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「スイングトレードってなんだろう?」
「スイングトレードのコツは?」
この記事ではそんな疑問に答えます。
トレードの世界では、デイトレードやスキャルピングトレードなどといった言葉もありますが、スイングトレードとは一体どのようなトレードなのでしょうか。
このスイングトレードは、数日から数週間単位で株式銘柄を乗り換える手法です。たった数日の保有でもやりかたを間違えれば勝てませんし、賢く立ち回れば資産をおおきく増やすこともできます。
そこで、これからスイングトレードを始めたいと思っている方が、スイングの基礎知識を網羅できるようなページをご用意しました。最後までご覧ください。
まずこのページは投資の世界への第一歩と思って目を通すようにしてくだされば幸いです。
目次
このページを読んでいるあなたは、「株をこれから始めたい」、「始めたばかりでそれほど勝ててない」、「スイングトレードの知識をおさらいしたい」など、目的は様々でしょう。
でもご安心ください。この記事を読み進めていくことで自動的にトレードの知識が身についていくように解説をしています。
スイングトレードとは、株価チャートを利用し、そこに企業のニュース(業績、新製品開発等)といったファンダメンタルズ考慮した上で株を数日から数週間保有して、利益が出たら売る短期取引の一種です。
短期取引の中でも、デイトレードは、1日パソコンの前にいる必要がありますが、スイングトレードであればその必要は基本的にはありません。夜の間に投資戦略を立てることができるので日中仕事をしている人にも向いている投資です。
普段仕事をしている人であれば、ある程度自由に使うことのできる眠ったままの資金もあることでしょう。そのような資金を使用してある程度のリスクを取りながら取引をおこなうことで、資産運用の技術が身につくとともに資産形成にもつながります。
ここまでわかりましたか?スイングトレードとデイトレードの最大の違いは、「次の日へ持ち越す取引」か「1日で完結させる取引」かの違いです。
株式市場は、夕方15:00から次の日の朝9:00まではPTS(夜間取引)などの一部の取引を除き、取引をすることができません。そのため、夜の間に株式になにか影響を与えるニュース出たりするとそれが次の日のその銘柄の株価に影響を与えることとなります。
ニュースが良いものであれば株価は寄付(始値)で大きく上昇してスタートしますし、悪いニュースであればその逆で寄付で大きく下落します。
つまり、スイングトレードには、デイトレにはないチャンスがあり、同時にデイトレードよりもリスクの高い取引だということです。
ただ、デイトレード同様、株式市場が波を作って動いている限り、利益を得るチャンスがありますので、たとえ相場全体が高く上がってしまった後でも下がってしまった後でも、いつでも始めることができるという利点があります。相場が十分に上がってしまったところからでは、長期投資には向きませんので。
様々な意味でスイングトレードは普段仕事をしている人におすすめなのです。
スイングトレードをするうえで必要な道具とはなんでしょうか?主に以下のつが考えられます。
この項では、具体的にトレード始めるための下地作りをご説明していきます。
取引をするためにはネット証券の口座がまず必要です。現在は様々な証券会社がネットで取引できるサービスを出しています。
自分に合った証券会社が見つかるかも?現役トレーダーの解説付き、証券口座の徹底比較ランキングは、こちらを参考にしてください。
これは1つの口座が何らかの理由でシステムダウンしてしまい取引できなくなった場合に、他の口座で取引することで口座の代えが効きますし、良い取引機会を逃さずに済みます。また証券会社によって提供している強みが違うという点も見逃せません。
ネット証券のホームページを見ると各々の証券会社の強みを前面に押し出しているので注意深く判断する必要があります。たとえば信用新規売できる銘柄の多さや手数料の安さ、発注のしやすさなど実に様々なサービスを前面に押し出していますので、色々と比較して最初は2口座くらいを選んでみるのも良いでしょう。
1つ注意したいのは、ある証券会社の取引ツールに慣れすぎてしまうとなかなかほかの証券会社のツールの使い方に馴染めずなくなってしまうこともありますので、最初に開く口座は特に注意して選ぶようにしましょう。
次に取引環境ですが、証券会社のチャートやニュースなどのツールをみられて発注ができればOKです。チャートは夜のうちに確認するのでリアルタイムである必要はありません。その点でデイトレードとは大きく異なります。
最近ではスマホでも各種ネット証券が使いやすい取引ツールをアプリとして開発していますので、スマホだけでも取引ができます。基本的には夜のうちにその日の値動きやニュースなど確認することができればスイングトレードを行うことは可能ですので、デイトレと違ってそれほど高性能なパソコンは必要ありません。
ただし、デイトレーダーと異なり、日中に相場を見れないため発注方法にこだわる必要が生じます。
※日中相場を見れない人のためのおすすめ発注方法
基本的に日中働いている人は1部の時間をのぞいて相場をリアルタイムでは見れません。そのため、発注方法を工夫することで損益を調整することが可能です。
注文方法には成行と指値があります。そのうちの指値というのは、あらかじめこの価格でこの数量の株を売りたい、買いたいという意思表示をまえもって出しておくことをいいます。つまり自分の希望の価格で株を買う、売るということができます。
そしてこの指値には条件をつけて注文を出すことが可能なのです。たとえば、株を買って持っていたとして、株価が下がってしまって自分がこれ以上下がらないだろうと考えている価格よりも下げそうだという場面で、「その価格より下の値段がついた時点で株を売る」という注文を出すことができます。これを逆指値注文といいます。
この逆指値注文は、その価格が付いた時点で無条件でコンピュータが発注をしてくれるので、有無を言わさずに損切り(損失を確定させる)ができることになります。
ほかにも取引手法として逆指値注文を使用することも可能です。たとえば、これまで株価が上昇してきていったん足踏みをしている場面で、さらに上昇する可能性の高いと踏んだ場面では、ある値段が付いたところで株を買うという注文を出すことが可能なのです。上昇を再び始めた時に株を買うことができます。
この逆指値注文は、日中相場を見れない人たちにとっては大きな味方になります。
次に資金はいくら必要か。
