株とFXの違い|あなたに本当に向いているのはどっち?
(更新 ) · 投資の教科書 FX事務局

この記事は2016年に公開したアーカイブ記事です。制度・数字・サービスの内容は当時のものです。
「投資でお金を増やしたい」と思って調べると、株とFXがメジャーということは分かった。でも、どっちが自分に合っているのかは分からない。
こんなことで迷っていませんか?
でも、ご安心下さい。この記事では、あなたにとって、どちらが本当に向いているのかを知ることができます。そのために、株とFXについて、様々な観点から比較します。
ぜひ、最後までお読みいただければと思います。
株とFXの違いと共通点の一覧
まず、株とFXの違いを一覧表でさっと見てみましょう。
| 株 | FX | |
| 投資対象 | 企業 | 通貨 |
| 投資対象の数 | 約3,600社 | 最大158通貨ペア |
| 最低投資金額 | 1,000円前後 | 最低4円 |
| レバレッジ | 約3.3倍 | 最大25倍 |
| 取引時間 | 平日9時~15時 | 平日24時間 |
| 興味・関心 | 企業研究 財務分析 |
為替の仕組み チャート分析 |
| 共通点 | 世界情勢、政治経済、金融政策などの知識 | |
共通している項目もありますが、株とFXには、様々な違いがあることがわかります。しかし、これだけでは、まだどちらが自分に向いているかは分かりませんね。
これから、それぞれ解説します。読み終わる頃には、それが明確になっていることでしょう。
1.投資対象と数
株は、東京証券取引所などの取引所に上場している約3,600社の企業が投資対象です。これだけある企業の中から、業績や財務指標など様々な情報を分析して、今よりも価格が上がりそうな銘柄を探して投資します。
一方、FXは[ドル/円]や[ユーロ/ドル]などの通貨ペアが投資対象です。取引できる通貨ペアは最大158種類あります。ただし、実際にFXで利益をあげている人は、いくつかの取引量が多いメジャーな通貨ペアに絞ってトレードをしています。
まとめると、投資対象を探すことに楽しさを感じられるなら株、限られた投資対象(通貨ペア)を徹底的に分析することに楽しさを感じられるならFXが向いていると言えます。
2.最低投資金額
次に、株とFXは、いくらから始められるのかを見てみましょう。
株の場合、約3,600社のうち、およそ9割の3,200社が50万円以下で買えます。具体的には次の通りです(参考:「株はいくらから買えるのか」)

ちなみに、いちばん安い株は、アジア開発キャピタル(9318)で、800円(=株価8円×100株)で購入できます(2019年1月17日終値)。ただし、株は1つの銘柄だけに投資するのはおすすめしません。
なぜなら、どれだけ注意深く分析しても、思った通りに株価が動かない可能性があるからです。そのため、複数の銘柄に分散して投資することが重要です。そうしたことから、当サイト調べでは、株は50万円から100万円で始める人が最も多いことがわかっています。
一方、FXは、1万円あれば、ほとんどの通貨ペアが取引可能です。例えば、最もメジャーなドル/円では、1回のトレードは最低5円から可能です(参照:「FXはいくらから始めるべきか?」)。
まとめると、最初からある程度まとまった投資資金がある方は株(最低10万円程度)、そこまでまとまった投資資金がない状態でトレードを始めたい方はFXが向いていると言えます。
3.レバレッジ
株とFXは、レバレッジが異なります。レバレッジとは「てこの原理」ともいい、元手の何倍の金額を取引できるかをいいます。結論から言うと、株は約3.3倍、FXは最大25倍のレバレッジをかけることができます。
ただし、株の場合、レバレッジをかけるためには、制度上、30万円の入金が必要です。30万円を入金すると、約3.3倍の100万円まで売買できます。一方、FXは、入金額に関係なく最大25倍までかけることができます。4万円あれば、一度に100万円分までのトレードができます。
これだけ見ると、FXのほうが、少額でレバレッジを大きくかけられるので、儲けやすいと思われるかもしれません。しかし、レバレッジが高くなればなるほど、大きく稼げる可能性もあれば、逆に大きく損する可能性もあることを知っておく必要があります。
結局、レバレッジにはメリットもあればデメリットもあります。株にせよFXにせよ、上手く付き合うことが大切です。
4.取引時間
株は、平日の9時から15時まで取引ができます。9時から11時30分を前場(ぜんば)、12時30分から15時を後場(ごば)といい、11時30分から12時30分は昼休みになります(例外として「PTS市場」もあります)。
