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「デイトレードを始めたいけれど、何をすればいいのかわからない!」
「デイトレードで勝つための秘訣を知りたい!」
そう考える方のためにデイトレードに関する情報をまとめました。
デイトレにとって重要な証券会社選び、取引のための簡単な知識、必ず厳守するべきルールそして勝つために知るべき銘柄の選定方法や重要な取引手法、仕入れるべき情報とそれに伴う環境設定などデイトレードで成功するための全情報をお伝えするのがこの記事の目的です。
デイトレードは1日に決められた時間内で株を買ったり売ったりすることで利益を得る仕事です。
そのため、いかに多くの情報を仕入れることができるか、自分なりの売買ルールを確立することができるか、なにより勝てる手法を知ることができるかが重要になります。
また、儲かる手法だけでなくこうすると損が出る。そして、初心者がこれだけはやってはいけないなどデイトレに関する「危険な取引」もご紹介していきます。
この記事ではデイトレにおいて資産をしっかり増やしていくためのノウハウ(リスク管理を含めて)を詰め込んでいきます。
目次
「ネット証券であれば手数料は安い。」
そう思われていませんか?
確かにネット証券を通して株の売買をすると安いです。しかし、1ヶ月のうちで何度も売買すると意外とこの手数料がかさむのです。せっかく1ヶ月で30万円利益を得たとしても、手数量で10万円取られたらもったいないですよね。できるだけ手数料は抑えていきたいところです。
ただ、ネット証券によって使い勝手の良いツール、悪いツールがありますので手数料だけに注目して選ぶのでなく、取引ツールに定評があり、かつ手数料ができるだけ安いネット証券を選ぶ必要があります。いわゆるコスパで選ぶのが重要というやつですね。
また手数料の安さだけでなく、情報ツールの使いやすさで証券会社を選ぶことも重要です。手数料と情報ツールから最低でも2社ぐらいは口座を持っておきましょう。
それでは、なぜ2社なのか。それはそれほど頻繁ではありませんが、証券会社側のシステムトラブルがあったときに、ツールがストップして株の注文ができなくなってしまうことがあるからです。せっかくいい買い場が出てきた時に、ツールがストップしているとチャンスを逃すことになってしまい非常にもったいないですよね。そのような機会損失をなくすためにも、2社契約は必須だと思われます。
2社契約をしていれば2社ともが同時にシステムトラブルを起こすということはめったにないと思われるため、安心して取引ができます。このような理由から、複数の証券会社の口座を持っておくと良いです。
証券会社選びは『証券会社おすすめ7社を徹底比較!現役トレーダーが口コミ解説』をご覧ください。
証券会社選びが終わり、無事取引が可能な状態になったなら次にすることは、パソコンの前に座り、午前8時に注文が入り始めるところから午後3時の全ての取引が終わる大引けまで相場を眺めることです。確かに投資に関する本を読んだり、サイトで有名な投資家のブログを眺めたりしてデイトレの知識を蓄えることは大変重要ですが、それ以上に重要なのは、「相場に触れること・観察すること」です。
ただ最初のうちは無理して実際にポジションをもったトレードをする必要はありません。目で株価の動きを追ってください。そして注文を寄せあつめた「板」を眺めてください。このとき注意すべきは、よく動く株をチャートと板でチェックしながらウォッチするということです。
市場には数千の銘柄が玉石混交に入り混じっていますが、実はデイトレをするに足る銘柄は限られています。
この銘柄選びのコツは後ほど後述しますが、最初の取引のおすすめ銘柄としては、大型株の代表と言われる銘柄(例えばトヨタ、ソフトバンク、三菱UFJ銀行)の中で1銘柄の動きを観察することです。これらは比較的小さい動きをします。
慣れてきたら、新興市場の銘柄(最近であればIoT関連、5G関連、バイオ関連)、話題性のある銘柄(その時何らかの材料が出てよく動いている銘柄)など個別に銘柄の動きをウォッチしていくのです。
そして、売りから入って下げで利益を売る「空売り」を使いたくなる場面もたくさん出てくると思いますが、最初のうちは一方向に狙いを定めて買いのみでいくほうが良いでしょう。買いで利益を残せるようになったら少しずつ売りの手法を増やして行くと良いです。
デイトレにおいて板を読めることは最も大切なスキルです。板は、市場参加者の注文状況が詰まっている、いわば欲望と焦りのたまり場です。板を読むことができると手法の幅も広がります。
実例で見ていきましょう。下の画像は日本マクドナルドホールディングス(2702)の板の画像です。
真ん中の5,000円代の縦のラインに株価がならんでいます。右側の数字がそれぞれの価格に入っている買い注文の数で、左側の数字がそれぞれの価格に入っている売り注文の数です。具体的に見ると5,560円に7,400株の売りたい人たちの注文が入っていて、5,520円に6,100株の買いたい人たちの注文が入っているということです。
節目の5,600円のところに37,900株の売り注文が、5,500円のところに11,000株の買い注文が入っていますね。
他の価格に比べて、遥かに大きな注文数です。これは中途半端な価格よりも、5,600円や5,500円というキリの良い数字で株を売買したい人が多いことを表しています。
一般的にキリのいい数字や、直近にあるチャート上の高値は節目として意識されて注文が集まりやすいため上記のように板も厚くなります。
つまり、5,600円は節目としての大きな抵抗(その辺で株価の動きが一時ストップする)があるということを意味します。このことから、5,600という分厚い壁を超えると、ブレイクしそうなことが分かります。このように比較的大きな注文が入っている厚い売り板は場合によっては買いで狙える絶好のポイントだったりします。
板読みの詳しい情報は以下で詳しく解説しています。
現在、東証1部で取引される分だけでも2,160社(2019年末時点)あります。その中から銘柄を見つけ出すには条件や基準が必要ですよね。
この章では、デイトレにおいて重要な銘柄選びのコツを伝授したいと思います。銘柄選びをする基準としては、以下の3点に注目していただきたいと思います。
上記3つの基準を満たしている銘柄の取引をしていただきたいのですが、はじめのうちはこういった特徴を持つ銘柄を探すのはたいへんな苦労がいると思われます。そこで、このような銘柄を簡単に発見する方法があります。
それが、取引ツール画面にあるランキング機能です。
このランキング機能の、出来高上位、値上がり率上位、売買代金上位などランキングに入っている銘柄から上記3つの条件を満たしている銘柄を探し出して取引をすることになります。
ランキング上位に入る銘柄というのは、前日以前に何かしらの要因(ニュース、材料、決算、需給の変化、信用取り組み好転)などにより同意づいた銘柄が数多く存在します。ランキングである程度動意づいた銘柄を検索(スクリーニング)できれば、上記の3要件も随分探しやすくなると思います。
スクリーニングでおすすめなツールは楽天証券のツール「マーケットスピードⅡ」と「iSPEED」です。
それでは、上記の3つの基準について具体的に解説していきます。
株の売買をする場合、出来高の多さは非常に重要です。
だんだんチャートを読めるようになってくると日中の取引銘柄の出来高がどう変化しているのかに目がいくようになります。そして出来高の多い銘柄は、出来高の少ない銘柄に比べチャート上の出来高の増減がはっきりしています。
この増減に慣れてくると、それに伴って次に株価がどう動くのか徐々に読めるようになってくるのです。
出来高が多い銘柄でも、値動きの悪い銘柄と良い銘柄があります。銘柄によって出来高はランキング上位に入っているにもかかわらず、値動きはほとんどしていない銘柄もあります。
いわゆる低位株と呼ばれる銘柄ですが、1日の値幅が3から10円程度で、何千万株も取引される銘柄です。このような銘柄は資金力のある証券ディーラーなどに好まれますが、個人投資家には向きません。
デイトレードで扱う銘柄は、値動きがある程度激しい銘柄、一日の値動きの幅がその銘柄の株価に対して5%以上の銘柄を扱うことが多いです。なぜなら、一日で利ザヤを稼ぐデイトレーダーにとって値幅の広さが重要だからです。
例えばB社の株価が現在2,000円で前日の高値が2,100円、安値が1,950円だった場合。
(高値2,100-安値1,950)/2,000=0.075
つまり7.5%の値動きがあることになります。ここまで値動きの激しい銘柄ではないにしろ、これくらいの値幅があれば十分利益を得ることが可能となります。そのため、デイトレードをするなら必然的にこのような動きの銘柄を選ぶことになります。
板が厚いことも、チャートを読む上で重要になってきます。板とは現在の値段に対して、注文がどれぐらい集まっているかを示す買い注文と売り注文の集合体のようなものでしたね。値動きが荒い銘柄でも、この板の注文がしっかり入っているような銘柄はチャートの動きがわかりやすく、株を買ったり売ったりしやすいです。
以上が銘柄を選ぶコツとなります。このような特徴を揃えた銘柄のチャートと板を使ってご説明します。以下の画像をご覧ください。
KLab(3656)5分足チャート
KLab(3656)の5分足チャートです。
チャート左半分が前日の、右半分が当日のチャートです。
おわかりでしょうか。前日に比べ下の黄色の棒バーが増えているように見えませんか?
