3ヶ月で160万円の利益をあげたオプション取引の3つの具体的戦略
(更新 ) · 投資の教科書 デリバティブ事務局

この記事は2020年に公開したアーカイブ記事です。制度・数字・サービスの内容は当時のものです。
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都内で会社を経営をしている井上(仮名)と申します。私は会社経営の傍ら、個人の資産で投資をしています。
元々、投資をすること自体が非常に好きで、多忙な日常の中でも、隙間時間で投資について調べたり実践したりするのは苦ではありません。
そのような人間なので、かれこれ20年以上、様々な投資を苦もなく続けることができました。
そして、ここ13年ほどはオプション取引の魅力にすっかりハマり、ほとんどの利益をオプション取引であげています。
私の手法は、ほぼサイト内で解説されているものばかりですが、今回は、その中でも、この3か月で約160万円の利益をあげている手法をお伝えします。
目次
はじめに:私の実績
・3ヶ月で約160万円の利益
私は、この3ヶ月で14,408.81ドルの利益を得ています。現在のドル円のレートが約110円ですので、日本円にすると約160万円の利益です。
下図が、利益実績です。
※クリックすると拡大します
・元手は50万円から始めて現在は250万円
ちなみに、元手の資金は50万円です。利益が大きくなるにつれて増やしていき、現在では250万円の元手を投下しています。この元手資金で、3ヶ月で約160万円の利益をあげているので、利回りは高いほうといえるでしょう。
・メインの手法は3つ
この成果を出した、私の主な手法は以下の3つです。
- カレンダースプレッド
- コール買い
- プット買い
順番に解説していきます。
1.カレンダースプレッド
私が最も好んでいる手法が、カレンダースプレッドです。
このカレンダースプレッドの基本的な仕組みについては、『VIX先物のカレンダースプレッドで利益を上げる方法と必要な知識』で解説されているので、そちらをご参照下さい。
この記事では、VIX先物を直接取引する方法を解説されていますが、私の場合は、VIXオプションを利用しています。なぜVIX先物を使わずにVIXオプションを使っているかというと、VIX先物は取引単位が大きく扱いにくいからです。
具体的には、VIX先物は取引単位が1,000なのに対して、私のVIXオプションは取引単位が100です。VIX先物1単位の価格が13ドルだとすると、13,000ドル相当(130万円以上)の取引となり、金額が大きくなってしまいます。
これに対して、VIXオプションであれば、13ドルのVIXオプションを取引したとしても、1,300ドル相当(13万円)くらいの取引で済みます。
このように、VIXオプションのほうが取引価格を柔軟にコントロールできるので、私はVIX先物ではなく、VIXオプションを好んで取引しています。
具体的に解説していきます。
1.1.取引事例
上記の取引例のうち、以下の部分は、VIXオプションのカレンダースプレッドの一例です。
※クリックすると拡大します
この中には、次の3つのVIXカレンダースプレッド取引が含まれています。
VIX 2017年9月20日10ドルコール 20ドル売り
VIX 2017年10月18日10ドルコール 20ドル買い
VIX 2017年10月18日11ドルコール 20ドル売り
VIX 2017年11月15日11ドルコール 20ドル買い
VIX 2017年11月15日10ドルコール 20ドル売り
VIX 2017年12月20日10ドルコール 20ドル買い
そして、それぞれの評価損益は、上から順に次のようになります。
- 4705.54ドル ー 4126.46ドル= 579.08ドル
- 9649.84ドル ー9207.16ドル= 442.68ドル
- 7664.28ドル ー 7456.82ドル= 207.46ドル
合計すると、1,229.22ドル(12万円)の利益です。
このカレンダースプレッドは、最終的には短いほうの期日が来る直前まで持っておき、同時に決済します。これを毎月建てていくことで、毎月キャッシュを得ることができます。もっとポジションを大きく取ることで、さらに大きなキャッシュを得ることができます。
1.2.手順
VIXオプションのカレンダースプレッドの手順は、基本的には、先物のカレンダースプレッドと同じように、期近を売って期先を買う取引になります。
わかりやすいように具体例で説明します。この記事を書いた2017年8月29日時点で、下記のようなVIXオプションが取引されています。
- 権利の種類:コール
- 権利行使価格:10ドル
- 期日:2018年1月

このオプションは、2018年1月にVIX先物を10ドルで買う権利です。これが、5.7ドルで取引されています(上の赤い箇所)。
また、1か月先のVIXオプションは、6ドルで取引されています。
- 権利の種類:コール
- 権利行使価格:10ドル
- 期日:2018年2月

