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差金決済とは、決済時に現物資産の受渡しをせずに、売却金額と買付金額との差額の授受により決済することをいいます。これに対して、現物資産の受渡しをする現物の決済を行う場合もあります。差金決済には現物の決済にはないメリットがあります。
この記事では、差金決済と現物の決済を比較しながら、差金決済の特徴やメリットをわかりやすくお伝えいたします。ぜひ参考にして下さい。
通常の売買では、売主が商品を渡し、買主が代金を支払うというように現物で決済します。
例えば、金の売買を行う場合で考えてみましょう。通常の取引では、1グラムあたり4,500円で取引されている金1キログラムを売買する場合、買主は450万円を支払い、売主は金1キログラムを渡すことで決済します。これが現物の決済です。
これに対して、商品先物取引などでは、先物取引で買った価格と決済日当日の価格との差額のやりとりのみで決済が完了します。例えば、先物取引で460万円で買った金が、決済日当日に450万円に値下がりしていた場合、差額の10万円を支払うだけで決済が完了します。
差金決済は、商品先物取引や株価指数先物取引などの先物取引で主に採用されています(詳しくは、「先物取引とは」を参考にして下さい)。
例えば、商品先物取引ではトウモロコシなどが取引されていますが、トウモロコシの取引単位は5トン単位となっています。もし、これを現物の決済にしてしまうと、輸送や保管で多大なコストと手間がかってしまいます。取引当事者の多くはヘッジ目的や投機目的で売買していますので、差額を金銭で精算すれば足ります。
このような理由から、商品先物取引では差金決済が可能となっています。また、日経平均先物やTOPIX先物などの先物取引の他、日経225オプションも差金決済で精算されます(詳しくは、「日経225オプションとは」を参考にして下さい)。
差金決済のメリットは、資金効率が良くなることです。
次の項で詳しく説明しますが、株の現物取引では差金決済が禁止されています。そのため、株の現物取引の場合は一度売買を行うとその資金は拘束されてしまい、同一銘柄の買付に使うことができません。
これに対して、先物取引などでは差金決済ができるので、同一資金で何度でも取引が可能です。
このように、差金決済は資金効率が良く、短期売買を繰り返して利益をあげるトレーダーには大きなメリットになります。
株の現物取引では、差金決済が禁止されています。そのため、A銘柄を買った後、当日売却し、その資金でA銘柄を再び買うことはできません。少し複雑なので、具体例で説明します。
例えば、資金50万円でA銘柄を30万円で買ったとします。その株を当日中に32万円で売却し、値下がりしたところで再び31万円で買うということはできません。
なぜならば、A株2株を61万円で買ったことになるので、50万円の資金だと11万円足りません。その分は当日売却した32万円から払うことになるので、差金決済に該当してしまいます。ただし、資金が61万円あれば二度目のA株の買付けは別資金で行ったことになりますので、差金決済には該当しません。
なお、同じ日の売買であっても、「A買付→A売却→B買付→B売却→C買付→C売却」というように他銘柄へ乗り換えて売買することは可能です。
以上のように、株の現物取引では差金決済が禁止されていますが、先物取引では可能です。このように、先物取引は少ない資金で効率的に資金を活用して取引を行うことが可能です。この点は先物取引のメリットの1つです。
また、日経225オプションは差金決済で精算されますが、アメリカのオプション取引は現物の受け渡しで決済されるという違いがあります。この点はアメリカのオプション取引ならではの特徴で、カバードコール戦略などのポジションの継続性を利用した取引に活用できます(詳しくは、『カバードコールを使ってオプション取引の中でも最も安全に利益を上げる方法』、『海外投資に必須のIB証券の使い方』をご参照下さい)。
差金決済の仕組みをしっかり理解して、賢くトレードしましょう。
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