これは出来高が増加しているということです。出来高増加に伴って、チャートが前日より元気よく動いているように見えますね。
次に板の特徴です。下図の右側が板になります。
KLab(3656)板
900円から上に売り注文が、899円より下に買い注文が並んでいます。1円ごとにしっかり板に注文が入っています。(ちなみに、株価の値段によって、5円刻みだったり、10円刻みだったりしますので、そこは注意してください)
それぞれの価格帯でどれくらいの注文が並んでいるかというとだいたい3000から10000株といったところでしょうか。904円以上の44700株、192100株はストップ高付近の売りなので気にしないでください。金額ベースでいうと、270万から900万円の注文がずらりと並んでいることになりますね。このくらいの量が個人にとって、また初心者にとってはやりやすいのではないかと思います。
値幅あり、出来高増加、板はそこそこしっかり詰まっているというところで、資金が少なめのデイトレーダーの対象銘柄候補となります。
「最近、◯◯◯という銘柄が上昇しているんだが、さらに上がりそうだ!」
このように安易に考えた挙句、株価が上がりすぎた銘柄を購入してしまい、その後、急落して損失を被ってしまう投資家は多いです。
実は、そのような銘柄に共通しているのは個人投資家から好まれている人気株であるという点です。人気株の中には買ってはいけない場合があり、それを知らずに取引をしてしまうと負けてしまうこと(損をするということ)があります。
この項では、人気株とは何か、そして売買してはいけないポイントを具体的にお伝えしていきます。
人気株には大きく分けて3つあります。
ここでは上記の3つの人気株について、
をそれぞれ解説していきます。
その企業の規模や知名度などからなぜか個人投資家に人気の株の事をいいます。いわゆる、銀行株や配当の高い製薬会社の株、商社株などがそれにあたります。投資の初心者はこのような銘柄を手がけやすいです。
よくも悪くも安定していて知名度・安全性が高い大企業のため手を出しやすい。初心者が手がけやすい。
株価の大きな伸びはそれほど期待できないため配当減配や業績が悪くなると旨味がほとんどなくなる。
安定株と言われる大型株は、値動きも比較的ゆるやかで、これまで配当を安定的に出してきた企業が多いです。
そのため、特に初心者の投資家が登竜門的な意味合いで、安定株を買ったりするのですが、はじめに買う銘柄はどのような大型人気株でも良いかと言われると、ちょっと待ったと言わざるをえません。
特に買ってはいけない人気株のポイントとしては、次の2点です。
基本的にはこのような銘柄は、買ってはいけません。というのも、大型株というのは様々な投資家が保有していますが、特にその割合の多くを占めているのが、海外投資家や機関投資家といわれる多額の資金を運用している投資主体です。
彼らに見切られると、容赦なく売られるため、株価もほとんど上がることなく安い値段を這い蹲ることになります。気をつけたいのは、個人投資家はただ株価が安くなったという理由で飛びつき買いをしてしまうことです。大型株が安いのには背後に大きな理由があるのです。
上記2点に当てはまる銘柄は手を出すのを控えたほうがよいでしょう。
以下はシャープ(6753)のチャートです。
シャープ(6753)
業績も悪化し、本業を立て直すための再建策を模索中と言うことで、日経平均の右肩上がりトレンドに反して株価は売られ続けています。安いという理由で買ってしまうと思わぬ損失を被ってしまいますね。
本業が絶好調の会社が業績の伸びに伴いゆっくりと株価を上昇させ綺麗な右肩上昇トレンドの銘柄の事です。オリエンタルランドやディップといった企業がこれにあたります。投資の中級者以上はこのような銘柄を早く仕込もうとします。
業績の伸びと連動して、ゆっくりと株価が上昇するため、買うタイミングを計りやすい。うまく波に乗ることで大きな利益を獲得できます。
トレンドが転換すると、これまで買われていた分、株価が下がり始める。こちらはゆっくりと売られていくため、完全に乗り遅れると天井を買ってしまうこともあります。
業績ののびと共にゆっくりと買われる人気株があります。
最近でいえばオリエンタルランド(4661)などがその例です。
そのような企業は業績の上方修正を繰り返しながら、株価を大きくあげていきます。そしてそのような上昇が終わる時は業績が停滞する時が少なくありません。
業績が悪化した時ではなく、業績が停滞する時なので気をつけてください!
このような株式の特徴は、下記の記事を参考にしてください。
『【実例解説】上方修正=株価上昇ではない?株価変動を見極めるポイント』
業績の裏付けのないテーマ株、もしくは仕手株などのことをいいます。
業績は良くないのに、株価が数倍以上になってしまうバイオ株、ゲーム株などテーマ要素の強い銘柄がこれにあたります。
デイトレやスイングトレードを手がける短期投資派がこれらを手がけます。
タイミングよく仕込むことができれば、その後数倍なる可能性があります。
タイミングが悪いと、資産が一気に消える可能性があります。
急騰した人気株とは、短期的、投機的なマネーが流れ込んでいる銘柄のことをいいます。
1、2とは種類が異なり、デイトレーダーやスイングトレーダーなどといった短期投資家に好まれます。上がる時には数日で倍以上の株価に、下がる時にはそれ以上のスピードで元の水準まで下がるような銘柄のことをいいます。
そして危険なポイントとはまさしく急騰後の大幅下落にまきこまれるようなポイントの事をいいます。残念ながら業績や配当といったわかりやすい要素よりも、資金の移動という一見わかりにくい要素により危険ポイントを判断する必要があります。
判断を確認するポイントは一つ、前日までの大幅な上昇を帳消しにするような下げで判断をするしかありません。そしてただ下げているのではなく、前日よりも出来高が増加しているかどうかがポイントになります。
出来高が伴わない下げは、上げすぎた反動として調整の意味合いが強く、その後も反転して上昇する可能性はあります。
しかし、おおきな出来高を伴った下げの場合、それまでその銘柄を急騰させていた大口の投資家が本気で利食いを入れてきた、もしくは売り仕掛けてきたと判断することができます。必ずしもそうなるとは限りませんが、天井を判断するためのひとつのポイントになります。
上記の判断は多々ある急騰銘柄のうちの一つの判断ですが、より詳しく知りたい方は下記の2つのページを参考にしてください。
『出来高とは|出来高急増と株価の関係を実例解説』
『FXチャートの見方|トレードで勝つための正しい知識』
ちなみに人気の急騰株では、買われ過ぎを示唆するテクニカル指標はほとんど役に立たないことも覚えておきましょう。
以下はクボテック(7709)のチャートです。
クボテック(7709)チャート
上記のチャートは急騰銘柄の典型的な動きです。
大幅に上昇したのち、長い上髭を伴い前日比で大幅安の日がありますが、その後株価が調整局面に入っています。このようなタイミングで株を買ってしまうとヘタすると資産が大きく減ってしまうことにもなりかねません。
人気株については理解できましたか?