これもこれから始める人は気になるところだと思いますが、仕事をしている人ならばデイトレーダーと違って、ほかに収入を得ながら株式取引をしていくことができるので、数十万からの投資が可能です。ちなみに株式によっては一桁万円からの投資が可能ですが、余裕を持って投資をするためにはやはり50万円くらいは欲しいところです。
私の知り合いには数十万から取引を初めて数千万まで資金を膨らませて、現在では専業のトレーダーとして活躍をしている人を知っています。ただもちろん資金は多ければ多いほど扱える銘柄の幅も広がりますので有利です。
ただし、余裕資金で取引をする必要が有ることは、デイトレでもスイングでも同じですし、信用取引などはある程度取引に慣れてから手を出すべきです。
ネット証券の口座と取引ツール。パソコンやスマホ各1台。寝かせている数十万円からの余裕資金。必要最低限の知識。
とりあえずこれがあれば取引は始めることが可能です。
投資をするのであれば様々な情報を仕入れて、それを投資に活かしていくことは必要不可欠です。そしてそれを実現するためにはネットにある情報や投資に関する書籍を見ることも方法のひとつですよね。
しかしネットや書籍で投資情報を探す際に、それが本当にいい投資コンテンツなのか、悪いコンテンツなのかを見極めて情報を集めている人は実はそれほど多くありません。そこでこのページを読んでいる方には良質な情報をまとめた投資情報サイト・書籍をご紹介します。投資をしている方で見ている方が多いサイトや書籍ばかりですので参考にしてください。
【参考にして欲しいサイト】
以上の3つは毎日、時間があれば意識的に目を通すようにしてください。見るのと見ないのとでは全く投資成績が異なってくるはずです。
【参考にして欲しい書籍】
など、全部読んでも1万円を少し超える程度の金額ですので、基本的なものは先行投資として読んでおきましょう。ちなみに以前は投資系書籍は高価でしたが、最近はkindle版が非常に安くなっていたりと初心者も手に入れやすくなっていたりします。
取引るための土台が整った次は、心構えです。
長期的にトレードで勝ち続けていくためには、自分の中に確固たるルール作りをする必要があります。ルールがあるからこそ、「勝って驕らず」の姿勢で取引を続けていくことができるのです。
この項では、スイングトレーダーに抑えておいて欲しい3つの心構えと手法を説明しています。これは、あなたの資産を守るためにどれも必要なものばかりです。
スイングトレードで勝つためにはルール作りをおこない、そのルールを守りながらトレードをしていく必要があります。ルールを守れない人は投資で勝つことはできません。これは別にスイングトレードだけでなく他の投資スタイルであっても同じことです。
たとえば、ある程度投資経験を積んで自分の取引スタイルが確立されてきた後に、自分の正確にあわないような早い値動きをする銘柄や乱高下するような銘柄はやらないと決めたとします。しかし、その後、激しい値動きを重ねて上昇していく銘柄を見て儲かりそうだと考えてつい手を出してしまうことがあります。大きく負けるときはそういう時です。
他にも、通常投資をする金額を資産の60%までと決めているのに、負けトレードの後に、投資する金額を一気に増やしたりすることがあります。これも負けパターンの典型的な例です。
これらの一連の流れは、自分で決めた投資ルールを完全に破っています。つまり人間心理に基づいた負けであると言えます。
投資において成功できるかどうかは、人間の欲望(心理)をコントロールできるかどうかに大きくかかっています。人間には欲望がありますが、時にその欲望が適正な投資を大きく邪魔することがあります。自分で決めたルールは絶対に守る。シンプルな条件ですが、もっとも重要なことです。
損切りとは、自分が保有している株に損失が出ている状態だった場合に、その状態から抜け出すために株を売って損失を確定させることをいいます。
これから投資手法の中で最も重要で難しい損切りについてお伝えしていきますが、損切りが絶対に必要な理由は以下の2点です。
以上の損失拡大の防止と資金効率を上げること、この2点において損切りは力を発揮します。
人間は誰でも失敗をしますが、失敗を認めたがらないものです。そのため投資においても損失という失敗を認めずに長く引き伸ばす傾向にあります。もうどうしようもない状態に陥って始めて、損失を確定させてしまうのが損切りを学んでいない初心者に多く見られるパターンです。
また損切りせずにナンピンをしまくれば、いずれ利益になるから損切りは必要ないという人がいますが鵜呑みにしないようにしましょう。
損失を抱えたまま株を持ち続ける「塩漬け」をしたり損失を抱えた株を安い値段で新たに購入して平均購入金額を下げる「ナンピン」をすると、どうしても含み損を抱えた状態を続けることになります。このような状態では結局のところどんどん高値を更新していくような銘柄にチャンスを逸してしまいます。
確かに損切りを重要視していたら損切り貧乏になってしまう気もします。しかし、買うタイミングや銘柄を選ぶ技術が向上してくると損切りに引っかかる回数も自然に少なくなるはずです。そうなればあとはこっちのもので資産を増やす技術を向上させていけばいいのです。
損切りは損小利大の投資法を実現するためには必要なものなのです。それでは実際に損切りできないとどうなるかを実例で具体的に見てみましょう。
上記チャートはすでに完成しているものなので、次の日から株価が下げていることは見てわかりますが、現実にはもちろんわかりません。そんな時にもし持っている株が下げ始めたらどうしますか?損を確定しますか?それとも持ち続けますか?というのが損切りの問題です。
もし私が取引をするならばすぐ近く3000円を割って下がった時点で一度手仕舞います。3000円は節目として機能すると考えているからです。またチャート上に赤いラインを引きましたが、このラインが一つの目安として損切り位置となります。この付近まで下がってきたら一度株を再び買ってみて、株価が反発せずにラインを割ってしまったら損切りという形でもいいかもしれません。
となると、この取引は結局2回とも損切りで終わるということになります。しかし、それで良いのです。その後の値動きで株価が戻ってきてはいますが、しばらく戻ってこずに半値になることすらあるのが株の世界です。
損切りは大変重要です。損失拡大を防ぐだけでなく、投資効率を向上させるのもまた損切りの良いところです。こういった技術は徹底的に最初のうちから学んでおくことが大切です。
参考「確実に損切りができるようになるために知っておいてほしいこと」
ポジションサイジングって何?
