成長株投資法とは|新高値に注目してテンバガー銘柄を探す方法
(更新 ) · 投資の教科書 株式事務局

この記事は2015年に公開したアーカイブ記事です。制度・数字・サービスの内容は当時のものです。記事内には広告(アフィリエイト)のリンクを含みます。
成長株とは、今より株価が高くなる、つまり、チャートが右肩上がりになる株のことです。
これから株価が上がると分かっていれば、誰でもその株を買い、株価が高くなったところで売って利益を得ることができますよね。
投資をする目的は色々あると思いますが、資産を増やしたいという気持ちで始める方がほとんどだと思います。
そのためには、自分が買った株価以上の株価になる会社に投資をする必要があります。しかし、どの株が高くなるか分からないからこそ、皆さん悩まれているのだと思います。

正直、どの株が3倍、5倍、あるいは10倍(テンバガー)になると見抜く方法はありません。
しかし、見つける確率をグンと高められる方法はあります。それが、これからご紹介する「成長株投資」です。
この記事を読んで、上がる株を見つけるヒントをつかんでくださいね。
目次
はじめに:成長株を見つける5つのポイント
まず最初に、成長株を見つけるための4つのポイントをご紹介します。
《成長株を見つける5つのポイント》
- 経常利益に注目する
- 自分が好きなブランドや身近な会社に注目する
- 出来高が多くて注目を集めている銘柄に注目する
- 日経平均より強い銘柄に絞る
- 新高値に注目する
これについて、一つ一つ丁寧に解説していきますね。
1.経常利益に注目する
まず1つ目のポイントは、経常利益が伸びていることです。
「経常利益」とは、ざっくり言うと、売り上げからコストを引いたものになります。例えば、スーパーで商品を仕入れてお客様に販売するとします。その売上から、仕入れ代金や人件費などのコストを引いたものが経常利益です。
次の画像をご覧ください。これは、会社四季報オンラインの業績欄です。

特に大切なのが、赤で囲んだ経常利益の中の将来の予想部分で、通常は2期先まで掲載されています。見ると、2016年12月973(百万円)、2017年12月予想2,550(百万円)、2018年12月予想3,280(百万円)と、だんだん伸びていることが分かります。
このように利益が伸びる要因としては、
- 「収益を伸ばす新しいサービスを始める」
- 「注目される技術を開発した」
などがあり、世間から注目されるようになると、期待から優良企業と見られて株価も上がってきます。このような会社は、長期的に株価を上げていく期待が高くなります。
つまり、成長株とは、経常利益が右肩に上がっていく会社の株と言い換えることもできます。
それでは、この経常利益はどこで見れるのかというと、紙の会社四季報や、ロイター銘柄レポートの他にも、証券口座を開けば各証券会社のサイト内でも簡単に確認することができます。
2.自分が好きなブランドや身近な会社に注目する
2つ目のポイントは、注目する銘柄を絞ることです。
「経常利益を確認する必要性は分かったけど、上場企業3600社を全部確認するのは私には無理」と思われる方もいるかと思います。
しかし、ご安心ください。絞り込む方法は色々あります。例えば、
- 自分がよく使う商品の会社や好きなブランドなどの身近な会社
- 自分が働いていてよく知っている業種
- 自分の趣味の分野などの興味を持てる会社
に絞るという方法がおすすめです。また、
- 最近この店をよく見る
- この商品の評判が良いと聞いた
という、消費者目線で絞っていく方法もあります。
とにかく、まずは興味を持つことが大切です。どういう会社が注目されているのかに興味を持つことで、積極的に新聞を見たり、実際に店舗に行ってみたりと情報収集をするようになり、世の中のトレントに気付きやすくなります。
3.出来高が多くて注目を集めている銘柄に注目する
3つ目のポイントは、出来高が増えていることです。
まず、出来高とは、売買が成立した株数のことです。チャートの下に、棒グラフのように表示されているのを見たことがある方もいると思います。次のチャートをご覧ください。

