからです。しかも、日本にはないような多様な金融商品があります。
VIX指数に連動した数々のETF・ETNもそのひとつです。私もVIX指数に連動したETFを取引きして年利38%の利回りをあげることができています。無料レポートにノウハウをまとめましたので、ぜひ下記のボタンよりお申込みください。
ETFやETNは非常に関心が高い投資商品です。私はちょっとしたきっかけで、米国のETF・ETNに興味を持ち実践するようになりました。結果、現在では年利換算で約38%の利益を得ることができています。
私は、以前は株式投資をしていたのですが、これは、その時には想像もできなかった数字です。将来の資産形成に非常に大きな希望と目標を持つことができるようになりました。
ここでは、私が行なっている投資法を、詳細に公開したいと思います。
特に、米国ETF・ETNについて触れるのが初めてという方は、最初は難しく感じるかもしれません。ただし、それらの成り立ちを理解すれば、価格の値動きを数学的に理解できるようになります。数学的に理解できるというと語弊があるかもしれません。これらの価格は、実際に、数学的に算出されているのです。
これが分かれば、今後、どのように価格が動いていくのかという傾向が丸分かりになります。
私の投資法は、この数学的決まりごとを利用した投資方法です。数学的といっても、どうか怖がらないでください。むしろ、今まで投資の経験がない人の方が、余計なことを考えない分、私が行なっている投資の本質をすんなりと理解できることでしょう。
また、数字が好きな方や、金融やデリバティブに興味のある方は非常に興味深く感じることでしょう。
目次
最初に、米国ETF・ETN投資の概要を簡潔にお伝えします。
概要と言っても、堅苦しいものではありません。具体的には、
をお伝えします。
米国ETF・ETNは、あまり馴染みがない上に、外国の銘柄を扱うのですから、「なぜ米国なの?」と疑問に思われている方も少なくないことでしょう。そこで、最初に、私が、米国のETNやETFにたどり着いた経緯をお話することで、その疑問にお答えしたいと思います。
今の投資を行うまで、私は日本株の株式投資を実践していて、給料の足しとしては満足できる程度の利益をあげることができていました。しかし、仕事が忙しくなってきて、プライベートや家族との時間も考えると、銘柄発掘や分析に時間を割くことが非常に困難になってきました。
株式投資はどうしても銘柄発掘に時間がかかりますし、そこを妥協すると成果が出なくなることも分かっていました。それでも将来に何が起こるか分かりません。家族との時間も大切にしたいですし、家族の将来の経済的基盤もしっかり作っておきたいという気持ちの板挟みが続きました。
そんな中で、長期的な目線で、資金をじっくりと増やしていけて、かつ忙しい中でも、仕事やプライベートに影響を与えることなくできる投資方法はないかと常にアンテナを張っていました。
そんな時に、米国に長期に渡って下がり続ける銘柄が多数あることを知ったのです。長期に渡って下がり続けるということは、単純に考えると、空売りから入って放っておけば利益が生まれるということを意味します。
もちろん、最初は半信半疑でしたが、「これが本当なら素晴らしいことだ」と可能性を感じ自分でも調べることにしました。
最初は、「本当に、そんなに下がり続ける銘柄なんてあるのか?」という感覚が拭えませんでした。今までの株式投資の経験上、ずっと下がり続けるような銘柄は、そのうち倒産するか、いずれ底を打って上昇して踏みあげられるものばかりだからです。
しかし、米国ETF・ETNには、実際に、ずっと下がり続けるような銘柄が多数存在するのです。
以下の図をご覧ください。
これは、米国のVXXというETNの2009年6月22日から、当記事を執筆している2017年6月までの10年間のVXXの価格の推移です。
VXXは、国際的な金融グループのバークレイズ社が発行していて、正式名称は “iPath S&P 500 VIX Short-Term Futures ETN”といいます。
2009年6月22日には、19,660.32ドルだった株価は現在では、たったの12.79ドルになっています。これには驚きでした。これであれば空売りすれば利益が生まれることは明白です。
