FXの証拠金の仕組みと特に重要な3つの数字の計算法

FXは、外国為替を証拠金で取引することです。

この証拠金の仕組みがあるからこそ、FXは、少ない元手に25倍のレバレッジをかけて大きな利益を得ることができます。

そして、証拠金取引をするうえで、リスク管理の点で必ず押さえておくべきことがいくつかあります。

既にFXをやっている方にとっては当たり前のことですが、これから始めるという方にとっては、最初に知っておかなければならない知識です。この記事では、以下について分かりやすくお伝えします。

  • FXの証拠金の仕組み
  • 必要証拠金
  • 有効証拠金
  • 証拠金維持率
  • FXで成功するための第一のルール

少しとっつきにくいかもしれませんが、ここで覚えてしまえば、トレードの計算が楽にできるようになります。それでは、始めましょう。

執筆者
ぶせな

ぶせな

FXの専業トレーダー。認定テクニカルアナリスト。 本格的にFXを開始してから10年で1億6,500万円の利益を突破。著書に、『最強のFX 1分足スキャルピング』『最強のFX 15分足デイトレード』(共に、日本実業出版社)がある。ツイッターアカウントは、『@busena_fx』。

1.FXの証拠金の仕組み

FXは、口座を開設して、その口座に入金することから始まります(参考:「FXの口座開設方法の流れ|必要書類と注意点」)。

そして、口座に入金したお金のことを証拠金と言い、入金した証拠金の額の25倍の額まで取引することができます。

例えば、最初に証拠金として5万円を入金すると、125万円分までの取引ができるということです。このように、証拠金以上の額の取引ができることを、「レバレッジ(=てこの原理)が効く」と言います(参考:「FXでレバレッジの高いトレードができる人の3つの条件」)。

証拠金取引

この仕組みがあるからこそ、FXは少額からでも大きな利益を得ることができます。反対に、大きな損失を被る可能性があることも意味します。

そして、FXで適切な資金管理ができるようになるために絶対に欠かせないものが、これからお伝えする、証拠金の3つの知識です。

ポイント!

FXは、レバレッジを使い、元手資金の25倍もの取引を行なうことができます。損失も大きくなるので、証拠金の仕組みをしっかり理解しておきましょう。

2.トレードに必要な証拠金の3つの知識

FXでは、資金管理の大前提となる証拠金の知識が不足していると、大切な資金を失ってしまうことになりかねません。証拠金の知識は、次の3つを覚えれば大丈夫です。

  • 必要証拠金
  • 有効証拠金
  • 証拠金維持率

この3つを頭に入れておくと、いくら必要かなど、すぐに計算できるようになります。
必要証拠金と有効証拠金は、証拠金維持率を計算するために必要なものです。そして、その証拠金維持率は、『マージンコール』や『強制ロスカット』の基準となる重要な数字です。

ただし、決して難しいものではありません。なぜなら、この3つの数字は自分で計算する必要はなく、FX会社の取引ツールで常に確認できるからです。

下の画像は、私のメイン口座のヒロセ通商の「LION FX」の取引ツール画面です。

LION FX ロスカット基準

赤枠で囲んだ部分に、左から「預託証拠金額」「有効証拠金額」「必要証拠金額」「発注証拠金額」「評価損益」「有効比率」が表示されています。これらの数字は、ポジションを持つと、トレード中に自動的に計算されて、常に最新のものが表示されます。

これらの表記はFX会社によって若干異なりますが、計算方法や意味は同じです。使っているFX口座の取引画面を確認してみて下さい。

2.1.必要証拠金とは

必要証拠金とは、ポジションを維持するために必要な金額のことです。

例えば、1ドル=105円(USD/JPYの価格が105.00円)の時に1,000ドル(1,000通貨)の買いポジションを持つとします。そのために必要な資金は、10.5万円(105円×1,000通貨)ですね。

レバレッジ25倍でトレードしているとしたら、この10.5万円のポジションを持つために必要な証拠金は、10.5万円÷25=4,200円となります。

このように、必要証拠金とは、文字通り「あなたが持っているポジションを維持するために必要な額」です。

具体的には、次の式で計算します。

必要証拠金 = 為替レート × Lot数 ÷ レバレッジ比率(通常は25倍)

為替レートは、あなたがトレードする時のレートです。Lot数は、通貨数量のことです。1,000通貨を投資するなら1,000を、10,000通貨を投資するなら10,000を掛けます。

この必要証拠金は、為替レートが変動すると変化します。例えば、この後、1ドル=106円に上昇したとしたら、必要証拠金は次のように変化します。

106円 × 1,000通貨 ÷ 25 = 4,240円

もし混乱してしまいそうな方は、トレイダーズ証券の「証拠金シミュレーション」が便利です。下の例は、USD/JPY(ドル円)の通貨ペアで、為替レートが113.4円の時、レバレッジ25倍で、1Lot(=1万通貨)で取引した場合のシミュレーションです。

証拠金シミュレーション

ご覧のように、必要証拠金は45,360円と自動計算して表示してくれます。これが、このポジションを維持するために必要な金額ということです。

このツールを使って色々な通貨ペアでシミュレーションしてみると、証拠金の感覚がつかめてきます。ぜひ、一度お試し下さい。

なお、為替レートは常に変動していて、計算が煩わしいため、必要証拠金を固定するFX会社もあります。例えば、今週は1,000通貨あたり4,200円など、1週間ごとに決めるというようにです。詳しくは、お使いのFX会社をチェックして下さい。