と思われた方も多くいるのではないでしょうか?
簡単に言うとポジションサイジングとは、どの銘柄をどれくらいの株数で取引するかを自分の精神的な許容度に合わせて決めることです。
具体的にポイントを3つに分けてご説明しましょう。
銘柄ごとの動き方によって投入する資金を変える必要があります。
例えば、銘柄によって数日の保有で20~30%以上動く銘柄、10~15%動く銘柄、10%以内しか動かない銘柄と値動きだけをとってみても実にさまざまな種類があります。この時例えば50万を使用して株を買ったときに、数日で10%動く株だと5万円の損益のブレが生じます。5%動く株だと2.5万円のブレです。どちらが初心者に向いているかは一目瞭然ですよね。
初心者のうちは意外と銘柄ごとの値動きの質を考えずに取引をしてしまうことがあり、何もわからないうちに大損してしまうこともありますので、慎重に値動きを考える必要があります。
特に初心者のうちはそれほど値動きの荒くない銘柄を選ぶようにしましょう。
自分の資金をどれくらいリスクにさらすことができるかどうかもポジションサイズを考える際に重要なことです。
仮に200万円からのスイングトレードのスタートで、200万円全てをいきなり株の購入にまわしてしまうのは賢明ではありません。
仮に1日の平均の値幅が2%ほどの動きの硬い銘柄を取引したとしても、200万円全てを使用してしまうと1日で4万円の損益のブレが出ますが、半分の100万円の使用であれば2万円の損益のブレで済みます。
取引に慣れてきたら、「ここは自信のあるところだ!」というのがわかってきます。そのタイミングで取引量(ロット)を増やすことが重要です。
また損切りまでの幅の関係で、持つべき量を決定していくこともできますが、それはまた別の機会にご紹介します。
これは1、2で解説した銘柄の値幅や資金量などの要因の全てを加味した自分の精神的な許容量です。
一例を上げるとこれは市場全体が落ち着いているとき、パニック時など相場環境の変化により、自分にどれくらい精神的な負荷がかかっているのかをはかる必要があります。人はいつでも同じ精神状態で取引できるわけではありません。
また、例えば身内がなくなったなど相場にまったく関係ない出来事が起きた時にも精神状態は大きく崩れるものです。そんな時に自分の精神の安定が崩れている状態で取引をしてしまうと、通常のように冷静な判断ができずに取引をしてしまい、負けてしまいます。
そんな時には相場を休みことも重要です。
メンタル的な話になってつまらないと感じる方もいるかもしれませんが、重要な問題です。ポジションサイジングが正確にできているかどうかによって投資成績も大きく変わってきます。
参考:最も効率よく資産を最大化するポジションサイジングの基本
心構えを学んだあとは取引対象の選定です。
円滑に取引を進めていくためには、銘柄選定の知識が重要になってきます。この銘柄選びを間違えないかどうかによって資産を大きく増やせるかどうかが決まる重要な要素だと言っても過言ではありません。ここでは銘柄を選ぶための知識を6つに大別して基礎的な知識としてまとめました。
株の取引をするならば当たり前のことですが、銘柄を選ぶ必要があります。
スイングトレードはデイトレとは違い、数日の間の値幅を取る取引です。
デイトレの場合は1日の中の値幅を取るために値動きの比較的おおきな銘柄を選んで取引することが多くなります。しかしスイングトレードは数日間の株価の値動きにフォーカスするので、大型・中型・小型といった複数種類の銘柄から幅広く選ぶことが可能です。1日の値動きではほとんど動かない銘柄も日をまたぐと結構動いていたりします。
それでは、株式の大きさ(時価総額)、買いやすさ・売りやすさ(流動性)から銘柄を見ていくことにします。
さて、市場で取引することのできる銘柄は数千に及びますが、そのような銘柄の中から株を選んで取引をして上手に利益を狙う必要があるのです。
ただスイングトレード初心者の方は、初めのうちは動きの堅い銘柄の取引をすることをおすすめします。トヨタや三菱UFJなど1日で考えると値幅がそれほどない銘柄であっても、スイングトレードであれば1回の取引で5%以上の損益のブレが出ます。
また新興市場の中からたまたま変な銘柄を選んで買ってしまうと、ストップ安連発を浴びたりして大損してしまうこともあります(※これについては新興・テーマ株のところで詳細にお話します)
それでは次に比較的値動きの軽い銘柄である新興・テーマ株についてお伝えします。
新興市場(JASDAQやマザーズ市場)の銘柄にはおおきな値動きをするものがあります。
そもそも時価総額が小さいため何かのきっかけで大量の資金が流れ込むと時価総額も膨れ上がり株価もがんがん上へと伸びていきます。小型株が多いのも特徴です。
比較的リスクをとって値幅を狙いにいきたい人に好まれます。
もちろん右肩上がりで綺麗なチャートを描いていればスイングでも十分狙えますが、中には何度かストップ高を演出したあと、ストップ安を連発するようなクセのある動きをする銘柄があります。それも、一時的な値幅を狙いにくる人たちの超短期の資金が大量に流れこんでいるため初心者が手がけるには危険です。
またテーマ株という銘柄グループがあります。