ただし、もちろん空売りは考えなしに行うと危険なものです。米国ETNで空売りを行うなら、それが下がり続ける根拠を理解しておく必要があると思います。私は性格上、たとえ統計的に下がり続けているとしても、その根拠がないか、まだ判明していないなら手を出さないタイプです。
そこで、この銘柄がなぜ下がり続けるのかを調べることにしました。これについては後述します。その前に、その他の下がり続ける銘柄もご紹介しておきたいと思います。
これはVXZ “iPath®️S&P500 VIX MT Futures ETN”という銘柄です。
右肩下がりで、下落し続けていますね。
後ほど、お伝えしますが、VXZが下がり続ける原理は、数学的にVXXと同じです。
これはUVXY”ProShares Ultra VIX Short-Term Furures”という銘柄です。
UVXYは、VXXやVXZよりも強いレバレッジがかけられているため、上昇するときの勢いも強いです。そのため、米国ETN投資法の中では、ハイリスクハイリターン商品です。
次にSPXS”Direxion Daily S6P500®️ Bear 3X”です。
SPXSは前者2つと下がり続ける原理は異なります。
図の右側で垂直に価格が上昇しているところがありますが、これはリバーススプリットといって、株式併合をしたためであって、人工的に価格を上昇させたものです。株数を減らして価格を引き上げただけなので実質的には値上がりしたわけではありません。(リバーススプリットについては、「2.2. VXXはゼロになることはない」で解説しています。)
いかがでしょうか?ここまでで価格が下がり続けることが決まっている銘柄があることはご理解頂けたと思います。
理論的には、これらの銘柄を空売りしていれば、利益を得られるということです。ただし、どの投資においても同じですが、価格がこのように動く理由と背景を理解していなければ、とても資金を投下できるものではありません。
背景の理解があって、初めて最大のリスクを想定できますし、安全に資産を増やすには、どの程度のリスクマネジメントが必要なのか、その上でどれぐらいの利回りを得られるのかを計算できます。
ここでは、早速VXXを理由に解説します。
VXXは、S&P500のVIX指数先物をもとに作られています。
そのため、VXXを理解するにはVIX指数先物の知識が必要です。またVIX指数先物を理解するにはS&P500の知識が必要です。
それぞれ解説して行きます。
S&P500は、アメリカの代表的な500の大企業(アップルやアマゾン、マイクロソフトetc)から算出されているETFです。
日本でいうところのTOPIX(東証株価指数)のようなものですね。
そしてTOPIXが日経平均株価と並んで日本の株式市場全体の状況を表しているように、S&P500は、アメリカの株価市場全体の状況を表す指標といえます。
下図がS&P500の今までの動きです。
これを見るとアメリカの市場が、途中で大きな下落を挟みながらも、右肩上がりで伸びていることが分かります。図中の黒丸のポイントはリーマンショックが起きた辺りです。S&P500は、アメリカの株価市場全体の状況を表す指標なので、リーマンショックのような国を揺るがすほどの金融恐慌の時は当然大きく下がります。
S&P500について覚えておくべきことは以下の2つだけです。
理屈は考えずに、このようにシンプルに理解しておいた方が、実践上は有効です。
VIX指数は、このS&P500をもとにしたオプションの値動きをもとに算出される指数です。
VIX指数は、通常は10 ~ 20ptの間を行き来していますが、
という特徴があります。
下図をご覧ください。黒丸のポイントは上図と同じリーマンショックが起きたあたりです。
※図は調整値。リーマンショック時の実際の最高値は89.53。
ご覧のように、VIXは市場に大きな動揺があってS&P500に動きが起きた時に急上昇します。VIXをさらに深く理解するには、「ボラティリティ」について理解しておく必要があります。
聞いたことない方は、難しいと思われるかもしれません。実際に、細部まで深く理解しようとすると難しいですが、投資を実践する上ではシンプルな理解で問題ありません。
あまり深く考えずに、以下の説明をご覧ください。
