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米中間選挙で株価はどう動いた? 過去9回の日経平均を数字で確かめる。予想ではなく記録として

· 投資の教科書 編集部

米中間選挙で株価はどう動いた? 過去9回の日経平均を数字で確かめる。予想ではなく記録として
米中間選挙で株価はどう動いた? 過去9回の日経平均を数字で確かめる。予想ではなく記録として

2026年11月3日(現地時間)に、米国の中間選挙の投票がありました。ニュースや投資の記事では「中間選挙のあとは株が上がりやすい」という話をよく見かけます。

本当にそうなのか。この記事では、予想はせずに、過去の数字だけを確かめます。どんな計算をしたかも書くので、気になる人は自分で確かめ直せます。

この記事で手に入るもの

  • 1990年以降、米国の中間選挙9回の前後で、日経平均がどう動いたかの表
  • S&P500(米国株)の、直近2回の中間選挙の動き
  • 数字の計算のしかたと出典(自分で確かめ直せる形)
  • 「中間選挙のあとは上がる」という話を読むときの注意

結論

  1. 1990年以降の9回では、投票日の1年後の日経平均は、上がった回が6回、下がった回が3回でした。1か月後では、上がった回が6回、下がった回が3回です
  2. ただし、9回は数字を語るには少なすぎます。上がった年も、選挙とは別の出来事(景気・金利・世界の相場)の影響が大きかったはずです
  3. 選挙の結果で売り買いを決めるより、自分のお金の置き場と積立の続け方を確かめる機会にするのが無難です

2026年の中間選挙の基本

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、2026年の中間選挙は11月3日(火曜)に行われ、下院の全435議席と、上院の3分の1にあたる35議席が改選の対象です。

結果について、ジェトロは11月4日の記事で、米国時間11月4日午前1時の時点の集計(米国の選挙情報サイト「270toWin」による)として、民主党が上下両院で多数派を確実にしたと伝えています。この時点では、まだ決まっていない議席も残っていました(下院84・上院6)。確定した議席数は、今後の公式の発表で確かめる必要があります。

過去9回の中間選挙と日経平均

米国の中間選挙は、大統領選挙のない偶数の年の11月に行われます。1990年から2022年までの9回について、日経平均の動きを表にしました。

1990年+1.5%、1994年−9.0%、1998年+28.9%、2002年+24.8%、2006年−1.6%、2010年−5.6%、2014年+15.3%、2018年+6.4%、2022年+16.9%
図:投票日の1年後の日経平均の変化(選挙前の終値と比べた変化率)。上がった回6回、下がった回3回
選挙の年 投票日(米国) 選挙前の終値 3か月前→選挙前 1か月後 3か月後 1年後
1990年 11月6日 24,385.33円 −11.8% −7.5% −2.3% +1.5%
1994年 11月8日 19,619.22円 −4.7% −2.2% −5.7% −9.0%
1998年 11月3日 13,952.75円 −12.9% +5.3% +2.8% +28.9%
2002年 11月5日 8,685.72円 −8.6% +2.7% −2.3% +24.8%
2006年 11月7日 16,364.76円 +5.8% +0.7% +6.4% −1.6%
2010年 11月2日 9,154.72円 −5.6% +11.1% +12.2% −5.6%
2014年 11月4日 16,413.76円 +7.1% +9.0% +5.6% +15.3%
2018年 11月6日 21,898.99円 −3.4% −1.8% −4.8% +6.4%
2022年 11月8日 27,527.64円 −1.7% +0.2% +0.6% +16.9%

表から読み取れることは、次のとおりです。

  • 1年後:上がった回が6回(1990・1998・2002・2014・2018・2022年)、下がった回が3回(1994・2006・2010年)
  • 1か月後:上がった回が6回、下がった回が3回。動きの幅は−7.5%から+11.1%までばらばらです
  • 選挙前の3か月:9回のうち7回は下がっていました

「選挙のあとは上がる」に近い年もあれば、1994年のように1年後に9%下がった年もあります。同じ「中間選挙のあと」でも、結果はそろっていません。

計算のしかた

  • 値:米国セントルイス連邦準備銀行の経済データ(FRED)に載っている日経平均の終値を使いました
  • 選挙前の終値:投票日(米国の日付)より前の、東京市場の最後の取引日の終値
  • 「1か月後」「3か月後」「1年後」:投票日から30日後・91日後・365日後の日か、その日より前の最後の取引日の終値と、選挙前の終値を比べた変化率
  • 「3か月前→選挙前」:投票日の91日前か、その日より前の最後の取引日の終値から、選挙前の終値までの変化率
  • 小数第2位を四捨五入しています