テーマ株とは、あるテーマに沿って動く株式のグループのことです。市場全体の動きとは異なる独特の動きをする銘柄群であり、市場が停滞している時でも、がんがん上値を更新したりする銘柄です。
最近ではスマホゲーム関連株やバイオ株、海外で流行ったエボラ出血熱などに関連する銘柄が盛り上がりを見せました。このような銘柄は最初のうちは取引することはないと思われますが、だんだん投資中級者になってくると手を出していく必要のある銘柄です。
その時には、リスク管理とポジションサイジングをしっかりと行った上でスイングをすることをおすすめします。間違っても資金全部を突っ込むようなことはしないでください。
また、くどいようですがテーマ株においても異常な値動きをする銘柄に手を出すのは避けてください。
参考:デイトレするならおさえておくべき銘柄(テーマ株)の選び方(※中身はデイトレ用になっていますが、テーマ株について詳細に記載してあります。
スイングトレードならば業績チェックは必要なく、チャートのみで取引すればいいと考えている人は多いです。
しかし、結局のところ株価は業績に連動して動きます。
スイングトレードをする上でも、チャートの知識の他にも業績をチェックしておくことで確実に取引にプラスになることがあるはずです。
具体的には、たとえばある銘柄に業績上方修正のニュースが出たならば、基本的にはその銘柄の株価は次の日に大きく上昇します。その後、一旦は株価が下落したとしてもしばらくすると株価は再び上昇したりすることが多いです。
また相場全体が上昇相場の節目を迎えて、停滞し始めたとします。これまではほとんどの銘柄が相場に連動して上昇していたはずです。しかし、相場が停滞すると上昇していた銘柄は同じように停滞するか、中には値を下がるものもあります。
そのような中で買われていく銘柄が業績の良い株や好材料のある株(後述)なのです。
当然のことながら、投資家は短期投資をしている人たちではなく長期で投資をする人や機関投資家など数多くの投資家たちがいて、業績の良し悪しに注目した上で株を買ったり売ったりしています。
そのため、業績の良い株というのは相場全体の状況に限らず比較的良い動きをする傾向があります。いったん株価が何らかの原因で下げたとしてもすぐに値を戻す株も、好業績銘柄です。スイングトレードするなら業績も加味することで相場の下落に強い銘柄を選ぶことが出来るのだということをおぼえておきましょう。
ちなみに本業の利益で業績上方修正を繰り返した銘柄は下記のように株価10倍になったりします。
自分の取引スタイルによってチャートの形から銘柄を選ぶことが必要です。
チャートには、これまでのうりと買いのぶつかり合いが如実に表れています。慣れてくるとチャートの形を見て、次の動きをある程度予測できるようになります。
たとえばブレイクアウト(高値更新を狙う)、押し目買い(上げている最中にいったん下げたところを買う)などの投資をしたいのならば、右肩上がりの銘柄を選ぶことが必要です。
しかし、逆張りをしたいのであれば、チャートの形は横横の動きや右肩下がりの銘柄の下げ止まりを狙うことになります。
初心者のうちは特に右肩上がりの銘柄の動きを追って、その動きについていくことがよいと思われます。流れに逆らって値上がりを狙う逆張りは難しく初心者が下手に手を出すとヤラレになることもおおいです。
ちなみに手を出すべきでないのはイビツな形のチャートの銘柄です。
普段まったく動かない銘柄が、時々息を吹き返したように爆上し、すぐにしぼむような銘柄があります。そのような銘柄だとスイングトレードでも高値を掴んで結局やられるということにもなりかねません。
まずは右肩上がりの鉄板チャートで売買タイミングをつかむ練習をしてじょじょに自分にあった銘柄をチャートから探せるようにしてください。
次に注目したい銘柄選別の条件として、インデックスとの比較というものがあります。
インデックスとは日経平均株価やTOPIX、JASDAQやマザーズ指数といったある銘柄群を代表する指数のことです。
このインデックスと個別の銘柄を比較するというのはどういうことかというと、たとえば日経225銘柄にはトヨタ、みずほ、三菱重工などいろいろな銘柄があります。このような銘柄は基本的には225銘柄に連動します。
ただ、その中でも日経平均が上昇している時に上昇率が高かったり、日経平均が下げている時にそれほど下げていないような銘柄があります。
つまり、個別に買いが入っているような銘柄があるのです。
そのような銘柄を選んで取引をすることで、ほかの日経に連動するような動きをする銘柄を選んで取引をするよりはるかに優位にたてるはずです。相場に慣れてきたら、そのような比較をして銘柄を選ぶようにもしてください。
以上の特徴を持つ銘柄の動きを日経平均に対して強いと判断して、取引銘柄に加えたりします。
これはスイングトレードだけではありませんが、動きがインデックスよりも強い銘柄は日経の上昇より大きく上昇します。
好材料のニュースが出た株にも注目です。
何かその企業に対して、いいニュースが発表された場合には、次の日に値段を大きく上げることがあります。取引が始まった直後に株価がニュースの影響を織り込んだ上で、値段が付きますので値段が高いところから始まり、そこからじょじょに売られるパターンが多いです。しかしその売りもひと段落すると、ふたたび株価は上昇し始めるタイミングで株を買います。