これまで説明したように、人気株は投資先として一般投資家の資金が流れ込んでくると、実際の評価とは異なる水準まで買われることがあります。
そのような人気化しきった銘柄では、熱くなった相場もいずれは終わり適正な水準まで戻るだろうという考えから、大口の投資家(外資系証券等)の逆張りの仕掛けが入ってくるのです。
買って利益を出せても安心せず誰かが仕掛けてくるかもしれないことを忘れずに!
デイトレードで勝つために最初にやらなければいけないのが銘柄選びです。
銘柄選びを間違えてしまうと、高い投資の技術を持っている人でも決して勝つことはできません。しかし、デイトレに適した銘柄を選べるようになると、それだけで勝てるようになる確率は大幅に上がります。
デイトレードは一日の中で取引を完結させる超短期決戦の投資です。
そのため、もし一日の間の動きが少なく値幅の狭い銘柄を選んでしまうと、売買のタイミングが来ないので勝つことはできません。逆に、一日の間の動きが大きく値幅も広い銘柄を選ぶと、売買のタイミングが多く訪れるので、それだけ仕掛けやすくなるのです。
デイトレード初心者にありがちなのが、大企業銘柄から取引を始めようとしてしまうことです。しかし、そういった銘柄は基本的に動きが少ないので、そのままでは基本的に勝てるようにはならないのです。
もしかしたら、あなたも心当たりがあるかもしれませんね。
そこでここで解説するのがテーマ株です。テーマ株はデイトレードとも相性が非常に良く、ちゃんと理解すれば、トータルで勝つことは難しくありません。
そこで、デイトレードで勝つための、テーマ株の選別法や、テーマ株に適した投資戦略を詳しくご紹介します。この通りに実践して頂ければ、勝てるデイトレーダーに大きく近付くでしょう。
テーマ株はデイトレードをするなら必ず知っておくべき銘柄群で、簡単に言うと今、又はこれから市場の期待や注目を集め、話題になりやすい産業の関連銘柄のことです。そのため、値動きが大きく値幅も広いという特徴を持っています。
このような特徴を持つ銘柄はデイトレードに最適なのです。
口で言うよりは実例で見た方が理解が早いので、実際に、
を比較してみましょう。
下のチャートは日本を代表する大企業であるトヨタ自動車(7203)の一日の動きです。
トヨタ自動車(7203)5分足チャート
安値がだいたい6450円ほど、高値がだいたい6550円ほどなので値幅は100円ですね。つまり一番下を買って一番高値で売ったとしても100株の取引だと1万円しか利益が出ないということになります。
特にデイトレードを始めたばかりの方は、このような大型株から取引を始めようとしてしまいますが、これでは勝てるようにはなりません。
ここでは3つのテーマ株を例としてあげていきます。
一方、下はテーマ株で一時人気があったテックファーム(3625)の動きです。
テックファーム(3625)5分足チャート
チャートだけ見ると大して違わなくないと思った方もいるかもしれませんね。
しかし値幅を見てみると安値が1,070円高値が大体1,170円、つまり1日で100円の値幅を出しています。つまり一番下で買って一番上で売った場合、たった100株だけの購入ですら10,000円の利益を得られることになります。。
しかも、トヨタ株は100株取引するのに6,450円×100株で645,000円以上という金額が必要になります。645,000円の投資で最大に買ったとしても、1万円の利益しか得られません。しかし、テックファームは1,070円×100株の107,000円の投資で、最大10,000円の利益を得ることができます。
どちらの方がデイトレに適しているかは一目瞭然ですね。
ちなみに、このように少ない資金でより大きな利益を狙えることを資金効率がいいといいます。加えてその株価に対して価格の上下幅が大きいことをボラティリティが大きいといいます。
さて、テーマ株の選び方に移る前に、もう少しテーマ株に関して勉強していおきましょう。
テーマ株は派手に値動きをするので、上昇している時にガンガン突っ込んで行けば良いと勘違いしてしまいがちですが、そうではありません。
実際には、
という特徴があります。
この特徴をしっかりと把握しておかなければ、あなたが買った直後に、急激に下がり始めたり、売った直後に、急激に上がり始めたりしてしまいます。しかし、ちゃんと特徴を把握しておけば、正しい売買タイミングを判断できるようになります。
詳しくご説明しますね。
テーマ株は上下動を繰り返して徐々に値を上げて行くのですが、当然、永遠に値を上げて行くわけではありません。それぞれに寿命があります。ここで例えば、ロボット産業における2社を例に取ってみましょう。
まず1社目はクラリオン(6796)です。
クラリオン(6796)
特に7月に出来高(下の黄色い棒グラフ)が爆発してからは、株価がどんどん上昇し今もなお高値を更新している最中です。デイトレで選ぶ銘柄は基本的にはこのような銘柄です。
そして2社目は日本抵抗器(6977)です。同じように7月からじょじょに値を上げていき、途中爆発的に値を上げていることがわかります。しかし値が落ち着いたあと、すなわち8月中旬以降は出来高(取引量のことで下の黄色い棒グラフ)も一気に減り、ダラダラ株価が動いていますね。値幅も小さくなってしまっています。
日本抵抗器(6977)
テーマ株といっても銘柄によってその上昇の勢いが続く期間は全く異なるのだということを知っておきましょう。
そのためテーマ株を見つけたら、その日も勢いが続くかどうかを確認するために板を読んだり、前日までの出来高やローソク足の動きを確認して、行くべきどうかをしっかりと判断する必要があります。
どうやって判断するのかは後日説明しますので、楽しみにしておいて下さい。
それでは次にテーマ株の選び方をご紹介しましょう。
まずは、いま現在、株式市場にどのようなテーマが存在するのかを把握しておいてください。アセットアライブ株式情報というサイトがテーマ株をまとめたページを作成してくれていますので、一通り眺めてみましょう。
いまは「こういうものがテーマなのか」というように、なんとなく把握するぐらいで構いません。ただし、先程もテーマ株には寿命があると説明しましたが、もうすでに話題が終わってしまっているようなテーマも多々ありますのでご注意下さい。実践を繰り返すうちに、段々と掴めて行くでしょう。
それではここから、実際にデイトレードでトレードする銘柄を選ぶまでには以下のようなステップをご紹介していきます。デイトレに適したテーマ株の選定は以下のステップで行っていきます。
実際には、ある程度実践していけば、2番目以降は自然と判断できるようになっていきますが、念のため解説しておきます。
当たり前ですが、最初は盛り上がっているテーマ・銘柄を発見するところから始まります。やり方は簡単で、以下の2つの方法のうちどちらかで発見することができます。
それぞれ解説しておきましょう。
テーマ株が盛り上がるのは、新聞やニュースなどである企業の新情報(たとえば業績の情報、新商品の開発、ヒット商品情報)が出た時です。
特に業績に関する情報は重要で、業績の予想を上方修正(うわブレのこと)したりすると出来高も増え一気に株価が上がります。また関連する銘柄も思惑買いで一緒に上がっていったりします。
そういった企業は総じて新しい商品を出したり、ヒット商品を飛ばしていたりしますが、そのような株がテーマ株に定着することになります
ガンホーオンラインの例が一番わかりやすいかもしれません。
当時ガンホーはパズルアンドドラゴンのヒットで株価をグングン伸ばしていました。ダウンロード数の増加とともに株価も上昇、さらに2013年2月14日の営業利益8倍の予想のニュースがそれに追い打ちをかけました(下記は当時のヤフーニュースから抜粋)
このニュースが出たことで、株価は完全に勢いづき下記チャートのような動きを見せ始めます。
まずはじめに業績ニュースでストップ高となった株価はその後も順調に上昇、アベノミクスとも相まって個人の資金がどんどん入ってくるようになります。
200円から400円ほどの価格(分割後)で、ほとんどのアナリストは割高だと主張していました、また当時のヤフー掲示板をみていると、ほとんどの短期投資家がいつ大幅下落が始まってもおかしくないと書き込んでいました。