米国株(S&P500)は直近2回

S&P500も同じ計算をしました。FREDで無料で見られるS&P500の終値は直近10年分なので、2018年と2022年の2回だけです。

選挙の年 選挙前の終値 3か月前→選挙前 1か月後 3か月後 1年後
2018年 2,738.31 −4.2% −1.5% 0.0% +12.4%
2022年 3,806.80 −7.7% +4.1% +9.4% +15.1%

2回とも、選挙前の3か月は下がり、1年後は上がっていました。ただ、2回だけでは「いつもそうなる」とは言えません。2022年は選挙前の3か月で7.7%下がっていた年で、その戻りも重なっていると考えられます。

2026年はどうだったか(ここまでの記録)

同じ計算で、2026年の選挙前の数字を出すと次のとおりです。ここから先がどうなるかは、この記事では予想しません。

  • 日経平均:選挙前の終値(11月2日)は63,081.86円。3か月前と比べて−1.4%。選挙のあとの11月4日の終値は62,188.63円でした
  • S&P500:選挙前の終値(11月2日)は7,541.40。3か月前と比べて−2.5%

数字を読むときの注意

中間選挙と株価の話を読むときは、次の3つを頭に置いておくと振り回されにくくなります。

回数が少ない、ほかの出来事の影響が大きい、上がりやすいは必ず上がるではない
図:過去の数字は「記録」として読む。選挙で売り買いを決めない
  1. 回数が少ない:中間選挙は4年に1回です。1990年以降でも9回しかなく、たまたまの結果がまじりやすい数です
  2. ほかの出来事の影響が大きい:1年後に大きく上がった1998年と2002年は、どちらも選挙前の3か月に大きく下がっていた年で、その戻りも重なっていると考えられます。株価は景気・金利・企業の利益など、選挙以外のことでも大きく動きます
  3. 「上がりやすい」は「必ず上がる」ではない:過去の平均がよくても、自分が買った年が下がる年になることはあります

選挙をきっかけに確かめておくとよいのは、売り買いのタイミングよりも、自分のお金の置き場の割合と、積立を続けられる金額になっているかです。

よくある質問

米中間選挙のあとは株価が上がるのですか?

1990年以降の9回では、投票日の1年後に日経平均が上がった回が6回、下がった回が3回でした。上がった年が多いものの、回数が少なく、下がった年もあるので、「必ず上がる」とは言えません。

中間選挙の前は株価が下がるのですか?

1990年以降の9回では、投票日までの3か月に日経平均が下がった回が7回ありました。ただし、回数が少なく、それぞれの年に別の理由もあったので、決まった傾向とは言い切れません。

2026年の米中間選挙の結果は?

ジェトロは11月4日、米国時間4日午前1時の時点の集計として、民主党が上下両院で多数派を確実にしたと伝えています。この時点では未確定の議席も残っていたので、確定した議席数は今後の公式の発表で確かめてください。

この表の数字はどこで確かめられますか?

米国セントルイス連邦準備銀行の経済データ(FRED)で、日経平均(NIKKEI225)とS&P500(SP500)の終値を無料で見られます。この記事の「計算のしかた」と同じ日付で比べれば、同じ結果になります。

まとめ

  1. 1990年以降の9回で、中間選挙の1年後の日経平均は、上がった回6回・下がった回3回
  2. 選挙前の3か月は、9回のうち7回で下がっていた
  3. 回数が少なく、ほかの出来事の影響も大きい。過去の数字は「記録」として読む
  4. 2026年は11月3日に投票。ジェトロによると、民主党が上下両院で多数派を確実にした(11月4日時点の集計)
  5. 選挙で売り買いを決めるより、自分のお金の置き場と積立の続け方を確かめる機会にする

相場の数字の読み方は「ゼロから学ぶ投資の教科書」の各回で、順番に学べます。毎週の数字は「週次マーケットデータ」にまとめています。

※ この記事は、過去の株価の記録を説明するもので、今後の株価を予想したり、特定の銘柄の売買をおすすめしたりするものではありません。過去の動きは将来の結果を約束するものではありません。

参考

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