独自にポジティブサプライズ(ニュースによる株価に対する良い影響)をもつ企業は、株価もゆっくりと上昇していく傾向があります。特にこれまで株価がぱっとせず底値圏(昔と比較して安い価格)でウロウロしているような銘柄にそのようなニュースがでたりすると、その後株価が大きく上昇することが多いです。
特に業績にインパクトを与えそうな新商品の開発や業務提携など上記のような株価の動きを見せることがありますので、要チェックです。
ちなみに自社株買いとは、文字どうり自分の会社の株式を、買い取ることをいいます。つまり市場に流通している株式を減らすのです。そのため1株あたりの利益が向上するため株主還元がしっかりしている企業だとみなされ株価は大きく上昇する傾向があります。
最近は、ROEという財務指標が注目されていますが、このROE向上のためにもこれからは自社株買いをする企業も増えてくると思われます。
テクニカル指標とは、短期投資(デイトレやスイング)をする際に株の売買ポイントを探るために使用される指標のことをいいます。このテクニカル指標を使うことで選んだ銘柄をスマートに売買するための指標として使用することができます。
このテクニカル指標とは、非常に数多くあり、とてもここで全てをお伝えすることはできませんが、これだけは抑えて欲しいというものを6つご紹介しています。人によってどの指標を使うか、組み合わせるかは千差万別ですので、他の指標なども一通り試してみることをおすすめします。
スイングトレードにおいて移動平均線の知識は必要不可欠です。おおきく分けて次の3種類の方法で使用が可能です
上記の3つのシーンで移動平均線が使えます。スイングトレードに限らずトレードをしていく上で、必須のテクニカル指標です。
とくに日足の移動平均線は多くの投資家が注目している指標のため、株価を反発させたりする機能を持っています。
移動平均線に関しては下記の参考記事内で詳しく解説していますので必ず押さえておくようにしましょう。
参考
・スイングするなら大活躍の移動平均線の徹底解説
・移動平均乖離率の実例解説
・投資初心者でも株の売買タイミングが分かるようになるグランビルの法則
トレンドラインは株価の流れの変化をつかむために必要なものです。特にスイングトレードにおいて株価の変化の瞬間を捉えることができれば数日の間でもおおきな利益を獲得することにつながります。
引くラインはいたってシンプルに上昇を示すトレンドライン、下落を示すトレンドラインです。そしてそのラインを割る瞬間を確認してスイングで株を買ったり売ったりするのです。
特にラインを力強く抜けるときには値幅も取れるのでトレンドラインをしっかりと身につけることでスイングトレードでもおおきな利幅を狙うことが可能です。
参考:トレンドラインを使って株価の流れを読むための具体的方法
出来高は株式の値動きが盛り上がるかどうかを予測するために必要なものです。
株式の出来高とは、株式の買い手と売り手の意思が合致して注文が成立することをいいます。
例を上げると誰かがA社を500円で1000株買いたいとして、ほかの誰かが同じ会社の株を500円で1000株売った場合、500円で1000株の約定となり出来高は1000株ということになります。
出来高は株式の人気を計るバロメーターです。当然この出来高が多ければ多いほど、その銘柄は人気化しているということになり、買いたい値段ですぐ買える、売りたい値段ですぐ売れるという流動性の高い状態だといえます。
出来高が増加して人気化するとその株式銘柄の売買に参加する人が更に多くなります。特に株価が大きく下落した後にしばらく安くなって推移していた株価が急に出来高を伴って上昇した場合などにはそこから株価が大きく値をあげ始める初動であることも多いです。
この出来高と株式の間には深い相関関係があり、その関係性を覚えておくことで手を出すべきところ手を出すべきでないところがわかってきますので、覚えておくとトレードをする際にも役立ちます。
通常の出来高は時系列で約定した株式の数量のことをあらわすものでしたが、価格帯別出来高というものは、株式の価格ごとにできた株式数を表示しています。時系列での出来高とは違い、株式の価格にフォーカスして考えることができるため分析方法としていろいろな手法を生み出すことができます。
たとえば、ある株式の価格帯別出来高を見た際に1020円付近の価格で出来高がほかの価格帯の倍近くできていたら1020円付近でその銘柄を買った人がたくさんいるということです。
現在の株価が1000円でその銘柄を買って持っていると仮定して、株価が上昇した際に1020円付近まで価格が戻るとしたら、どういうことが考えられるでしょうか。
考えられることは、1020円で買った人たちの中にある一定数の売り要因(戻ってきたら売りたいと考えている人たち)がいるだろうということです。つまり、1020円まで戻ることを待たずに1015円くらいで一度株を手放そうかと考えることもできるのです。
このように価格帯別出来高を見ることで、戦略的に株の売り買いの戦略を立てることができるのです。