一方、FXは、平日は24時間取引できます。厳密には、FX会社によって前後1時間くらいの差がありますが、月曜日の午前5時から金曜日の深夜3時までずっと取引できます(祝日も含む)。
つまり、株は日中忙しいサラリーマンの方は取引が難しいでしょう。一方、FXは、帰宅後にもトレード可能というメリットがあります。
ただし、サラリーマンは株ができないというわけではありません。日中に頻繁に株価がチェックできなくても、予約注文(逆指値)を使えば売買可能です。そのため、帰宅してから分析し、夜中や出社前に予約注文を出しておくのが一般的です。
また、FXにしても、本気で稼ぎたいと思う気持ちがなければ、毎日帰宅後にチャート画面に向き合うことは容易ではありません。
本気で稼ぎたい場合は、株の場合でも、FXの場合でも、取引時間の長さに関係なく、自分の時間の多くを投資に費やす必要があることは変わりません。
そのため、最終的には、現在の資金量や、いつまでにいくら稼ぎたいかの目標、興味・関心などを総合的に判断し、自分には株式とFXのどちらのほうが向いているかを考えるといいでしょう。
5.興味・関心
ここまで、株式とFXの違いをお伝えしてきました。
しかし、最後は、株とFXのどちらに、より強い興味・関心が持てるかが重要になってきます。「好きこそ物の上手なれ」ということわざがあるように、好きなことであれば、時間を忘れるくらい集中して取り組むことができます。
株でもFXでも、安定して稼げるようになるには、何年も学び、実践し、成長し続ける必要があります。そして、結局は、自分が興味が持てることでないと長続きしません。だからこそ、興味・関心があることが重要です。
株は、個別企業が投資対象です。そのため、例えば、
- なんらかの商品やサービスを通してファンになった会社がある。
- 最近あの店が繁盛しているのはなぜだろう?
- この商品が売れているのはなぜだろう?
- その会社の社長の考え方が好きで応援したい
などの理由で、その会社について調べてみたい、分析してみたいというようなことを思った経験があるなら、それは、株に興味・関心があるということでしょう。
実際に、決算書などの財務諸表から、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などの指標を調べてみて、ほんの少しでも楽しいと思える部分があったとしたら、なおさらいいでしょう。
それを通して、少しずつでも成長を実感できると、やがてそれが成果になり、どんどん楽しくなっていきます。
一方、FXは通貨ペアが投資対象です。為替ニュースを見たり、海外旅行に行ったりして、
- なぜ日本円の価格がドルやユーロと比べて変動するのだろう?
- 円高や円安で企業の損益が大きく増減するのはなぜだろう?
- 各国の通貨の価値はなぜこんなにバラバラなんだろう?
などの疑問を持ったことがあるなら、それは、FXに興味・関心があるということでしょう。実際にチャートを見て、様々な要因で為替レートが変化するのに触れて、少しでも楽しいと思える部分があったとしてら、なおさらいいです。
そこから、チャートにラインを引いたり、決まったパターンを発見したりして、為替レートが、どういう時に上がり、どういう時に下がるのかが分かってくると、稼げることが明確にイメージできるようになってどんどん楽しくなっていきます。
私が知る限り、株でもFXでも、成功されている方々は、全員、それについて勉強したり経験したりすることに没頭しています。
そのため、「こっちのほうが儲かりそうだから」という単純な理由ではなく、なるべく苦にならず、少しでも楽しく取り組めるほうを選ぶことが、投資で成功するための最も重要なポイントだと言えます。
まとめ
この記事では、株とFXの違いについて、大きく5つの観点から比較しました。株とFXのどちらのほうが優れている、稼ぎやすいとは一概には言えません。それは、人によります。
ただ一つ言えることは、人から薦められたり、広告で見てなんとなく始めるより、好きなことに時間が忘れるほど熱中して取り組める投資対象こそが、あなたが大きな成果を出せるものだということです。
繰り返しになりますが、結局のところ、勝つ人というのは、のめり込める人のことを言うのだと思います。大損しても、負けた原因を謙虚に徹底的に追究して改善し、次のトレードでは絶対に勝とうとする強い気持ちを持てる人がマーケットでは生き残れます。
今置かれている状況を総合的に考えて、株とFXのどちらが本当に向いているのか、もう一度よく考えていただければと思います。この記事が、そのヒントになれば幸いです。
この記事を書いた人
投資の教科書 FX事務局
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