順張りとは|相場の流れに乗り利益を得るための基本
(更新 ) · 投資の教科書 株式事務局

この記事は2014年に公開したアーカイブ記事です。制度・数字・サービスの内容は当時のものです。
株式投資のデイトレード(以下、デイトレ)を始めて利益を積み重ねていくためには、タイミングよく株を買い付ける(仕込む)技術が必要になります。
とくにデイトレを始めたばかりのうちは、銘柄を絞り込まずに買ってしまうこともありますので、そのせいで大きな損失を出してしまったという話を聞くことも多いです。
何もわからないまま損失だけを積み重ねていくのは本当にもったいないことです。そこでデイトレ初心者がタイミングよく株を買う投資手法として、デイトレにおける順張り投資をおすすめします。
順張り投資は上昇していく株の途中を買って、さらに値が上がったところで売って利益を出す投資手法です。上がっているかどうかはチャートを確認することですぐに判断できるため初心者にも手がけやすい手法です。
このページではデイトレにおける順張り投資の解説、順張り投資をより成功させるための損切り設定の仕方、利益を最大化するポジションサイジングの方法のご説明をしていきます。
この手法を極めれば一生ものの手法となりますので、ぜひ覚えてください。
目次
1.順張りとは
順張り投資は初心者にとっては最も手がけやすい投資手法です。順張り投資を簡単に解説すると、
- 株価の上昇を捉えて
- タイミングよく仕込む
以上の2点を考慮した投資手法です。
株価の上昇を捉えるのはそれほど難しくはありません。チャートを確認して、右肩上がりで上昇している銘柄を探せば意外と簡単に見つかったりします。
ただし、そのような右肩上がりの銘柄を買う場合適当なタイミングで買ってしまうと一時的に高くなったところを掴んでしまい、直後の一時的な押し(下げ)で手放してしまうといった事態が生じます。そのため仕掛ける(買い)タイミングが重要なのです。
このページでは順張り投資において重要な仕掛けのタイミングの解説をこれからしていきます。
2.順張り投資における仕掛け(買い)のタイミング
順張り投資が使用できるようになると、デイトレにおける技術は大幅にパワーアップします。特に株価が大きく上昇するバブル期などにおいては大きな利益を獲得することができる手法です。バブル期においては株価が高値を抜けてグングン上昇する銘柄がたくさん現るからです。
そして順張り投資においては株を買うタイミングが重要なことを既にお伝えしました。このタイミングには大きく分けて次の2種類があります。
- 抵抗(キリのいい数字、直近の高値など)抜けたことを確認して買い
- 上昇している途中にいったん株価が下げたところを買い
1をブレイク、2を押し目買いといいます。下図はイメージになります。

いかがでしょう。この2つのパターンを参考にして頂ければ、効率よく株式投資が行えるようになります。1つずつ解説していきます。
2.1.抵抗(キリのいい数字、直近の高値など)抜けたことを確認して買い
ブレイクアウトという手法をご存知ですか?
ブレイクアウトは株価の力強い動きを利用して大きな利益を獲得するための手法です。デイトレで勝つためにはまずこの手法を覚えることが必須となります。
株価は波を作りながら上昇していきますが、あるポイントまで上がるとそのポイント付近で株価が一時的に足踏みすることがあります。そのポイントのことを抵抗といいます。
そしてその抵抗を一気に抜けて株価が大きく上昇することをブレイクアウト(もしくはブレイクする)といいます。このブレイクの流れに乗って利益を得ることは、デイトレやその他短期投資においては基本中の基本となります。
実例で解説です。

東京電力の5分足です。向かって右側の赤い線が3本引いてあるところを見てください。この日の東京電力は結局ブレイクを繰り返しながら20%近く値を上げました。上手にトレードを行えば、1日で10%の利益を獲得することも不可能ではないのです。
チャートをよく見てみると赤い線を抜けて上へ行くために必ず一度はその線の手前で株価が下げていることがわかりますか?赤い線は360円、370円、380円と10円刻みのいわゆる節目(キリのいい数字)で、そのような節目の前ではいったん株価は下落することが多いです。
何度か節目に体当たりをして感触をためして抜けそうだなと思ったら、買いの資金が流れ込むのです。
もし自分なら、1本目でなく2本目の赤い線が抜けたところを狙って買いに行くと思います。なぜなら2本目の赤い線の前では長い時間足踏みを続けています。長い時間足踏みを続けるほど、その後抵抗を抜けた時の株価の上昇は大きくなるからです(これも覚えておいておくといいです)
1回目の赤い線付近は株価に勢いがありますが、まだ値が落ち着いていないのでそのようなところで下手に手を出すと簡単にやれてしまいます。
またこのブレイクの判断をより正確にするためには、チャートだけでなく、注文状況の詰まった「板」なども必要になってきます。板を読むのはより上級者になってからで結構です。
まずはチャートで株はこのような動きをして、どういうタイミングで買うのかを知ってください。
2.2.押し目買い
押し目買いは、上昇している最中に一時的に値を下げた株を買って、再び株価が上げたところで売って利益を上げる手法です。仕込むタイミングとしてはブレイクアウトより多少難しさを感じるものとなります。
ただし、上げている途中の1時的なさげを取る手法であるため、ブレイクアウトより安全な手法であるとも言えます。ブレイクアウトは1日のうちの最も高いところで仕込む手法だからです。
それでは実例で見てみましょう。