2.2.有効証拠金とは

有効証拠金は、あといくらトレードに回すことができるのかという余力を表し、次の計算式で求められます。

有効証拠金 = (必要)証拠金 – 含み損益

必要証拠金は、先ほど解説しましたね。また、含み損益とは、あなたが現在持っているポジションの、まだ確定していない損益のことです。

もし、今現在、1,000円の含み益が出ている状態の場合、有効証拠金は次のようになります。

証拠金50,000円 + 含み益1,000円 = 51,000円

ただし、有効証拠金は、為替レートが変動すると同じように変動します。

例えば、1ドル=105円の時に1,000通貨買ったポジションが、この後に価格が下がって、104円になったとします。そうすると、1,000円の含み損が出ている状態になります。その時の有効証拠金は、次のように変わります。

証拠金50,000円 – 含み損1,000円 = 49,000円

有効証拠金は、保有しているポジションを決済したときに手元に残る金額だとお考え下さい。

2.3.証拠金維持率とは

証拠金維持率は、簡単にいうと、あなたがどれぐらい危険な水準でトレードをしているかを示す値で、この数字が高ければ高いほど安全です。具体的には、次の式で計算します。

証拠金維持率 = 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100

さて、有効証拠金と必要証拠金という、2つの数字が出てきました。復習も兼ねて、もう一度計算してみましょう。

証拠金5万円、1ドル105円(USD/JPYの価格が105.00円)の時に、レバレッジ25倍で1,000通貨の買いポジションを持った時の必要証拠金は、次のように計算します。

ドル円105円 × Lot数1,000通貨 ÷ レバレッジ比率25倍 = 必要証拠金4,200円 

そして、この時の有効証拠金は、次ように計算します。

証拠金50,000円 + 含み損益0円 = 有効証拠金50,000円

さて、2つの数字が出揃ったところで、証拠金維持率を計算すると、次のようになります。

有効証拠金50,000円 ÷ 必要証拠金4,200円 × 100% = 1,190%

しかし、この後、ドル円が104円に下落したとします。この時、上述のように有効証拠金は49,000円に減ります。そして、必要証拠金も、104円×1,000通貨÷25=4,160円に減ります。

この時、証拠金維持率は、

有効証拠金49,000円 ÷ 必要証拠金4,160円 × 100% = 証拠金維持率1178%

このように、3つの数字は、為替レートの変動に合わせて常に変化します。

ここまでの計算がわからなくても、お使いのFX口座のツールには「口座照会」という項目があり、必要証拠金や証拠金維持率を自動で計算してくれます。ただ、計算方法を知っておいたほうが数字の本質がつかめると思い、なるべく丁寧に解説させていただきました。

ポイント!
頭で計算しても、トレードしなければ覚えるのは難しいです。実際にポジションを持ち、口座照会の欄に表示された数字をチェックするといいでしょう。

では、なぜ証拠金維持率が大事なのかというと、この数字が一定水準を下回ると、強制ロスカットになるからです。これは、あなたが最初に入金した証拠金のほとんどが無くなることを意味します。

なお、どの水準で強制ロスカットになるかはFX会社によって異なるのですが、最も多いのは、証拠金維持率が100%を下回った時です。これは、ポジションに維持のためにとても大事なことなので、『FXのロスカットの仕組みと必ず知っておくべき算出方法』を読んで、お使いのFX会社の証拠金維持率は必ず確認しておきましょう。

3.絶対にお金を損しないこと

FXの世界には、一攫千金を狙ってギャンブルのように取り組む初心者が大勢います。残念ながら、そのような意識で取り組む方は、破産してしまうことすらあります。

FXは、一攫千金のギャンブルではありません。コツコツと利益を積み重ねて、30万から100万、100万から300万、300万から1,000万、1,000万から3,000万と、着実に資産を増やしていく投資です。

そのためには、期待値が高いトレードルールを淡々とこなすといった、正しい投資行動をしなければなりません。

以下は、世界一の投資家といわれている、ウォーレン・バフェットの言葉です。

金持ちになるためには、次の2つのルールを守りなさい。
【ルール1】絶対にお金を損しないこと
【ルール2】絶対にルール1を忘れないこと

あなたを将来の大成功に導くためのトレードルールの第一の条件は、「何があっても自分の資金を守ること」です。そのためには、この記事でお伝えした証拠金の知識は欠かせません。今後、継続して毎月の目標額を稼ぎ続けるためにも、しっかりと理解しましょう。

まとめ

FXは、口座に入金し、やみくもにトレードすればいいものではありません。

元手資金に対し、売買するために使う証拠金が、どれだけリスクにさらされているのか、しっかり理解しておく必要があります。それが、資金管理の第一歩になります。

なお、証拠金管理の知識やスキルについては、デモトレードの段階で覚える方法がおすすめです。『デモトレードでFX初心者が必ず経験するべき6つのこと』の記事では、あなたがFXで成功するために最初にやるべきことを紹介しているので、ぜひお読み下さい。

トレードテクニックばかりに気を取られるのではなく、資金管理も重要です。

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