しかしさらにその後株価は上昇、1000円の値段をつけたあと、ガンホーは株式分割を発表し株式分割をすると買える値段も安くなるため流動性が高まる期待とともにさらに値段が上がります。
結局1600円を超えるところまで株価は上り詰めてしまいました。
証券会社やヤフーファイナンスなどのランキングツールもテーマ株を発見するために効果的です。
ランキングツールでは、値上がり率上位、値下がり率上位、出来高上位、売買代金上位などさまざまなランキング順に銘柄を見ることができます。これを使って、その日に盛り上がっている銘柄を見つけることができるのです
参考までに下記のランキングは楽天証券のランキング機能である値上がり率ランキングです。
このようなランキングに入っているテーマ銘柄は、ストップ高になっている特別な銘柄以外は、今現在よく買われている銘柄や動意づいているテーマ株が中心となって構成されることがおおいです。
他にも、楽天証券のスマホアプリ「iSPEED」なら、テーマだけでも気軽に見てお気に入りに入れることができます。
テーマ別検索(左)、チャート形状別検索(右)
もちろん銘柄を探したあとはチャートで動きをしっかりと確認することが必要です。急激なアゲサゲを繰り返している不規則な動きをする銘柄ではかえっておおきく損失を出してしまう可能性がありますから。
貸借銘柄とは、空売りなどの信用売り信用買いができる銘柄のことです。これができない銘柄を非貸借銘柄といいます。テーマ株にはこの非貸借銘柄が多いです。
非貸借銘柄は、空売りができないので、株価を下げようとする圧力が低くなります。そのため、株価が一度上がり始めたら、グングン上げ続ける場合が多いです。
今は難しく考えずに非貸借銘柄の方が遥かに上がりやすいということを覚えておいて下さい。
日本証券金融などで貸借銘柄、非貸借銘柄をエクセルで選ぶことが可能ですが、簡単に確かめる方法は、実際に新規売の注文を入れようとしてみれば画面上に『この銘柄は貸借銘柄ではありません』などのメッセージが出てきますので、すぐにわかります。
出来高が多くなり、株価が上がってくると同時に値幅も大きくなります。
下記チャートを見ていただきたいのですが、出来高の増加(チャート下の黄色い棒グラフ)とともに値段が上昇していることがわかります。それと同時にローソク足の幅(長さ)が広くなっていることが分かりますね。
出来高は人気のバローメーターであるため重要だということは分かると思います。しかしなぜ値幅が重要なのかというと、次の理由からです。
1日の値幅10円だった値段300円の株が、1日の値幅50円の株価500円になれば日中のアゲサゲも増えるためその分収益機会が多くなる。チャートを見るにしてもあまり株価が上下に動かないものよりも、よく動くものの方がその分規則性を見つけやすくなるのです。
だから出来高と同時に値幅が重要なのです。
上記チャートを見るとわかりやすいかもしれませんね。ローソク足の幅がほとんどないものと非常に広い幅のものが存在しているとわかりますね。出来高(下の黄色いグラフ)のおおきく増加しています。
高値を更新するキレイなチャートになっているかどうかを確認です。下図のように、陽線と陰線のバランスものがデイトレードで最もやりやすい銘柄です。
逆に、複雑な動きをする銘柄(異常に長い陽線の次の日に異常に長い陰線が立つような銘柄)は、全く動きが読めないので除外する必要があります。
テーマ株の選定が終わったら、実際に取引を始める前に以下の3つのポイントを確認して下さい。
これらを確認することで、その日のトレードをプラスに持って行ける可能性が大きく上がります。順に説明していきますね。
そもそもデイトレをする当日にテーマが盛り上がっていなければ値動きがないので上昇による利益は望めません。これを判断するためには、まずは以下の2点の指標を確認しましょう。
これらを確認することで、確実に見分けられるわけというわけではありませんが、失敗する確率は遥かに下がります。説明しますね。
出来高の量が前日までに極端に減少していないかどうかの判断をします。
出来高が減少しているということは人気がなくなったということなので、しばらくは下げることが多いです。また出来高を伴って大幅に下げに転じ始めると、そこからしばらくは下げに転じることが多く、出来高急増の株価の下げは要注意の印と見てよいでしょう。
次に板です。
板とは現在の値段ごとの注文状況がひと目でわかるものですが、この板の厚さ(注文数の多さ)でもその日にその銘柄が盛り上がるかどうかがわかります。テーマ株が盛り上がる時には板がいつもより厚くなり(その分注文数が多いということ)取引が盛んに行われます。
この板のつき方が前日と比べて少なくなっているなと感じたら要注意です。特にテーマ株の場合は見て明らかに板の様子が変わる、まるで別の銘柄なのではないかと思うような変わり方をするので、この雰囲気を感じ取る練習も必要です。
上記2つの出来高と板は実際に取引を重ねていくことでわかるようになってきます。デイトレにおけるテーマ株選びにおいては重要な2要素なので知っておいてくださいね。
次にその銘柄に信用の規制が入っていないかどうかに注目して下さい。具体的には、そのテーマ株が増し担保措置になっていないかどうかを確認します。増し担保措置になった銘柄は値段を下げる傾向があるからです。
増し担保とは、信用取引をする際に証券会社に差し入れる担保の量を増やすことを言います。増し担保措置が必要になると、その銘柄の取引をしていた人たちは、ほかの銘柄へと移ろうとします。
逆にそのような措置が解除されると、今度は一気に値を上げることもあります。増担保措置は以下のURLで確認をすることが可能です。
ここから下のようなエクセル表をダウンロードすることができます。
右側の停止措置等という項目の中の増担保と書いてある銘柄が、現在増担保措置となっている銘柄です。預ける担保が50%なら、信用取引をする際に購入価格の50%をあずける必要があります。ということです。
次に、しこり玉が出来ていないかどうかです。これがあると、その銘柄は値が上がりにくくなってしまいますので、しこり玉のない銘柄を選ぶことが大切です。
しこり玉とは、ある価格帯で出来高が急速に増えている状態のことを言います。 つまり、その価格帯で買ってしまった人がたくさんいるということになります。その価格帯から、一旦値を下げた後に、再び上昇してくると、今度は沢山の投資家が売りに走ることが予想できます。
つまり、それ以上価格が上がりにくくなるのです。
しこり玉を確認するには価格帯別の出来高を使うのが有効です。日足チャートで価格帯別の出来高をチェックすることでどの価格帯で株価の動きが鈍るかどうかがわかるのです。下記チャートをご覧下さい。
出来高は大きく分けて2つあり、下の棒グラフが日別の出来高、横のグラフが価格帯別の出来高です。
横の出来高グラフを見て、ある価格付近の棒グラフが長いほど、そしてその価格付近に棒グラフが集まっているほど、その付近の価格帯で株をかってしまった人が多いということです。
そのためテーマ株を選んだはいいけど、しこり玉の多い地点で、買いを入れてしまうと、一時的な価格のブレが多くなり、せっかく方向性はあっていても株を手放してしまうということがおきてしまいます。
しこり玉の多い価格帯を抜けるためには強い買いの力が必要ですので、テーマ株を買うタイミングとしては価格帯別出来高の薄い場所で買うか、しこり玉のある場所を抜けて上昇してから買うか、のどちらかがいいと思われます。
このようにグラフをみて上で買ってしまって損が出ている人が多そうだなと判断できる価格帯付近にいる株を買わないようしたほうが無難です。
デイトレードで勝つための銘柄探しをした次には、実際に取引をする日にその銘柄が盛り上がりかどうかを確認することが大切です。
そのためにも上記3点をご紹介させていただきました。
上記3点をしらなくてもデイトレードなどの取引経験を積んでいくと銘柄探しをしているうちに、だんだんと今日盛り上がるかどうかがわかるようになってきます。しかし先にあげた3点を前もって知った上で、取引前に確認しておくことで不用意にその株を買ったりすることがなくなるわけです。
こういったちょっとした心がけが取引成績に大きな差をもたらすのだということを忘れないようにしてください。