スイングトレードにおいてはチャートのパターン(形)を把握しておくことが重要です。パターン出現で必ずしもそのとおり動くというわけではありませんが、そのパターンが出現するメカニズムを知っておくことでパターンが出現する前後に株の売買を仕掛けることも可能になるのです。
ちなみスイングトレードにおいて実に数多くのパターンがあります。
そのパターンがなぜその形で出現するのかを知っておくことで、チャートパターンを使いこなせるかどうかがきまります。時々、初心者に定型的なパターンを覚えさせて終わりというような基本書なども存在しますが、パターンを闇雲に頭の中に入れるだけ実はあまり意味がありません。
短期投資は買い方と売り方の戦いだと言えます。そのせめぎあいの中から生まれてくる形がチャートパターンです。
それがパターン化されているということは人間は昔から変わらずに似たような場面で、似たような行動をとる、ということの証でもあります。この点を把握しておくだけでも投資をする際に有利に立てますよね。
参考:初心者のためのチャートパターン分析と11のチャートパターン
一目均衡表とは、日本人が作った有名な株価の動きを測定するためのグラフのことで、スイングトレードにおいても一部機能するところがあります。世界でもichimokuという名前で知られています
これはローソク足に加えて、時間、値幅、波動の概念を取り入れてチャート化したものです。値幅や波動を利用した投資理論は世の中に数多くありますが、時間を加えてチャート化したものは実はそれほど多くありません。一目均衡表は以下5つの指標を目安の基本として株価の動きの予測をしていきます。
ちなみに1~3までの線が、株価(ローソク足)に絡むように動き、4と5が株価チャートのうえで株価より先に「雲」といわれる株価の動きの先行きを読むための指標を作ります(下記図)
以下、一目均衡表における重要な売買シグナルです。
以上は、株価の動きを捉える上でたいへん役に立つ指標となります。一目均衡表は完全に理解するためには大変ながい時間がかかります。
一目均衡表については下記の記事で詳細に解説しています。
参考:目からウロコ!?一目均衡表の基礎解説とトレードにおける3つの使用法
株の売買手法で典型的な手法を3つご紹介します。
この3つの手法を覚えておけば、デイトレ、スイング、中期投資などいろいろな投資に応用が可能です。そのため、3つともここで覚えてしまいましょう。
スイングトレードにおいてブレイクアウトは必要不可欠な投資法です。ブレイクアウトとは過去の高値やキリのいい数字など株価の上昇を足止めさせるようなポイントを力強く抜けて上昇していく株価の動きのことをいいます(下図)
この手法で有名になった投資集団にアメリカに伝説的な投資集団であるタートルズという集団がいました。彼らの手法は、徹底したルールとリスク管理の下で過去の高値を抜けたところで株を買って利益を得るというものです。
ここでタートルズの開発したブレイクアウト投資手法の有名な売買ルールを簡単にご説明しておきますね。
1 過去20日間の高値を抜けたところで買い。
上昇した銘柄が上昇した後の10日間の安値を下回ったら売り。買いは20日間の高値で、その後売るタイミングは10日間の間の安値です。
2 長期での移動平均を利用して、上昇トレンドであることを把握した上で①を仕掛ける。(過去50日間の移動平均が過去300日の移動平均の上にあるとき)
急に具体的な話になってしまいましたが、結局なにが言いたいかというと「中期的な上昇トレンドにおいて高値抜けで仕掛けるブレイクアウトは威力を発揮する」ということです。
(詳しくはタートルズの本「投資の魔術師」を読んでみてください。期待値などと一緒に詳しく解説されていてとても勉強になります)
勝率は決して高くはありませんが、成功した時のリターンが大きいため、負けた時の損失を埋め合わせることができ、正確な損切り戦略と組み合わせることで損小利大の投資を続けていくことができます。
スイングトレードにおいてはこの押し目買いが基本的な戦略となります(下記図)
株は上昇していく過程でアゲサゲをくり返しながら上昇していきますが、押し目買いとは、その一時的なサゲの部分で「下げ止まることを見越して」株をタイミングよく買うことをいいます。もちろん適当に安くなったところを買うわけには行きませんので、どれくらい下げると押し目なのか、その具合を測るための一定の指標は必要ですよね。
たとえば次のような指標が存在します。
意外とたくさんの押し目買いポイントはあるものです。
もちろんこれらの指標だけが押し目買いをする時に参考にすべきものというわけではありません。ほかにも日経平均全体が下げているのになかなか下げない銘柄あれば、上昇を期待して買ってみることもあります。
これも押し目買いに類似した手法ですね。
上がっている最中を買う中で高値更新時に株を買うブレイクアウトよりも、高値から少し株が下がった押し目を狙うほうが当然のことながら心理的にも狙いやすくなります。
スイングトレードにおける押し目買いはわかりやすく比較的仕掛け安い手法です。