ボラティリティとは価格の変動の大きさを示す指標です。株価が大きく動けば動くほど、ボラティリティも大きくなり、株価の動きが小さくなればボラティリティも小さくなります。
ボラティリティは、何らかの材料で、相場が不安定になると大きくなる傾向にあります。そして、9.11事件やリーマンショックのような大事件があると、急激に大きくなります。シンプルに以下のように覚えてください。
なお、さらに詳しいことは『オプションで利益を上げるために知っておくべきボラティリティの2つの法則』で解説していますので、ぜひご確認ください。
簡単にいうと、VIXは、アメリカの株式市場を代表する指数であるS&P500のボラティリティ指数です。
もう一度、下図をご覧ください。VIXです。
先ほどのVIXの図は、証券会社による数値調整後のものだったのですが、これは、その時々の実数値です。証券会社がなぜ数値を調整するのかまで話すと長くなりますので割愛しますが、米国ETF・ETNの数字には調整値とそうでないものがあるということを覚えておいてください。
さて、図の左側の2008年後半あたりを見てください。数値が80を超えていますね。これはちょうどリーマンショックが起きた当たりです。同時期に、先ほどのS&P500の図では、価格が急落しています。
つまり、恐怖指数(VIX)が20ポイントを超えて跳ね上がっているところは、株式市場で急落があったタイミングなのです。ちなみに、リーマンショックの際には、最大で89.52ポイントまで上昇しました。
このように、何らかの出来事が起きて、市場参加者が不安に包まれると、その動揺に応じて数値が跳ね上がるので、「恐怖指数」と言われているのです。
これも、「恐怖指数は、市場参加者の恐怖の度合いを表し、大きな恐怖に包まれるほど、市場全体が急落する」とシンプルに理解して頂くことが重要です。
さて、次にVXXです。
お伝えした通り、VXXはVIX指数の先物をもとに作られたETNです。
VIX先物とは、「将来にVIXをある定められた価格で売買する権利」を取引するものです。
VIX先物は、直近1カ月以内に期日が来るものから、6カ月以上先の期日のものまで、複数の期日のものが取引されています。そして、VXXは直近1カ月のVIX先物に連動するように作られています。
ここにVXXが下がり続ける理由があります。
VXXを発行しているバークレイズ社は、VXXが、常に直近1カ月のVIX先物に連動するように日々先物を取引をしなければいけません。
例えば、今日が7月1日だとすると、現在のVXXの値は8月限のVIX指数先物に連動していることになります。そこから1日経って7月2日になったとします。この時、バークレイズ社は、VIX指数先物の保有比率を調整しなければなりません。具体的には、保有している8月限のVIX先物を売って、9月限のVIX先物を同じ金額分、購入しています。
VXXは、バークレイズ社によって、常にこのような取引を行われて、価格を形成しているのですが、これには当然コストがかかります。そのコストのことをロールオーバーコストと言います。
例えば8月限のVIX先物が12.08ドルとしたら、9月限のVIX先物は13.46ドルなどになります。同じ数量だけ前者を売って、後者を買ったら1.38ドルマイナスとなります。
先物は通常の状態では、先の期日のものほど高い価格で取引されます。
つまり、バークレイズ社は、毎日VXXのロールオーバーコストを支払う必要があり、その分だけ価格が下がっていくということです。
さて、VXXは、恐怖指数とも言われるVIXが上昇した時に、その影響を受けて上昇します。VIXは、その名の通り、市場の先行きが見えず、皆が悲観的になった時に動きます。
しかし、市場の85%以上の期間は平穏な期間で、ネガティブな感情に支配される期間は全体の中の約13.3%です。2009年1月29日から2015年9月30日までのVXXのデータを調べると、
という結果になっています(参照:『コンタンゴとバックワーデーション』)。
このように長期になればなるほど市場は通常の状態にある時の方が圧倒的に長くなります。そして、市場が通常の状態にある時、VXXは下がり続けます。
そのため理論上、VXXは長期的目線に経てば半永久どころか永久に下がり続けるのです。