この2つのVIXオプションで、期近を売って期先を買います。すると、次のようなポジションができます。
- 2018年1月コールオプション(売り):5.7ドル
- 2018年2月コールオプション(買い):6ドル
買いと売りを組み合わせているので、2つの価格差が広がるほど利益になります。そして、この2つは、通常の相場状況であれば差額が広がっていきます。
その理由について、次の項で説明します。
1.3.原理
オプションの価格は、「本質的価値」と「時間価値」という2つの要素でできています。
このうち、「本質的価値」は原資産の価格(この場合はVIX先物の価格)がいくらであるかによって上下します。コールオプションの場合、原資産価格(VIX指数の価格)が上がるほど「本質的価値」は上がっていきます。
先ほどの例でいうと、10ドルのコールオプションはVIX先物を10ドルで買う権利なので、VIX先物の価格が上がるほど価値が高くなります。なぜなら、VIX先物の価格が20ドルになろうが、30ドルになろうが、コールオプションを行使すれば10ドルで買うことができるからです。
これに対して「時間価値」は、期日が近づくにつれて減少していき、最終的には必ずゼロになります。そして、この時間価値は、期日が近づくにつれて急速に減少するという性質があります。
時間価値を図で表すと、次のようになります。

このように、時間価値は1か月前までは緩やかにしか減少しませんが、残り1か月を切ったあたりから、加速度的に減少していきます。
この性質を利用して、リスクを抑えながら時間価値の減少による利益を狙う戦略が、カレンダースプレッドです。カレンダースプレッドでは、オプションの売りと買いを同じ数量持つので、本質的価値が上下することによる影響を打ち消すことができます。
これにより、市場の上げ下げによる変動による影響を抑えることができます。そして、期日が先に来る期近のオプションを売っているので、タイムディケイによって期日が近くなるにつれて利益が加速して出てきます。
その一方で、期日が後に来る期先のオプションは時間価値の減少が緩やかなため、それほど損失は大きくなりません。その結果、期日が近づくにつれて全体としては利益大きくなっていくといくのです。
このカレンダースプレッドの仕組みを一言で言うと、期近の売りと期先の買いのタイムディケイの差を取って利益あげているということです。
2.コール買い手法
続いて、私のコール買い手法について説明します。
2.1.取引事例
まずは、次の画像をご覧下さい。これは、個々のオプションの取引履歴です。冒頭の利益実績と違って、個々の取引をより詳細に見られるものです。
※クリックすると拡大します
この取引では、2017年6月29日と7月6日に、次のコールオプションを1枚ずつ購入しています。
- 銘柄:SVXY
- 権利:コールオプション
- 期日:2017年9月15日
- 権利行使価格:170ドル
6月29日は700ドル、7月6日は955ドルでそれぞれ購入しました。購入金額の合計は1,655ドルになります。なお、SVXYは2017年7月17日に2:1の分割を行っているので、170ドルというのは、分割前の当時の価格になります。
SVXYはその後上昇し、7月20日の時点で544.87ドルの含み益となっています。
わずか1か月間で1,655ドルの資金から544.87ドルの含み益を生み出しているので、いかにコール買いの資金効率が良いかがわかるでしょう。
2.2.原理
まず、SVXYについて解説します。SVXYは、正確には、”ProShares Trust II – ProShares Short VIX Short-Term Futures ETF”という銘柄です。
下の画像をご覧下さい。

SVXYは、VXXという銘柄と逆に作られており、長期に渡って見ると上昇していくように作られています。ということは、これを買って持っておくことで、時間とともに利益が拡大していくことになります。
SVXYは、VXXと全く同じ原理で上がり続けます。違いは、SVXYは上がり続け、VXXは下がり続けるように設計されているということです。詳しくは、『米国ETF・ETNによる資産運用で年間38%の利益を得ている方法』で解説されているので、参考にして下さい。
SVXYの現物を買っても良いのですが、私の場合は、コールオプションを買うという方法を選択しました。コールオプションの買いの良い点は、最大損失がコールオプションの購入金額に抑えられている上、少ない資金で購入することができるので、資金効率が良いということです。
3.プット買い手法
私のプット買い手法では、下がり続けるように設計されているVXXを買います。
仕組みはSVXYのコール買いと同じなので、説明は割愛させていただきます。単純に、下がり続けるように設計されている銘柄ではプット買い、上がり続けるように設計されている銘柄ではコール買いと使い分けているだけです。
まとめ:私からのアドバイス
オプション取引は、最初は取っつきにくく見えるかもしれません。
ただし、しっかりと勉強して取り組めば、自分に合った方法を見つけることもできます。そこが、株式やFXとの最大の違いです。オプションが好きな私からすれば、「敷居が高そうだ」と食わず嫌いでいるのは、勿体ないです。
最初は、以下の3点を理解するように心掛けて下さい。
この記事で紹介した私の3つの方法も参考にして、オプション取引の色々な利益の出し方をお試し下さい。
この記事を書いた人
投資の教科書 デリバティブ事務局
投資の教科書デリバティブ事務局では、先物取引やオプション取引で稼ぐ力を身につけるために必要な基礎知識をはじめ、実際に成果をあげているトレーダーの手法、分析方法などを、初心者にもわかりやすくお伝えしています。








