株式分割を活用した4つの投資タイミング

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【実例で解説】株式分割で急変する値動き3パターン』では、株式分割が株価へ与える影響について、3つのパターン(実例)をご紹介しました。

企業が株式分割を発表して、私たちがその恩恵にあずかるためには、取引のタイミングが重要です。それでは、株式分割を利用して利益を得るには、どのようなタイミングで売買すれば良いのでしょうか。

これまで、株式分割に関する、私独自の投資手法は一度も公開をしてきませんでしたが、この度、私の4つの投資パターン(タイミング)をご紹介します。

株式分割を利用した投資手法を初級から超上級までご用意しました。

  1. [難易度:初級] 分割発表の翌日に買う(ロング)
  2. [難易度:中級] 効力発生日に空売りする(ショート)
  3. [難易度:上級] 効力発生後に戻したところを買う(ロング)
  4. [難易度:超上級] 分割発表を予測して買っておく(ロング)

※ロングとは買いから始めて売りで損益を確定させる取引です。ショート(空売り)は、ロングとは逆に売りから始めて買いで損益を確定させる取引です。

難しく考えなくても大丈夫です。これから丁寧に説明していきますので、ご安心ください。

1.[難易度:初級] 分割発表の翌日に買う(ロング)

初級編は、企業から株式分割が発表された翌日の寄り付きで買う、最も簡単な手法です。

この手法で利益を出すには、そこから価格がすぐに上がるのか、下がるのかの見極めが重要になります。

通常、寄り付き(その日の前場と後場に初めて成立した取引)の時点では、既に価格が上がってしまっており、そこから価格が上昇しない可能性があります。また、上がり続けたとして、「いくらまで上がる」という約束もないため、需給(買いと売りの勢い)をよく観察して売る必要があります。

実例を見てみましょう。

例:ストライク(6196)

ストライクは株式分割後に上昇が続き、幾度か利益確定するチャンスが生まれました。

結果的に最大で1,000円を超える上昇を見せましたが、初心者の方に、もっとも注目して欲しいタイミングは、最初の急騰です。ここで売って利益を確定させるというのも負けない投資には必要です。

上級者になって、根拠を持って待てるようになってきたら、その後の売り時でも利益を出せるようになっていきます。ただし、ご注意ください。一度利益確定をさせた後に、もう一度ポジションを持つ場合は、権利落ち日や効力発生日を意識して早めの反対売買(この場合は売り)を行ってください。

初心者の時は、下落が始まってから売るのではなく、上昇しているときに売るのが投資で勝つ最も簡単な方法です。

2.[難易度:中級] 効力発生日に空売りする(ショート)

分割発表後に乗り遅れてロングできなかった、あるいは、その手法に抵抗がある人向けの方法です。ただしショートのため、初心者の方はレバレッジを低めに抑えてリスクをコントロールすることを推奨します。

例:ソラスト(6197)

下のソラストの株価チャートをご覧ください。同社は、5月25日に株式分割を発表しました。その発表の直後、投資家が反応し、株価は上昇しました。

同社の業績は悪くないですが、特別急上昇するような業績でもなく、また目新しい情報が他にないため、株式分割の効果で上昇したことが確認できました。その後、効力発生日を迎える直前から、売りが強まることで下落基調へ突入しました。

この手法のポイントは、「株式分割」と「窓埋め」を組み合わせて分析し、ショートするところです。

株式分割発表直後にできた窓を埋めるために、株価が分割直後の株価水準まで戻ることが予測できます。

3.[難易度:上級] 効力発生後に戻したところを買う(ロング)

この手法には条件があります。それは、株式分割が発表されてから効力発生日までの期間中、明らかに分割効果で上昇したような銘柄を対象とすることです。

例:カプコン(9697)