この投資を行う上で次に重要なことは、VXXはゼロになることはないと理解しておくことです。
VXXはバークレイズ社が発行しているETNです。バークレイズ社はVXXがゼロになってしまうと、そこから利益を得ることができなくなってしまいます。
そのため、価格が10ドルを切ったぐらいのタイミングでリバース・スプリット(株式併合)を行います。具体的には10ドルになったタイミングで100口を25口に減らして、株価を40ドルに引き上げるということです。価格が下がるたびに、これを行うことによって、常に取引が発生する状態になるのです。
なお、リバース・スプリットが行われても、手持ちのポジションの金額に変わりはなく、特に不利益になることはありません。
VXXは2009年1月29日の上場以来、
に全て4:1(価格を4倍にあげてポジションの口数を1/4に下げる)のリバーススプリットが行われてきています。
以下の図は、2016年8月8日のリバーススプリットを反映したチャートです(通常、チャートは、前後の連続性を保つためにスプリットの影響も含めて調整されます。これは調整前のチャートです。)
この時は、10ドルを割った時にリバーススプリットが行われ、価格は4倍の約37ドルになりました。このようにリバーススプリットを繰り返すので、VXXがゼロになることはないのです。
つまり、VXXはいつまでも下がり続けるということです。
ここまででVXXが、
の2つをご理解頂いたと思います。VXXのこの特徴を考えると、単純に空売りすることで稼ぐことができます。
ここで私がこの手法で、VXXを1年間実際に運用した結果をお話したいと思います。
私がこの手法を始めたのは2016年7月のことです。2016年7月上旬から下旬にかけてVXXを100口ずつ空売りしました。
具体的にはVXXの下落に合わせて次のように分割して空売りを行っています。
以上の取引で平均11.62ドル、500株の空売りポジションを作りました。金額にすると合計で5800ドルの空売りです。
なお、この取引をするにあたり15000ドルを準備資金として口座に保有しています。
準備資金というのは、VXXが逆行して値上がりした際に証拠金不足とならないように確保しておく資金です。
空売りをするためには、証券会社で定められた金額の証拠金が必要となります。
5800ドルの空売りをするためには15000ドルも証拠金は必要ありませんが、ぎりぎりの証拠金しか入れていないと、VXXが値上がりして評価損が拡大したときに、すぐに証拠金不足となってしまいます。証拠金が不足すると、その時点で強制的にポジションが解消されて損失が確定してしまいます。
そこで、証拠金が不足しないように準備資金として余裕をもった金額を口座に入れておいています。
その後、VXXは2016年8月9日に4口を1口にするリバーススプリットを行いました。結果、これまで保有していたポジションは37.2ドル125口の空売りポジションとなりました。
その後、VXXは下記のチャートのように下落を続け、11月上旬に追加で33.07ドル25口(金額換算で826.75ドル)の空売りを追加で行い、12月下旬33.1ドルで50口(金額換算で1655ドル)の空売りを行いました。
この時点で平均33.1ドルで200口、金額にすると6620ドルの空売りポジションとなりました。
その後、VXXは2017年に入っても下落を続け、2017年7月31日時点で11.23ドルとなっています。この間、200口のポジションは決済せずに保有し続けているので、11.23ドルで200口(金額換算で2246ドル)の空売りポジションとなります。
合計8281.75ドルで行った空売りが2246ドルまで下がっていますので、約1年間で6035.75ドルの含み益を生みだしたことになります。
ただ、この取引にあたってヘッジのためにコールオプションを買っており、そのコストが260ドルでしたので、これも考慮すると差し引き5775.75ドルの含み益になります。一連の取引で準備した資金は15000ドルですので、この時点で利益確定すれば年換算で約38%の利回りとなります。
以上が私が実際に取引を行った事例です。私は、リスクを徹底的に嫌います。理論上は、何があっても99%耐えられるように計算したリスクマネジメントを行い、結果、長期的に続けていれば、利益になることが確信している投資だけを行います。
