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日経225オプションとは、日経平均株価を対象とした株価指数オプションのことです。株価指数を対象としたオプションには、他にTOPIXやJPX日経インデックス400などもありますが、TOPIXやJPXのオプションについては個人投資家が取引する環境が限られているため、日経225オプションが最も有名です。
日経平均株価そのものを取引する方法として日経平均先物もありますが、日経225オプションは取引の自由度が高く、様々な戦略を取ることができます。この記事では、日経225オプションの魅力と最低限知っておきたい知識をお伝えします。
目次
オプションとは、①特定の商品(=原資産)を②あらかじめ定められた期日(=満期日)に、③あらかじめ定められた価格(=権利行使価格)で④売り買いする権利のことです。
日経225オプションの場合、①の商品(=原資産)は日経平均株価となります。また、 ④の売り買いする権利のうち、買う権利を「コールオプション」、売る権利を「プットオプション」といいます。
オプションの基本的な知識については、次の記事で詳しく解説していますので、ご参照下さい。
オプションには、「アメリカンタイプ」と「ヨーロピアンタイプ」の2種類があります。アメリカンタイプは満期日までにいつでも権利行使ができます。それに対して、ヨーロピアンタイプは満期日にしか権利行使できません。ちなみに、日経225オプションは後者のヨーロピアンタイプです。
オプション取引は、満期日までに反対売買を行わなかった場合、満期日時点で本質的価値がある銘柄については権利行使により自動的に決済が行われます。決済方法には、原資産を直接受け渡す「受渡決済」と原資産価格との差額で決済を行う「差金決済」があります。ちなみに、日経225オプションの決済方法は後者の差金決済です。
「SQ(=Special Quotation)」とは、日本語で「特別清算指数」と呼ばれる数値で、各限月の第2金曜日に算出されます。SQ日の前日までに決済されなかったポジションはSQ日に強制的に決済されます。そして、SQ日に決済される際の価格を「SQ値」と呼びます。
SQ値は日経225構成銘柄が全て寄り付いた後に算出します。そのため、SQ当日に寄り付かない銘柄がある場合、SQ値の決定が遅れることになり、日経平均株価とズレが生じる場合もあります。
ちなみに、日経225先物と日経225オプションの両方の清算が行われる3・6・9・12月の第2金曜日に算出されるSQを「メジャーSQ」といい、それ以外の月のSQは「マイナーSQ」といいます。
オプション取引は株式取引の注文画面とは異なりますので、実際の証券会社の画面を使ってわかりやすくお伝えいたします。その前に、コールオプションとプットオプションの基礎知識について不安がある方は、次の記事を読んでから読み進めていただくと理解が深まります。
次のオプションの価格表をご覧下さい。
※画像をクリックすると拡大できます。
日経平均株価の終値が23,098円の時に、権利行使価格23,500円、満期日2018年3月8日のコールオプションが305円で取引されていました。
前提の知識として、オプションは1枚あたり1,000倍で取引となりますので、100円動いたとしたら100円×1,000倍=100,000円の損益が変動します。
仮に、このコールオプションを305円で1枚買った場合、305,000円(=305円×1,000倍)の支払いとなります。この場合、3月のSQ値が23,500円以上となった場合、利益となります。
また、日経平均が上昇してSQ値が24,000円だった場合、(SQ値24,000円-権利行使価格23,500円)×1,000倍=500,000円の利益となります。ただし、最初にコールオプションを305,000円で買っていますので、最終的には、差し引き195,000円(=500,000円-305,000円)の利益となります。
この事例では、23,500円以上であれば、日経平均が上がれば上がるほど利益が増えていきます。反対に、SQ値が23,500円以下であった場合、コールオプションの権利は消滅し、最初に買ったコールオプションの代金の305,000円が損失となります。
次に、先ほどと同じ事例でコールオプションを売った場合を考えてみます。
コールオプションを305円で1枚売った場合、305,000円(=305円×1,000倍)の含み益となります。この場合、3月のSQ値が23,500円以下であった場合、コールオプションは権利行使されずに消滅します。その結果、当初受け取った305,000円がそのまま利益となります。
また、SQ値が23,500円以上であった場合、100円ごとに100,000円の損失となります。例えば、SQ値が24,000円だった場合、(SQ値24,000円-権利行使価格23,500円)×1,000倍=500,000円の損失となります。ただし、当初の含み益が305,000円がありますので、差し引き195,000円(=305,000円-500,000円)の損失となります。
続いて、プットオプションの解説です。次のオプションの価格表をご覧下さい。
※画像をクリックすると拡大できます。
日経平均株価の終値が23,098円の時に、権利行使価格22,500円、満期日2018年3月8日のプットオプションが240円で取引されていました。
仮に、このプットオプションを240円で1枚買った場合、240,000円(=240円×1,000倍)の支払いとなります。この場合、3月のSQ値が22,500円以下となった場合、利益となります。
たとえば、SQ値が22,000円だった場合、(権利行使価格22,500円-SQ値22,000円)×1,000倍=500,000円の利益となります。ただし、最初にコールオプションを240,000円で買ってますので、最終的には、差し引き260,000円(=500,000円-240,000円)の利益となります。
この事例では、22,500円以下であれば、日経平均が下がれば下がるほど利益が増えていきます。反対に、SQ値が22,500円以上であった場合、プットオプションの権利は消滅し、最初に買ったプットオプションの代金の240,000円が損失となります。
次に、先ほどと同じ事例でプットオプションを売った場合を考えてみます。
プットオプションを240円で1枚売った場合、240,000円(=240円×1,000倍)の含み益となります。この場合、3月時点のSQ値が225,00円以上であった場合、プットオプションは権利行使されずに消滅します。その結果、当初受け取った240,000円がそのまま利益となります。
反対にSQ値が22,500円以下であった場合、100円ごとに100,000円の損失となります。仮にSQ値が22,000円だった場合、(権利行使価格22,500円-SQ値22,000円)×1000倍=500,000円の損失となります。ただし、当初の含み益が240,000円がありますので、差し引き260,000円(=240,000円-500,000円)の損失となります。
日経225オプションは、日本人の投資家に馴染みがある日経平均株価を対象にしていますので、動きをイメージしやすいという大きなメリットがあります。
また、株や先物は買いと売りの2通りしかできませんが、オプションの場合は複数のポジションを組み合わせたり、先物と組み合わせることで取引の幅が広がります。このように、相場の状況に合わせて柔軟にポジション調整ができる点がオプションの最大の魅力です。その反面、特に売りの場合は大きくポジションを取り過ぎると思わぬ損失につながるリスクがあるので注意も必要です。
また、今回ご紹介した日経225オプションは取引単位が1,000倍で大きく、便利な半面、扱いにくいと感じられる方もいらっしゃるかもしれまん。
そこで私がおすすめしたいのが、アメリカのオプションです。アメリカのオプションは取引単位が100倍なので、個人投資家にも扱いやすいのが特徴です。アメリカのオプションを取引できる証券会社は数少ないのですが、その中でもIB証券は日本語にも対応していて使いやすく、私も実際に取引しています(詳しくは、『海外投資に必須のインタラクティブ・ブローカーズ証券の使い方』をお読み下さい)。
下記の無料レポートでアメリカオプションのある特性を利用した取引手法を解説していますので、ぜひ参考にして下さい。
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