下の株価チャートをご覧ください。カプコンは3月6日に分割を発表し、時間外取引で上昇。翌朝から値上がりし、一時的に上昇しました。

効力発生日の数日前から下落し、分割発表直前の水準まで戻そうとする動きがうかがえます。これは窓埋め理論と移動平均線を組み合わせた例です。

まず、移動平均線は、一般的に5日線、25日線、75日線がチャートに描かれています。ローソク足は移動平均線と乖離すればするほど、移動平均線の方へと戻ろうとする性質を持っています(参考:『移動平均線乖離と大きな利益を得るための逆張り戦略の見方』)。

そのため、この場合は、

・窓埋めが完了したこと
・75日移動平均線までローソク足が戻ってきたこと
・5日線が75日線を下回ったこと

を確認した後に買うことで、その後の株価上昇による利益獲得を狙うことができます。

以上のように、株式分割の性質に、窓埋めと移動平均線の性質を組み合わせて分析をすることで、利益獲得を狙うことができます。

このケースでは業績も悪くないため、株価が発表直前の値まで下がってきたとしても、今後の株価上昇に期待することができます。ポイントは、どこまで株価が調整するかを見極めることです

4.[難易度:超上級] 分割発表を予測して買っておく(ロング)

最後の超上級編では分割発表そのものを予測して投資する方法を解説します。

※この手法は、既に分割発表がされた銘柄のチャートを出しても、後出しジャンケンのようで説得力がないので、ここでは図を使わず文字を使った解説にあえて留めておきます。

上場企業が株式分割を行うタイミングの多くは、決算発表と同時です。そのため、決算シーズンを狙って分割しそうな企業を探します。

株式分割は、たとえば「増資」や「増配」、「自社株買い」、「IFRS適用」のように、経済・金融界の一種のブームのようなものがないため、予測しづらいです。しかし、予測して投資するができます。

私がこの手法で予測を的中させるときは、必ず以下の2点を『最低条件』として守っています

・過去に分割を実施したことのある銘柄であること [経営陣が分割の判断をする傾向がある銘柄]
・業績が伸びていて、かつ株価も中長期的に上昇(中長期で底値から2倍以上になっている)、しかし上値が抑えられている銘柄 [強いインパクトがあれば上昇が見込める銘柄]

上記の2つの条件に当てはまる銘柄の多くが、業績が堅調なので、もし分割発表がなくても株価の推移は悪い結果にはなりにくいです。ただし、株式分割の発表を予測し的中させることは、決して難易度が低いとはいえないため、自信のある方は挑戦してみてください。

5.まとめ

ここまで、株式分割を活用した投資手法について、初級から超上級まで4タイプお伝えしてきました。

取引のタイミングを掴むために使える情報は、

・株式分割の発表(上昇要因)
・権利付き最終日(上昇要因)
・権利落ち日(下落要因)
・効力発生日(下落要因)
・業績の発表、変化(上昇・下落要因)
・窓埋め(上昇・下落要因)
・移動平均線(上昇・下落要因)

と、さまざまです。

しかし、難しく考える必要は全くありません。前章でご紹介した初級からまずは行っていただいて、勉強を積み重ねながら経験していってください。

あなたの投資ライフがより良いものになることを願っています。それでは、またお会いしましょう。

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遠藤貴司

遠藤貴司

高校在学中に、実店舗とネットで小売り事業を始め、経済に目覚める。大学入学後に株式投資を開始。卒業後は専業投資家を経験。数々の金融ショックから資産を守り膨張させる。現在はマクロ経済分析を基に、国内外の株式や商品先物などで運用を行う兼業投資家。得意な運用手法は、割安な銘柄を買う「バリュー投資」と時代の変化に着目した「パラダイムシフト投資」。趣味はカメラとドラム。

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専業投資家、ふりーパパ氏は「成長株投資」を実践し、これまで4億円もの利益を株式投資で得ています。ふりーパパ氏の手法の魅力はきわめてシンプルな銘柄選別法にあります。それは業績の上方修正をして新高値をとってきた銘柄を出来高とボックス抜けの指標でチェックして投資をするというものです。


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