また押し目買いをする人は多く存在しますので、一旦は押し目買いを仕掛けるポイントで株は下げ止まる傾向があります。しかし、仕掛ける人が多いということは押し目買いが失敗した時には、そこで仕掛けた人全員が損失を抱えた状態に陥ることになりますので、一時的な急落にもつながります。
そのため予め損切り位置をしっかりと設定しておくことが重要です。
逆張りとは、株価が下げている途中に下げ止まる事を狙って株を買い上がったところで株を売って利益を狙う投資手法のことです(下記図)
投資初心者が株を始めると、この逆張り手法を使いたがる人が多いのですが、残念ながら取引経験がそれほどない状態で逆張りに挑むのは少々危険です。というのも株価が下げているということはなにかわけがあって株価が下げているということです。
つまりその下げている原因がわからないままに値ごろ感(これだけ下げたから)から株を買ってしまう人が多いのです。これだと当然のことながら逆張りでも勝つことはむずかしいのです。
しかし初心者でもしっかりと根拠のある逆張り投資をしていけば勝てることができるようになります。それをこれからお伝えしいきます。
具体的には逆張りを仕掛けるタイミングとしては、以下の3つのタイミングを意識してください。
などです。
特に、3つ目の比較に関しては相場全体が下げている中で連動して下げないような個別銘柄は逆張りのチャンスです。その個別銘柄に独自に買いが入っている可能性がありますので、上昇する確率もほかの銘柄より高くなります。
スイングトレードをする際に、そして投資を続けていく際に役にたつ知識をご紹介します。
この3つの知識を頭に入れておくと、「ある時期になると生じるであろう買い重要」や「手を出すべきでない相場状況」などを知ることが出来るようになります。
高配当株や魅力的な優待を持つ株式には実は特徴的な動きがあります。
配当や優待が配布される時期はその企業によって決まっています。大体は3月末や9月末が多いのですが、1月から12月まで実に多くの企業が優待や配当などを実施して株主還元に稼いだ利益を当てています。
そのため、その時期が近くなってくると当然のことながら、一般の個人投資家が配当や優待を取ろうとして、資金を投入してくることになります。
基本的には、そのような配当や優待取りの買いは「買ったら売らない」買いのため、株価を上昇要因になります。
魅力的な優待を持つ株や高配当銘柄でそれほど時価総額の大きくない中型株や小型株は配当・優待を配る時期に向けて株価をゆっくりと上昇させていくことになります。
つまりそのような株価上昇の要素・時期を前もって知っておけばそれに合わせて株の売買をすることで利益を上げることが可能になってくることになります。
このような投資の仕方をイベント投資といいます。スイングトレードよりもう少し、中期的な期間に基づき投資をするため厳密にはスイングではありませんが、投資の幅を広げるためにも覚えておいたほうがいいでしょう。
会社四季報をご覧になったことはありますか?
会社四季報とは、東洋経済新聞社が、企業の業績を調べた上で四半期ごとに発表する企業業績予想のことです。この四季報をみて投資をしている人は、まだまだたくさんいて絶大なる影響力をもっています。
つまり四季報発売に伴った投資家たちの需給は、投資をするのであれば無視できないものだと言えます。四季報投資家たちの動きを追うことはスイングトレードをする際にも役に立つことがあるのです。(四季報投資を理解したいという方は「会社四季報で効率的に優良銘柄を選ぶ3つのポイント」を参考にしてください)
短期的な値動きなどに終始するのではなく、ファンダメンタルなどもしっかりと確認しながらスイングを行ってくことで、より確実な利益を追い求めることができるはずです。
信用評価損益率は、個人の投資家が信用取引で現在どれくらいの損益になっているかを%で出したものです。
基本的に毎週木曜日に更新される信用評価損益率は、相場の動向を占う上で必ず知っておくべき指標であり、この率に伴って投資をするだけである程度相場で手を出していい場所悪い場所がわかるようになってきます。(ちなみに松井証券では、毎日信用評価損益率を更新しています。)
たとえばこの信用評価損益率が、-3%で相場全体はいったん天井圏だとみなされる傾向があります。そして-15%で下落はいったん底をついたとみなされます。
意外とこの数値は相場の天井や底を当てるのに役立ちますが、状況によってはこの数値が通じない場合も出てきます。
たとえば、リーマンショック後の相場全体の暴落時では、信用評価損益率が-40%までいきましたし、逆にアベノミクス全盛のときには、滅多に見ない+3%の数字を出していました。(+は滅多に見ることはありません)
このように相場の天井や底を判断するのに一役買うのが信用評価損益率です。
仮に相場の天井がそろそろくるだろうと判断できれば、株を保有しているならいったん売って様子見するという選択肢を選ぶことができます。より積極的に利益を狙いたいのであれば、信用の売りで逆張りを仕掛けることもできます。
相場全体の流れを知った上で、投資をする。そのようなスタンスもスイングトレードするなら重要です。
参考:バブル相場の流れをとらえるためにおさえておきたい信用評価損益率
「銘柄選びって難しい!」そう思い込んでいませんか?