しかし、例えば、リスク許容度を1-5%程度緩めると、利回りも大きく改善するでしょう。どの程度のリスクを許容するかは、現在の資金状況や、投資家それぞれの性格によりますが、いずれにせよ自分自身で調べて計算する姿勢が必要です。
事例のように、この手法はとても高い利回りを狙うことができます。
ただ、どんな投資にも言えることですが、全くリスクのない投資はありません。
最初のリスクは、VXXが急騰したときに証拠金不足となって強制決済されるというリスクです。前にもお話したように、市場に急落があるとVIX指数は急激に跳ね上がり、それに合わせてVXXも跳ね上がります。
通常の急落であれば、十分に準備金を用意しておけば、しばらくするとVXXも下がって強制決済されることはないと思います。ただ、リーマンショックのような暴落が起きた場合に準備金が不足してしまう可能性があります。
実際、リーマンショック級の大恐慌が起きたら、VXXの価格は4倍以上に跳ね上がるようです(参考:『VIXを通して振り返る歴史的暴落ーリーマンショックの1年前にVXXを買っていたら』)。
市場では、いつの時でもこのような事態が起きる可能性は消せません。
そのため、VXXが現在の価格の4倍5倍になっても、耐えられる範囲で、資金を十分に準備してポジション管理を行い、ヘッジを活用していざという時に備えておくことが重要です。特に順調に含み益が増えてくると、ついポジションを多くしてしまいがちですので、常にVXXが急騰するリスクを忘れないようにしてください。
ヘッジの仕方はいくつかあり、今回は、コールオプションを買うことでヘッジをしています。他にも、同じような動きをする銘柄の買いポジションや売りポジションを組み合わせて、ポートフォリオのバランスを整えることで、相場暴落時の急変の影響を限定する方法もあります。
いずれにせよ、私は、最悪の事態が起きても、資金を守れるようにリスクヘッジをしているのですが、それでも年利36%という高利回りを獲得できています。
私は一切リスクを上げたくないので、十分今の利回りで満足していますが、リスクの許容度を上げると、100%前後の利回りも夢ではないと思います。
ここまでVXXを中心に解説してきましたが、米国ETF・ETN市場では、このような下がり続ける銘柄がかなりの数存在します。
ここでお伝えしたVIXの値から算出されているものだけでも多数あります。またSPYという銘柄に逆向きに連動することによって下がり続けるものなど、別の理由で下がり続けるものが多数あります。それらの違いは、下がるスピードです。
VXXは、私の基準では年間30%ほどの利回りを生み出せるスピードですが、中には、たった半年で利回り100%を実現できる銘柄もあります。当然、利回りが高いものほど、リスクマネジメントをシビアに行う必要がありますが、背景となる理論をしっかりと理解して賢く投資を行うことで、得られる利益をさらに加速させることができます。
この米国ETN・ETF投資は、サラリーマンの私でも、本業に専念しながら手間なく、資産を増やすことができている手法です。
また、実は、VXXのような下がり続けることが決まっている銘柄は数十以上あります。VXXと同じからくりで下がり続けるVXZなどがそれです。また、VIXとは関係ないメカニズムで下がり続けるETNもあります。
また、リスクヘッジの方法ですが、下がり続けるVXXを売って、それよりも遅いスピードで下がる性質があるVXZを買うというように、リーマンショック級の大事件が起きた時のVXX売りのマイナス分をVXZ買いのプラスによって補うというようなやり方もあります。計算上では、こちらの方が、より高い利回りを実現しつつ、リスクも管理することができます。
米国ETN・ETFの世界には、まだまだ大きな可能性が潜んでいると思います。
例えば、私は『LEAPSプット売りで18.6%の年利を得ている方法』で解説している手法でも、米国のオプションの仕組みを活かして、米国ETF・ETNを多く取引しています。
この記事を、米国金融にも興味を持って頂ければ幸いです。
投資の教科書ナビゲーターの木原です。
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