それでは最後に、どのようなタイミングで株を買うべきか、どのようなタイミングで損を切るべきか、仕掛けと損切りについて簡単に説明しておきましょう。
テーマ株は値の変動幅が大きく、ものによっては、一日で20%近く値動きするものもあります。(専門用語ではボラティリティが大きいと言います。)つまり、損切りが遅れると、その20%が丸々損失になってしまう可能性もあるということです。逆に、うまく利益を伸ばせると丸々利益にしてしまえる可能性もあるということです。
そのため、テーマ株のトレードは損小利大の戦略が重要です。
損は小さく食い止めて利益が伸びているものは大きく伸ばすということですね。損小利大を狙う場合には損切りをタイトにするため勝率は悪くなります。しかし、重要なのは勝率ではなくて、トータルで大きくプラスに持っていけるかどうかだということを覚えておきましょう。
ぐんぐん高値を抜いていくテーマ株で利益を狙うためには、下図のように、節目、または高値を抜けるところを買いに行くことが大切です(高値・節目が赤いライン)
なるべくなら一回の勝ちで5~6%以上の利益を狙い、損失は1%に抑えることを心がけましょう。
上記MIXIのように5000円代の銘柄であれば、250円の値幅を利益として狙い、50円分を損切りとして設定しておく形です。順張り、つまり高値を狙う手法は基本的にこのような手法をとります。
損切りに関してはもっとタイトでもいいかもしれません。
高値を抜けたなら、タイミングを見計らって株を買うのですが、損切りの位置は、以下のようにその高値・節目のすこし下付近まで株価が戻ってきたら損を切るようにします。
この記事の説明では、テーマ株を全体を説明するために日足チャートを使って説明してきましたが、実際にデイトレするには日中のチャートを使用する必要があります。
ここからはデイトレをする時に必ず守ってほしいことを5つご紹介していきます。
デイトレードはやり方によっては危険になることもあります。そのために最初にルールを決めておくことが成功する秘訣です。
デイトレは簡単だとは言いません。すぐ儲かるとも言えません。やはり、どんな億トレーダーでもしっかりとした規律をもっていて、その規律の上に数々のテクニックと相場経験などを加えることで億トレーダーになっています。
これからデイトレーダーになる方にはそこを目指して読み進めて欲しいです。
まずは損切りです。損切りはトレードを行う上で絶対に必要な行為です。
どの投資本を読んでも、サイトを訪問しても損切りの重要性を主張していることと思います。ここでも損切りの重要性は主張したいと思います。
損切りとは、買いまたは売りのポジションを持ったあと、自分が思った方向と逆方向へと進み含み損が出ている場合に、損を確定させて次の取引へと進むために必要な行為です。
この損切りはデイトレードだけでなく、スイングトレードや中長期の投資においても重要です。超短期で資金を回転させるデイトレードでは特にこの損切りが重要で、自分が決めた損切りのためのルールを徹底して取引をすることが必要となってきます。
しかし、これがなかなか難しいのです。ある意味で最重要にして最難関のルールといっても過言ではないかもしれません。自分で決めた取引手法を守って取引をすることより、損切りを守って取引する方がはるかに難しいのです。
この損切りは徹底して行わなければなりません。著名で成功している投資家も口を揃えて損切りの重要性を説いています。
基本的に損切りをする位置は、トレードにおいてポジションを持つ前に決めます。ここと決めた場所まで来ると自然にポジションが解消されるよう逆指値注文を出しておくのが正解です。
取引を開始してから、損切り位置を決めたりすると、「もうちょっと値が戻るのを待つか」という自分に甘い考えが生じてきてしまい結局損切りできず、ズルズル損を引き伸ばしてしまうことになりかねません。
ひどい時には感情的になってナンピン(含み損を抱えた状態でもう一度安い値段で株を買って平均買い価格を引き下げること)をしてしまうことになります。こうなるとドツボにはまったようなもので、ナンピン後も大抵は下げ続け我慢しきれなくなって、全てのポジションを解消して大損を確定することになったりします。
損切りの例をあげると、もし100万円分の株を買い付けたら、例えば0.5%の5000円の損が出たら損切りをすると決めておけば良いのです。そして利益確定は2%上の20000円と決めます。そうなると1勝1敗でも1万5000円の利益が残りますね。このように合計でプラスを目指して取引をしていくのです。
間違っても絶対負けないように取引をしていこうとは思わないでくださいね。
ポジションサイジングに関してご説明したいと思います。ポジションサイジングとは現在持っている資金のどれくらいを株式購入にあてるのかを考えることをいいます。たとえば、現在資金が200万円であるならば、そのうちのどれくらいを一回の取引に注ぎ込むかが重要になってきます。
デイトレを始めた初心者が、いきなり200万をフルに使用して取引をおこなったならば、おそらくポジションを持った後、心理的に大きな負担がかかるかもしれません。身の丈に合わない大きなロット(株式の取引量のようなもの)を抱えて取引をすると、鼓動が早くなり、精神の安定した取引ができなくなります。
このような状態でのトレードでは勝つこともおぼつかなく、おまけに健康にもよくないと思われるためやめたほうが良いです。
適切な取引金額というのは、自分の取引経験や性格などによって決まってくるものなので、一概にどれくらいの取引金額から始めるべきかとはいえません。取引をしていって徐々に慣れていけば取引量が大きくなったとしても精神的にもブレなくなります。
また信用取引でレバレッジをかけるか、かけないかという問題も発生します。証拠金を証券会社に差し入れることで信用取引を使用すると自己資金のうち証券会社に差し入れた証拠金額の3倍までの株を持つことが可能となります。
確かに扱う資金量が大きくなれば、利益も大きくなりますが、その分損失も大きくなります。レバレッジをかけた取引(信用取引で自己資金以上の金額を使用して株の売買をする等)は投資中級者以上になってからの方が良いでしょう。
勝ち負けに伴うポジションの増やし方・減らし方についての簡単なルールを公開します。
その方法は非常にシンプルなもので、勝っているときはポジションの量を増やし、負けているときはポジションの量を減らすという考え方です。デイトレの勝ち負けというのは、意外と連続することが多いです。
だからこそ、買っているときはガンガン行く。含み益があるなら、利食いをするのではなくそこから買い増しをしていく。でもこれがなかなかできないです。負けてる時は早めに損切りをする、ナンピンはしない。こういったシンプルなポジションテイクがしっかりできるかが勝つためには非常に重要になってきます。
人間は不思議なことに、負けると次の取引で取り返そうという心理になりロット(取引量)を増やしたくなり、勝つとロットを減らしたくなるのです。トレードで勝つためにはその逆をやらなければなりません。
トレードで勝つためには人間的な感情をできるだけ排除する必要があります。それはその通りなのですが、やはり人間が取引をするので完全に人間的な感情を排除することは不可能です。
負けが続くときは、ムカーっとして倍のロットで取引して利益を取り返してやろうと思わず、取引をやめて散歩にでも行くことをおすすめします。ロットを上げてもそんな時は大敗するのがオチです。
ポジションサイジングに関してより詳しく知りたい方は「ポジションサイジングの基本|投資家が安全に資産を増やす基礎」を参考にしていただけたらと思います。
デイトレをしていて感じるのは、利食いのタイミングが非常に難しいということです。「ここまで来たならもう上がらないだろう」とおもって利益を確定する。しかしそこからグングン上がり続ける。これからデイトレを始める人は、このような状況を何度も何度も味わうと思います。
悔しいですよね。
銘柄と買いのタイミングをばっちり当てているにもかからず、売るタイミングを間違えると、勝っているにも関わらず、いわゆる利益を逸失することによる精神的苦痛というものが待っています。それでは、どうしたらこのような苦しい状況を回避することができるでしょうか?