結果、なんとなくチャートを見て上がりそうだからという理由で株を買って損するというケースは非常に多いです。ひどい時には、アナリストの銘柄推奨を鵜呑みにして株を買って負けてしまうこともあるかもしれません。
もしかすると、負けてしまうのは、自分なりの銘柄選定方法を持っていないことが原因かもしれません。
たしかに、上場されている4000社の中から取引する銘柄を選び出し、トレードをして勝つというのは難しく感じるかもしれません。しかし、銘柄選びはじつはそれほど難しいものではありません。
この章では、スイングトレードにおける銘柄選びの3つのポイントをお伝えします。
順番に開設しますね。
まずは投資スタイルをどのようなものにするかによって選ぶ銘柄は異なります。いわゆるチャートのかたちから選ぶというやつです。
以下2種類の投資スタイルがあります。
株価が上昇している銘柄を買いで取引する、もしくは株価が下落している銘柄を新規売りで取引するのが順張りです。流れに沿って取引をするということです。
逆に、下落している銘柄を買って上昇を待つ、もしくは上昇している銘柄を売りで仕掛けて下がりを待つのが逆張りです。流れに逆らって取引をするということですね。
基本的な取引スタイルとしては、上記の2つのうちどちらかを選んで取引をすると思いますが、相場になれてくると2つを上手に組み合わせて取引をする人が多くなります。
スタイル別で銘柄を選ぶのであれば、当然必要になってくるのは、その銘柄のチャートの形です。
簡単にいうと、
ということになります(空売りで利益を狙うならばこの逆パターンになります。)
順張りの買いは、上がっている銘柄が「これからも上がり続けるだろう。」という考えのもとで、流れに添って買っていくものです。逆に、逆張りの買いは、下がっている銘柄が、「ここで下げ止まるだろう。」という判断のもとで流れに反して買いにいきます。
単純に考えてみて、逆張りより順張りのほうが初心者向きだと言えます。なぜなら、株価の下げ止まりを判断するには、需給やテクニカルを慎重に読む必要があり、失敗した時の損切りにも大きな決断がいります。
それに比べて、順張りであれば流れに乗ればいいのですから、逆張りよりはなじみやすいと想います(もちろん、こちらも間違えた場合の損切りは必要です)。ただし注意点があります。
基本的には株価は業績に連動してあげます。その他の理由としては何らかのイベント(テーマとして盛り上がっている、優待や配当目的など)、一時的に仕手化(値段を故意に釣り上げて提灯をつけること)して上がっているのか、などを確認して取引をしていくことが必要です。
業績連動で上がっているならば正常な上げですが、一時的なもりあがりや、とくに仕手化と言われる、一時的に大きく上昇するけれど、すぐに元の水準に戻るような株式には要注意です。
取引をする上でリスクを管理することは大変重要な問題です。
リスク管理を意識した銘柄選びができるかどうかで投資成績は全く異なってきます。
具体的には以下の通りです。
自己資金のうちどれくらいの割合で株を買うかというのは重要な問題で、利益に直結することが多いです。
たとえば、どれだけオリエンタルランド(4661)が魅力的に思えたとしても、自己資金200万円で信用取引を使用してお金を借りて、最低必要資金300万円の株を買うのは非常に危険です。
なぜなら、一時的な暴落で、もし株価が20%さがったなら、一気に60万円の資金がなくなることになります。そうすると、株価は20%の下げだったとしても、手持ちの総資金に対しては、30%分の下げということになります。
200万円しかないのであれば、120万円分を取引に回すなどルールを決めるべきです。ある程度取引に慣れて利益も出せるようになれば、それ以上の資金を利用するなど自分のルールを決めます。
流動性とは、交換したいときにすぐに交換できる度合いをいいます。
株で言うならば、「流動性が高い」状態は、買いたい時にすぐ買える、売りたい時にすぐ売れるということになります。ただ注意して欲しいのは、すぐ売れるといっても、自分の希望価格から非常に低い価格でしか売れないようなものは「流動性は低い」と言えます。
たとえば、100円でその株が買えたとしても、買ってすぐに売ろうとしたとき、流動性の高い株であれば、100円の下の価格である99円で売りに出せますが、流動性の低い銘柄だと、93円とか、89円とか、だいぶ下の値段になります。
それは簡単に言うと買った瞬間におおきな損失状態になりうるのです。
できれば自分がかった値段のすぐ低い価格で売ろうと思えばすぐ売れるような価格の銘柄、常に注文が集まっているような銘柄を取引することで、取引が失敗した時に損切り(損を確定させ仕切り治せる)できます。
以上、ポジションサイズと流動性の2点を心がけるようにしてください。
銘柄の値動きの特性を考慮することを忘れてはいけません。
銘柄によって動きがバラバラで2、3日で30%動いてしまう銘柄もあれば、せいぜい数日かけても3~4%しか動かないものもあります。そういう銘柄ごとの特性を知らないで、取引をしてしまうと、特に初心者のうちは痛い目を見てしまうことになります。
いわゆる値動きの特徴からのアプローチです。値動きの特徴として以下の2点をおさえておきましょう。
この2つです。スイングにおける銘柄選びのポイントは、デイトレと違い、よく動けばいいというわけではなく、硬い動きをする銘柄でも十分値幅を取ることができることです。
注意して取引する必要のある銘柄が多いです。
など、他にもたくさんのケースがありますが、基本的な考え方としては「何らかのトリガーが引かれて、これまでよりも出来高が増加するケース」だと思ってもらえるとよいでしょう。
とくに上記4パターンになる前に、その株をまえもって仕込んでいて含み益がでた場合なんかは「キタ━━!」と思ってしばらく持っていても構わないでしょう。
ただ上記の局面では、たった2,3日で数十パーセントの値動きをすることもあります。簡単に儲けを出すことが可能ですが、簡単に損失を出すことも可能ですので、取引をするなら気をつけるべきですね。
デイトレと違い、数日間株を保有するスイングでは上記の銘柄の取引は慎重に行う必要があります。
もしかするとスイング初心者はまずはこちらから手がけることになるかもしれません。堅い値動きをする銘柄とは、大型株(時価総額の大きな銘柄)と呼ばれる銘柄、もしくは中小型株の中でも株主優待株などです。
激しい値動きではないため、とくに初心者に向いています。
ただし一概に大型株と言っても、為替やNY市場に左右される株式から、主に国内で事業を完結させる株式まで多種多様ですが、大型株であれば動きの大きさは基本的には限定的です。
とくに初心者のうちは大型株からの取引をすることをおすすめします。
スイングトレードにおける大方の知識を一気にまとめました。
このページに記載したスイングトレードの基礎を一通り覚えてください。その後、その知識を深く掘り下げていくことで初心者から中級者への階段を一歩一歩上がっていくことができるはずです。
あなたの資産を増やすためにスイングトレードを活用していただければ幸いです。
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