成長株を見つけるためには、ただ出来高を見るではなく、出来高が多い銘柄に注目します。
では、なぜ出来高が多い銘柄を選ぶのかというと、それだけ売買が活発に行われているからです。つまり、何かニュースがあって、それだけ世間から注目されていると言い換えることもできます。
もし、これが出来高が少ない株だったらどうでしょうか?株価が上がる勢いに欠けるばかりでなく、売り注文を出しても買う人がいないから売れない、という可能性も出てきます。
ここまでの話を整理してみますね。
好きなブランドや身近な会社、出来高が増えてきた銘柄に注目し、ある程度銘柄が絞れたら、今度は経常利益が伸びて成長しているかを確認します。
そして、事業内容やその会社に関するニュースを見て、なぜ利益が上がっているのか、その要因を確認し、将来本当に成長できそうかを判断していきます。
中には、成長しているように見えて、実は経費削減などで一時的に良くなっているだけの場合もあるので、会社の中身をよく調べて利益を上げ続けていく力があるかどうかに注目します。
2017年の成長株の代表に、「いきなり!ステーキ」を運営しているペッパーフードサービス(3053)があります。客の回転率を上げるためにステーキを立ち食いで安く提供し、肉を1gから量り売りする、今までありそうでなかった新しい独自のサービスに特徴があります。
先ほどご紹介したチャートが同社の株価チャートで、2017年1月4日に594円だった株価は10月30日には8,230円の高値をつけ、10ヶ月で13倍以上になって急成長しました。
これが、成長株の醍醐味です。
4.日経平均より強い銘柄に絞る
そして、最後の4つ目のポイントは、日経平均より強い銘柄に絞ることです。
まず、日経平均は、日本を代表する225銘柄の株価の平均であり、日本の景気のモノサシのようなものです。日経平均以上に上昇する銘柄を選ぶことができれば、世の中の平均よりさらに景気がいい、好調な会社を選んだということになります。
次のチャートをご覧ください。これは、楽天証券のマーケットスピードというツールで見ることができるもので、複数の銘柄の株価の強弱が一目でわかります。

緑色の線が日経平均です。そして、ピンク色の線が先ほどご紹介したペッパーフードサービス(3053)で、日経平均よりもずっと上で推移していますよね。上にあるということは、日経平均よりも強いということです。
逆に、オレンジ色の線は日本ケミファ(4539)という銘柄で、日経平均よりも下で推移しているので、日経平均より弱いことを意味します。
ペッパーフードサービス(3053)のように、日経平均よりも強いということは、それだけ成長が期待されている証拠ともいえるので、当然上昇の勢いがあります。その勢いの裏付けとなっているのが、先ほどからお伝えしている経常利益の伸びです。
このように、業績が長期的に伸びている会社は、株価も長期的に強く上昇する傾向があります。
自分の大切なお金を投資するのですから、業績をしっかり確認して日経平均より強い銘柄を見つけることで、値下がりする確率を下げることができます。
5.新高値に注目する
上記の4つのポイントが、一般的な成長株の見つけ方です。
それだけでも充分なのですが、上場企業の約3,700社の中から条件に合った銘柄を絞り込むことは、初心者の方にとっては容易ではありません。
そこで、新高値銘柄に絞って成長株を見つける方法が「新高値ブレイクの成長株投資法」です。これは、億トレーダーのふりーパパ氏とDUKE。氏が実践しているもので、2人の著書の『新高値ブレイクの成長株投資法』(パンローリング社)はベストセラーとなっています。
ポイントは、毎日の新高値銘柄に注目して、上記1~4の視点で成長株になりそうなものを絞り込んでいく点です。ちなみに、新高値とは、その名の通り、新高値を更新した銘柄のことで、4月を基準に、比較期間が異なります。
《新高値の定義》
- 1月~3月:昨年からの高値を比較
- 4月以降:その年に入ってからの高値を比較
なお、毎日の新高値銘柄は、こちらの株探(かぶたん)のサイトで見ることができます。
日経平均全体が高値を更新している時は、新高値銘柄も多くなるので、絞り込みに時間がかかりますが、手掛かりが何もない状態から探すよりは効率的です。
また、ふりーパパ氏は、次の3つの数字を使って、目標株価を算出する方法を用いています。
- 収益予想(経常利益予想)
- 発行済株数
- 経常利益倍率
詳しくは、『目標株価を3つの数字で自分で計算して利食いの目安にする方法』で解説しているので、どこまで上昇するかの目安うにしてください。
まとめ
この記事では、成長株を見つけるための5つのポイントについてお伝えしてきました。
どんなに分析をして絞り込んでも、買った会社の株価が全部上がるとは限りません。今まで株価が上がる会社を見つける確率が1割だったのが3割ぐらいに上がるということです。
3割は低いと思われるかもしれませんが、成長株投資はこの3割の銘柄に集中投資することで、驚くほどの利益をあげることができます。
しかし、10倍になる株をいきなり見つけるのは正直難しいです。
そこで、私がおすすめするのが、無理なく、楽しく、面白く、応援したい、の気持ちを持つことです。このように気持ちに余裕を持つことで、私は、我が子の成長を見守る感覚で保有する銘柄の株価を見ることができています。

「この子、大きく成長したなぁ。そろそろ卒業シーズンかも」
「調子が悪そうだけど何かあったのかな」
という感じでニュースを見たりして見守るのです。
それが株式投資を長く楽しみながら続けていくコツですので、皆さまもぜひ出来ることから始めてみてはいかがですか。
この記事を書いた人
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