これはもう諦めるしかありません。諦めて次の買い場を探します。
当然のことながら、上昇の終わりを完璧に当てて利食いを入れることなど誰もできません。できるとしたら、動きを作る出している人だけです。ですからここは素直に当初決めていた利食い幅のみを得られたことで満足し、次の上昇を探しに行くのです。
それでも上昇を完璧にとりたい、悔しい思いはしたくないと、思う方には「分割決済」をおすすめします。これは、例えば当初の利食い位置までいったらポジションの半分を利食い、そこからもう少し上がったら、また半分を利食い、残りは場が閉じるまでずっと持つという方法です。
もし、ずっと持っている分が下がってきてしまって当初買った位置まで戻ってくることがあればそこで決済してポジションを外せばいいです。ヤラレになることもありません。この方法であれば、取り逃がした感は薄れますし、当然大陽線がたつ日などは結構な利益となります。
デイトレは毎日やるべきでしょうか。デイトレをするに適した環境である限りは、毎日一回くらいは取引をして、相場に触れているのは良いことです。しかし、デイトレするに適した環境でない場合(相場が悪い時)などは慎重に取引をする必要があります。
というのも、相場が悪い時というのは相場がよかった時の手法を使用しても、利益が出せないことが多かったりします。
当然のことながら、勝ちにくい相場の時はあまり手を出すべきではありません。やけどをしないために休みをすることも重要ということです。そのためには相場がいい時と悪い時の見極めが必要になってきますね。
この相場の良し悪しの見極めですが、東証全体の日々の出来高が少なくなってきている、直近に非常に大きな下げがある、それまで強い動きをしていた個別銘柄の動きが一気に鈍くなる。など、相場全体が下げ始める前兆として覚えておいてよいでしょう。
危険な取引はしないことです。これは身を滅ぼすような取引はしてはいけないということです。
デイトレをしているとよく耳にするのが、「信用全力2階建て」という言葉です。これは、株式を現物で全力買いした上で、その現物株を担保にして証券会社から金を借りて再び同じ株式を資金いっぱいで買い付けるという手法です。
この「信用2階建て」はやらない方が良いと考えています。というのも、相場を張っている以上いつ地政学的なリスク(地震、戦争など)やパニック売(有名外資の破綻など)に見舞われるかわからないからです。そのような大きな事件が起きたとき信用2階建てしている銘柄が売るに売れなくなった場合、場合によっては借金まみれになってしまうこともあります。
短期投資であれ、長期投資であれ危険な取引はしてはいけません。
信用取引の危険性は『【図解・体験談】追証になったらどうする?仕組みと向き合い方を解説』で解説しています。
相場を見るのに慣れてきたら次は実際に取引をしてみることです。ただ、闇雲に株を買っても仕方ないので、デイトレの本を1冊くらい読んで簡単な知識を学ぶと良いです。1日あれば読めてしまいますので、ぜひ定評のあるデイトレ本を読んでみましょう。
それでは取引に関してご説明したいと思います。
初めは最小売買単位で取引をしてみることをおすすめします。10万円以内で購入できる株もあったりするので、そのような株で比較的動く銘柄を取引してみてもいいかもしれません。その程度の銘柄であれば損をしてもせいぜい5000円くらいなので、練習にはちょうどいいです。また手数料もほとんどかかりません。
慣れてきたら値動きのしっかりした銘柄、例えばトヨタのような銘柄を100株買ってみて、ポジションを持っている時の自分の心理状態などを探ります。損益ははじめのうちはそんなに気にすることはないでしょう。はじめの取引で万が一大勝ちしてしまった場合、まぐれだと思ってください。敗けた場合は、それが今の実力だと思ってください。
注意点としては、必ず損が出たときにポジションが解消されるよう「ここまで下がったら持っている株を売る」という逆指値注文をしておいてください。必ず守るべきルールでも説明しましたが、この損切りが出来るか出来ないかがデイトレードで勝つための最重要条件となります。
取引を実際にしてみて、1日のうちでどの時間帯がよく動かを毎日チェックしてください。1日中同じテンションで株価は動いているわけではないことがわかってきます。具体的に言うと、前場も後場も開始30分が良く動きます。それは感覚としてだんだんとわかってくると思います。
取引終了後は勝っても負けても、その理由を考えたうえで収支表(日記のようなもの)を作成するようにしてください。エクセルでも紙媒体のノートでも自分のわかりやすい方で良いです。これは必ず守るようにしてください。
証券会社の取引履歴を利用し、その枠の外に取引で成功した手法・失敗した事例を簡単に書いておくのもありですね。このような取引日記をあとで見返すことで、その時の取引の感覚を思い出し、同じ失敗をしないように心がけることができます。下記は取引ノートとしてつけるべき項目の具体例です。
約定日 | 銘柄 | 数量 | 決済金額 | 平均取得価格 | 実現損益 | トレードの振り返り |
5月17日 | コロプラ | 100株 | 29000円 | 28500円 | 50000円 | 大幅下落の逆張りを狙って利益を上げることができた |
具体的な収支表の内容としては
このようにトラックレコードを付けた日誌を作ることをおすすめします。自分が行った取引のうち良かった取引は覚えていたりしますが悪かった取引などは忘れる傾向がありますので、日誌を振り返ってみてトレード技術を向上させることがデイトレ成功のためには必要です。
次の項目ではデイトレで使える手法のご説明をしていきます。
それではデイトレで勝つためには具体的にどのような手法を取ればいいのかを解説していきます。優位性のある手法を取り入れることで勝つ確率を上げると同時に、損より利益を多く残すよう自分のルールを設定していきます。当たり前のことを書いているように思われるかもしれませんが、これがデイトレで生き残る秘訣です。
ちなみに、細かいローソク足の説明などは省略させていただきます。
ローソク足や酒田五法など、ネットで検索すれば瞬時に出てきますので2つか3つくらいのサイトを閲覧して、陽線、陰線、ヒゲなど基本的なことが分かれば十分です。罫線パターンなどは長期トレードになればなるほど重要になってきますが、デイトレの場合はそれほど重要ではありません。
ただ、ある程度チャートに慣れてくると経験・感覚で罫線パターンを判断できるようにはなります。
ローソク足の記事を貼っておきますので、これから手法を勉強する前に基礎知識を入れてみるといいかもしれないですね。また、デイトレードの手法を深く理解するためにはチャートパターンを学ぶことが必須です。
『ローソク足チャートの正しい見方を初心者にもわかりやすく解説』
それでは、具体的な手法を紹介していきます。基本的な手法をしっかりとマスターした上で取引をしていくことが大切です。
以下は手法の解説となりますが、初心者が手がけやすい順番になっています。まずは、一番初めにデイトレの基本中の基本手法であるブレイクアウトを理解してください。
非常に有名な投資手法でブレイクアウト戦略と呼ばれる手法が存在します。私も2013年、アベノミクス時においてよく使用していたのですが、大きなトレンドが出ている場合に絶大なる効果を発揮します。
ブレイクアウトとは、キリのいい数字である節目や過去の高値など「抵抗」を大きな出来高を伴って抜けることをいいます。また、上昇も下降もしない保合いレンジ相場を抜けることもブレイクアウトといいます。チャートにおいて買いのタイミングを測りやすい手法です。
以下のチャートをご覧ください。
ピクセラ(6731)チャート
これはピクセラ(6731)のチャートです。
5分足チャートなのですが、9時に市場が開いた後ガンガン株価が上がっていることがわかりますね。ここの上がっていく途中ですが、3回ほどブレイクを繰り返しながら上昇していることがわかります(赤丸3箇所)。
チャートを見ると最初の方で出来高(バーグラフ)が増加しているところでブレイクを繰り返していることがわかります。3回のブレイクを経たあと、力尽きてあとはグダグダな展開になっていますね。こうなってしまうと、残りの時間はブレイク継続中の別の銘柄を探すということになります。