富士フィルムの5分足チャートです。星をつけときました。
前半ぐんぐん上昇をしていますが、こちらもやはり1本調子では上がらずに上げと下げを繰り返しながら上昇しています。
後付けの理由となってしまいますが、星つきの部分、上昇した株式が一時的に下落して下げ止まったところを買うのが押し目買いです。日足のチャートを使用するスイングトレードでは移動平均線などを使用して押し目を測りますが、日中のチャートにおいては下げ止まりを別の方法で判断する必要があります。
例えば、200円だった株価が210円、220円と上昇したとして、その後いったん株価が下げ始めた場合にどこで買うかという問題です。この場合、節目である215円、210円で止まるかどうかを判断します。その辺で下げ止まるようなら打診で買ってみるというのが押し目買いとなります。上記チャートで言えば、ちょうど星のマークは3550円、3600円の節目付近だということがわかるはずです。(なにげに1番目の東京電力のチャートにおいても、ブレイク後に下落して下げ止まっているところは、やはり赤い線である節目付近となってます)
運良く押し目で入ることが出来ればその後の上昇を取ることができますが、運が悪いとその後の下げをまともに食らうことになります。
既に出来上がったチャートで説明しているので解説は簡単ですが、これがリアルタイムだと押し目でタイミング良く買うのは結構難しいです(売られているところを買いに行くため心理的に負荷がかかります)。
しかし下げに備えて損切りをしっかり設定しておけば大丈夫です。損切りに関しては次の項目で説明しますね。
押し目買いについてより詳しくしりたい方は「上げ相場における絶好の押し目買いポイントの見抜き方」でも解説しています。
3.リスクを徹底的に管理する損切りの仕方
デイトレにおいては順張り投資に限らず、すべての仕掛けにおいて損切りが重要です。どんなにタイミングよく仕込めた感触があっても、相場を動かしている人の気分次第でチャートが一気に崩れることがあるのです。
1日で取引を完結させるデイトレにおいては、損失を抱える時間はできる限り少ない方がいいです。というのもデイトレは資金をループ(回転)させるため、資金が拘束されていない方が良いからです。そのため上がらないと思ったら、すぐに損失を切ってほかの銘柄へと移ることが大切です。
損切りに関してはブレイクアウト、押し目買い両方の手法において株を買う前に明確な損切り位置を設定しておくようにしてください。
詳しくは「デイトレードで絶対抑えてくべき損切りの設定方法」を見ておいてください。
基本的に自分が入った位置から1~2%(銘柄によって変化する)ほど下の価格まで株価が下がってしまったら損切りを実行すると設定します。この損切りを実行できなかった場合、デイトレードでの成功はまずありえないと思ったほうがいいです。
損切りは徹底するべきだと考えています。
4.利益を最大化する手法「ポジションサイジング」
仕掛ける時にどれだけ株を買うかは初心者が最も迷うところです。
現に今200万円もっていて、100株3000円で買うとしたら200万円のうちの30万円を使用するわけです。しかし、毎回100株で取引をしていたのでは利益も大したものにはなりません。
当然のことながら、自信のあるなしや相場の善し悪しなどを判定した上でたとえばいつもなら3000円の株を100株買っているところを300株、400株買う、と増やす必要が生じます。
もちろん持ち金をフルで使用することは、特に初心者にとっては危険すぎますが、デイトレで一時的に持ち金の50%~60%の金額を使うのであればそれほど危険ではありません(もちろん銘柄選びと損切り設定は必須)
また順張り投資の場合、利益を最大化せるためには単に1度に買う株式の量を増やすのではなく、徐々に買い増していくという手法ができることも大切です。利益が出た時に普通の人がやりたくなる利食いに反する買い増しという行為ができるようになると莫大な利益を獲得することができます。
ポジションサイジングに関して、「最も資産を効率的に増やすポジションサイジングの基本」で詳細に解説していますので参考にしてください。
まとめ
順張りは投資の基本です。
株価の流れには逆らわない。というのは昔からよく言われていることです。
順張り投資を徹底的に学んで、来るべき次のバブルなど大きな波に乗り、トレードにより成功をつかみとってください。
この記事を書いた人
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