デイトレの場合、抵抗・節目をブレイクし、その少し上の価格で値を固めて下げないようなら買いでポジションを持ちます。うまくいけば次の節目・抵抗まで一気に値幅を取れますので強力な手法です。また下げたとしても、再びその抵抗・節目を抜いてくるようであればポジションを持つのも良いです。もちろん損切りポイントをしっかり決定した上でポジションを持つようにしてください。
アベノミクスにおいてはこの投資手法を使って取引をすれば、かなりの利益を上げることができたのではないかと思います。というのも、株価が上昇していくためには、必然的にブレイクアウトを何度も何度も繰り返して上がって行くからです。
慣れてきたら、レンジの下値で買いを入れたり、移動平均線の25分などに近づいた時に、短期的には跳ね返りやすいことを見越して打診買いをすると、そのまま利益を乗せたままでブレイクアウトを迎えることができます。
板を読めるようになるとトレードにとって大きな武器となります。大抵は、板だけでなくチャートと組み合わせて取引を行うことで、勝ちトレードを狙うことができます。注文を寄せあつめた板の値動きを読むのは大変難しいですが、慣れてくると次第に注文の動きによって株価が上へ行くか下へ行くかが分かるようになってきます。
板読みにおいて重要なポイントは「踏み上げ」いわゆる新規売の買い戻し誘発が実際に板のうえでどう行われているかを知ることです。板読みの考え方としては板の厚さに注目するということがあります。株価は板の厚い方へと動いていく傾向があるからです。
ではなぜ株価は板の厚い方へと動くのでしょうか。
例えば売り板の厚いところというのは、そこで売りたい人がたくさんいるということです。ここでいう売りたい人というのは、買って保有している株を手放したくて売りたい人だけでなく、下げると利益の得られる新規売りをして売りポジションを持ちたい人の2種類がいるのです。
つまり、厚い売り板が買われていって、株価が上昇すると下がるとおもっていた信用売りポジションを持つトレーダーたちはいったん損を抱える状態になるのです。損を抱える状態となった売りポジションを持つ人たちの心境は穏やかじゃないですよね。厚いウリ板を完全に抜かれるというのは、そこで売りポジションを持った人間にとっては相当な焦りとなります。仕方ないので売りポジションを解消しようとして、自分がウリを仕掛けた価格まで戻ってくるのを待つのですが、なかなか戻ってきません。
なぜでしょうか?
それは厚い売り板を抜けたことで、抵抗が突破されたと考えた新規の買いが流入してくるからです。そこで泣く泣く売りポジションを持った人たちは新規で買いにきた人たちのその1段上の価格を買わされることになります。
これは踏み上げという現象です。
つまり、厚い板を買い上げていった人は、自分が買った株価の価格以上でその株を売り払い利益を出せる可能性が高まるということです。資金力がある投資家が使う手法ですので、ぜひ覚えておいてください。こういう手法があるのだと知っておくだけで、節目での自分のポジションの取り方が変わってきます。
日経平均先物との比較によって、個別銘柄を手がける手法があります。これは特に手法という程のものではなく、日経平均の動きを見て、それよりも強い動きをする銘柄を選ぶという、銘柄選び的な側面もあります。しかし、これを知っているととても便利です。
最初のうちは、ある個別銘柄が日経平均より強い動きをしているかどうかを判断するのは難しいです。
なので、証券会社のツールの複合チャートなどを利用して個別銘柄の強弱を判断する方法があります。複合チャートを使用して、日経平均より強い動きをしている銘柄があったらその銘柄に狙いを定めて押し目を買っていくことになります。(上昇トレンドにおける下げたところの下げ止まり、もしくは移動平均にタッチしたところを買っていくという手法)
日経が一日グダグダ下げているような日でも強い動きをする銘柄というのは下げずに逆に上昇し始めたりしますので、そのような銘柄を1日に1つ2つ見つけておく癖をつけると良いです。日経が下げ止まり、上昇し始めたりすると、そのような銘柄は爆上げしはじめることもあります。
大きく窓を開けた銘柄は、逆張りで買ってみるという手法があります。この手法は寄り付きで大幅に売られた銘柄が大きく買い戻されることを見越して先回り買いをするというものです。
注意点は、あくまで成り行きで売られて下げた銘柄であるため、上げないことがわかったらすぐにポジションを解消することです。上げずにそのままじりじりと下げ続けることがあるからです。そのため、初心者にはタイミングを見計らうのが少し難しい手法となります。
窓を開けた銘柄が寄り付きから少しだけ戻してすぐ下降に転じることも頻繁にあるため必ず損切りポジションを明確に定めた上でポジションを持つようにしてください。このようなチャートになる時は、寄り付きで窓を埋めるように大きく上昇して、突然失速しそれから下げ続けることが多いです。つまり、寄り付きだけの短期勝負ということになります。
特に相場全体が大きく下げたとき、前日まで動きが強く大きく上昇していた個別銘柄などは大きく窓を開けたところを買いで狙います。
新規の売りポジションが溜まっているだろうと判断できるからです。上昇過程で新規売りポジションを持ち株価が上がってしまったら当然損を抱えていることになりますよね。また前日これは上げすぎだろうといって新規売で新たにポジションをもった人もたくさんいるはずです。そのような人たちは、大きく下げたと思って急いで買い戻してきます。そこを買いで狙うのです。
1つ例をあげます。エーザイ(4502)です。
エーザイ(4502)5分足
上図の5分足チャートの赤丸部分を見てください。最初の5分で株価が一気に戻しています。
エーザイ(4502)日足
一方、日足チャートの赤丸部分を見るとわかると思いますが、かなり上の方まで買われていることがわかります。この状態だと株が買われて上昇していることがわかりますが、一方で信用新規売勢が相当含み損を出しているのではと、予想できます。
つまりここは含み損を抱えた売りが、一気にそのポジションを解消する絶好の場となるのです。我さきにと買い戻してきます。だからこそそこを買いで行くのです。もちろん読みは外れることもあるので、損切りラインを前もって決めておくことは必須です。
連動銘柄に着目をして取引をする手法です。似たような動きをする業種の銘柄間で、一方の値動きに着目しながら、もう一方の銘柄を取引していくという手法です。
具体的な例として、アイフルがストップ高を付けた後それほど買われていなかったオリコ(アイフル同様にその他金融株です)を買い、大幅な上昇をしたことがありました。この時は結局オリコもストップ高まで買われていました。連動銘柄の動きを追っているとこのようなことが起きる可能性があります。
また、例えば製薬セクターの代表株である武田薬品工業に悪材料(株価を大きく下げるニュース)が出て、株価が大きく下がった場合、ほかの薬品株が大きく下げてないかどうかを確認します。1番手である武田薬品が急落したからといって、ほかの薬品株に悪材料が出ていないのにも関わらず売られるというのはちょっとおかしいと思いませんか?そのほかの連れ安している薬品株を買いの目線で行くことにしています。意外と大きく値を戻したりするからです。
2014年5月28日の三井不動産の売も似たようなパターンでした。前日、大型の増資のニュースが出たことで三井不動産は大きく売られました。そしてこの時、同じ業種で基本的に似たような動きをする三菱地所が連れ安して大きく値を下げて始まりました。この場合、三菱地所は当然買い目線で行くことになります。
日足チャートで移動平均線から乖離しすぎている銘柄を買い目線で考える手法です。
流石にここは売られ過ぎだろうといところまで来ると株価は一時的に自律反発をするところを狙っていきます。株価は当然うねりを作りながら下落していきます。一方的に下がっていくわけではありません。つまり、日足ベースで下げすぎている銘柄(下げ過ぎの判断としては移動平均の乖離率を使用することができます。)が、上昇波動をつくる日を狙い撃つのです。
じげん(3679)5分足
じげん(3679)日足
じげん(3679)のチャートです。上図は5分足、下が日足です。
日足ベースの移動平均で15%近く離れたところから跳ね返るところは大陽線がおこる確率が高くなります。またそのまま下げない場合など、今度はトレンド転換としてそこから大きく上昇するケースが見られます。このじげんのケースではその典型的なパターンで、下落しながらも最終的に大きな上昇を伴ってトレンド転換をし始めました。横の5分足チャートを見てもらうとわかると思いますがデイトレをしてもかなり利益を出しやそうだと思いませんか?
このように上昇波動を作り始めるときは、大きな陽線が立つことが少なくありません。
具体的には、25日移動平均線から15から20%くらい離れているような銘柄は自分の監視銘柄として抑えてきます。
この手法はデイトレードではなくスイングトレードとしても使用できます。
最後にデイトレードをする際に必要な情報とそれに伴う環境設定の変化をお知らせしたいと思います。デイトレードにおいて情報を仕入れることは死活問題です。初心者の時は、銘柄の値動きや板の動きの特性を知ることに集中して欲しいので、モニターは1台、2台で十分です。
しかし情報を多く仕入れるようになると、モニターの台数は3~4枚は必要な場合もあります。予算が許す限りでハイスペックPCを購入してモニターを用意してください。
情報を多く仕入れるための環境設定ができるかどうかにより、デイトレの収益に大きな差が出てきますので、真剣に作っていくことをおすすめします。
下記のような状態は一見理想の環境ですが、首がこったり痛くなるという弊害もあります。
ある程度相場に慣れてくると、モニターを複数台並べて株価に関する情報を入手しながら、デイトレードをしていくことになります。相場に慣れてきてある程度仕入れる情報が多くなってくるにつれてモニター台数を増やしていってください。
デイトレードにおすすめのPCとモニターは以下の記事で解説しています。
『デイトレードで勝てるパソコン環境はこれだ!おすすめBEST!』
株で勝ちたいなら経済情報や個別企業に関する情報は欠かせません。
でも、そもそもどのような情報が良質なのか見極められなければなりません。以下の5つを意識して情報に目を通してみてください。
では、この5つの視点について順番に説明していきます。
情報提供者には、投資を実際に行っている人(投資家)と投資知識を持っているだけの人(知識人)の2通りがあります。そのうち投資家の情報は相場の生の動きに基づいて情報を提供しているため、いわゆる生きた情報を提供していることが多いです。億を稼ぐようなトレーダーは視点が通常の投資家と比べ、視点が異なりますので、お気に入りの投資家が見つかればそこから情報を仕入れるのもありです。
気をつけたいのは知識人の提供するウンチク的投資情報です。
知識は豊富でも自分の資金を張っていない人なので生の情報とはズレが生じます。また、バーチャルといわれる実際に投資をしていないのにさもしたかのような情報にも要注意です。気をつけたいものです。
この項目は特にブログなどを選ぶ際に、役立つ視点となります。
情報の正確さは投資情報の中では大切なものです。
特に客観的なデータなどは定評のあるサイトのものを使用する必要があります。初心者のうちはどこからデータをとっていいかわからないかもしれませんが、すでに投資家の間で定番となっているサイトがあります。
そのようなサイトは基本的にはWEB上でも信頼されているので、検索をしても常に上位に来ます。正確なデータの豊富なサイトは後ほどご紹介します。
投資をしていると、良質な情報と同時に、こういうツールがあればいいのにと思うことがたくさん出てきます。良質なサイトはトレーダーが欲しい情報とツールを同時に提供しているものがあります。そのようなサイトを前もって探しておくだけで、毎日の銘柄検索、チャートチェックが非常に楽になりますし、時間も有効に使用できます。
たとえば銘柄の数字をチェックしていて気になった銘柄があったときに、チャートも同時に見れるようなツールがあったら便利です。
そのような情報を見やすく工夫している点も良質という言葉には含まれます。
ブログには、売買の手法を提供するもの、個人投資家への銘柄推奨など様々なものが存在しますが、根拠がしっかりと書かれているものを選ぶようにしましょう。
データを伝えるものであれば、そのサイトが信頼に足るかどうかをまずは見極めること、銘柄選定や売買手法を伝えるものであれば、その伝えている投資家が根拠や着目点も同時に伝えているかどうかが重要です。
個別のブログに関しては下記の参考サイトでご紹介していますので目を通しておいてください。
『投資歴15年の私が教える株の初心者が最初に押さえておくべきブログ7つ』
あくまで投資情報を提供しているという立場を明確にしているサイトを選びましょう。
投資の情報を提供しているように見えるサイトでも実はそのサイト運営者の収入源は投資ではなくアフィリエイトであることもよくあります(投資をしっかりと行っているうえで、副業的にアフィリエイトをしているサイトはOK)
そのようなサイトは投資情報もだんだんといい加減なものになっていく傾向がありますので、あくまで投資情報を伝えることにこだわっているブログやサイトを厳選することが大事です。
ここでは良質な株式データを提供しているサイトを2つご紹介します。下記のサイトはすべて、スイングトレードから中長期投資をする際に必要なデータを効率よく集めることができます。
四季報オンラインは東洋経済がウェブ上で提供しているサービスサイトです。投資に関する質の高い情報を取得する上で現在多くの投資家に人気があります。
上記の図は四季報オンラインのスクリーニングページです。
四季報オンラインの名前は知っていて、よくニュースを見ているという人は多いですが、その本当の使い方を正確に知っている人は実はそれほど多くありません。
四季報オンラインでは、スクリーンニング機能が非常に充実しているので、割安な銘柄を効率よく探すこともできます。また四季報オンライン独自のサービスである業績予想更新(有料)も投資で利益を上げるためには絶好のサービスとなっています。詳しくは下記のページを参考にしてください。
IFIS株予想はYahoo!ファイナンス内にある株情報サイトです。
このサイトは主に業績チェックをするうえで必要な情報が載っているサイトです。業績の進捗状況をグラフ化して可視化してみることができます。
IFIS
また、業績判断以外でもその銘柄に関わるニュースをチェックすることができますので、成長株投資をして数倍になるような銘柄を探したい方にとっては必須のサイトと言えます。
普段見ているサイトによって銘柄の選び方が変わってしまうくらい影響がでるので、上でご紹介したサイト以外にどのようなものがあるのか、以下の記事で抑えておきましょう!
『株式投資のプロが教える!初心者が押さえておくべきサイト32選』
また、近年では情報量が多くなり、情報が公表されてから相場に織り込むまでのタイムラグがほぼなくなるほど多くの人が常に政治・経済・金融情報を受け取れるようにしています。
そこで投資家・トレーダーの間ではTwitterを使った情報収集は当たり前になってきました。
もし、おすすめのTwitterアカウントを持っている方は以下の記事を参考にしてみてください。
『【勝ちたい人向け】株歴10年投資家が厳選!ツイッターアカウント26選』
デイトレードはまだまだ語りきれないくらい深い世界です。まずは、上記の基本を大事にしてトレードしてみてください。
もちろん、相場環境や時代の流れによって手法等も変わってきます。そのようなことも日々相場と向き合っていれば自然とわかってくるでしょう。
長期的な資産の増加を目指している方向けに増田丞美のメルマガを配信しています。米国株式マーケットの制度を利用するものの通常の株式投資ではありません。本メルマガでお届けする方法の利点は以下のとおりです。
・米国制度によって守られている。
・管理が比較的容易。
・長期的な収益。
詳細はこちらからご覧ください。
株を「買う」「買わない」「売る」「売らない」を判断するのは難しいですよね。 おそらく、多くの方はその会社の株価が「割安」か「割高」を見ているのではないでしょうか? この記事では、皆様の判断基準の一つになり、算数が苦手な方でもすぐにできる、目標株価の計算
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