投資の教科書

三井住友DSアセットマネジメント チーフマーケットストラテジスト

市川雅浩の発言録|「日本株の長期上昇トレンドは不変」年末予想の変化を時系列で

立ち位置:強気(条件付き)発言の記録 13件最終更新 2026年10月23日

三井住友DSアセットマネジメントのチーフマーケットストラテジストで、ほぼ毎営業日「市川レポート」を発信しています。日本株は物価と賃金の上昇、企業の資本効率改善に支えられた長期上昇トレンドにあるという見方を一貫して示し、急落の場面では下値の目途と「何が起きたら前提が崩れるか」を数字とシナリオで示します。会社として示す日経平均の2026年末予想は、54,500円から61,500円、68,100円へと引き上げられてきました。

利害について:投資信託を運用・販売する資産運用会社に所属し、レポートは同社の情報発信として公開されています

IGNiT ーイグニットー【公式】「【日経平均6万円は通過点】日銀「2%まで利上げ」の道筋・日経平均株価見通し・M7四半期決算の見方をプロが徹底解剖【三井住友DS・市川雅浩】」 → この回の要点を読む

市川氏は投資信託の運用会社に所属するストラテジストで、年末の株価予想は「会社としての予想」として示されています。数字はその時点の前提を置いた目安で、約束された水準ではありません。三井住友DSアセットマネジメントのサイトは2026年10月時点で一部公開を停止しているため、市川レポートの一部は保存版やゴールドオンラインの転載で確認しています。

ひとことで言うと

「日本株の長期上昇トレンドは不変。急落したら、まず下値の目途と前提を確かめる」。2025年4月の関税ショックでは下値目途を数字で示して「落ち着いて状況を見守ること」を求め(三井住友DS)、2026年10月に歴代3位の下げ幅を記録した翌日も、下落率で見れば過度な反応は不要で上昇トレンドは継続中だと述べました(市川レポート)。

一貫して言っていること

日本株は2012年以降の長期上昇トレンドの中にある

2025年4月の急落時も、8月の最高値更新時も、「2012年以降の長期上昇トレンドは崩れていない」という確認から話を始めています(三井住友DS、市川レポート)。2025年12月には、日経平均がその上値抵抗線をすでに上抜け、より右肩上がりのトレンドが形成されつつあるとしました(市川レポート)。

株高の土台は「物価と賃金の上昇」と「資本効率の改善」

国内のマクロ環境では物価と賃金の上昇、企業レベルでは東証の要請を受けた株主還元や事業再編による資本効率の改善が、近年の日本株を押し上げたと繰り返し述べています(市川レポート、市川レポート)。

急落の場面では「下値の目途」と「シナリオ」を数字で示す

関税ショックでは長期の下値支持線やPER12〜13倍から下値の目途を示し(三井住友DS)、2026年4月の中東情勢では和平合意・協議継続・攻撃再開の3つのシナリオ別に日経平均の水準を示しました(IGNiT)。2026年10月の急落時にも62,700円・61,000円・60,000円の下値目途を挙げています(市川レポート)。

株価の上昇は「期待(PER)」か「利益(EPS)」かを見分ける

2025年8月の最高値更新は期待を反映したPER主導だとし、持続的な上昇には利益の伸びが必要と述べました(市川レポート)。年末予想も「予想EPS×想定PER」で組み立てており、上方修正の理由を倍率の変化として説明しています(市川レポート)。

AI相場は過熱と調整を繰り返しても、成長そのものは否定しない

DeepSeekショックでもコアウィーブ・ショックでも、ハイテク株に過度な悲観は不要という立場です(三井住友DS、市川レポート)。2026年7月の調整は「健全な動き」とし、持続性のカギは企業決算だと述べました(テレ東BIZ)。ただし、巨額投資の回収や資金調達には企業ごとの確認が必要だとしています。

見方の変化

時期 日経平均の見通し(会社としての予想)
2025年1月 2025年3月末の着地を40,500円と想定(2025年1月31日付の市川レポート。発言録には未収録)
2025年4月 関税ショックで下値目途を30,500円台・約32,100円・約29,600円と提示。景気後退は回避とみる(三井住友DS)
2025年12月 2026年末の日経平均を54,500円、TOPIXを3,630ポイントと予想(市川レポート)
2026年2月 衆院選の大勝を受けて61,500円、TOPIX4,100ポイントへ上方修正(市川レポート)
2026年4月 年末61,500円を維持しつつ、和平合意なら6万円は通過点(IGNiT)
2026年5月 年末予想を68,100円へ上方修正、各四半期の予想レンジ上限は70,000円超(市川レポート)
2026年10月 来年3月までに76,600円程度の上振れ余地。ただしAI業績・米中間選挙・中東の3リスクの回避が条件(市川レポート)

強気の立場と「長期上昇トレンドは不変」という見方は一貫しており、変わってきたのは予想の水準です。株価の上昇と政治の安定を受けて、年末予想は1年足らずで54,500円から68,100円まで3度引き上げられました。2026年6月以降の年末予想の更新は、今回確かめられた資料の範囲では見つかっていません。

読むときの注意

  • 市川氏は投資信託を運用・販売する資産運用会社のストラテジストで、レポートは同社の情報発信です
  • 年末予想は「会社としての予想」で、EPS(利益)とPER(倍率)の想定から組み立てられています。前提が変われば予想も修正されます
  • 見通しの多くは「政権が財政規律に配慮して市場の信認を保つ」「中東の紛争が長期化しない」「AI関連企業の業績が期待に見合う」ことを前提にしています

はじめての人が受け取れること

  • 急落のニュースでは「下げ幅」より「下落率」で見ると、本当の大きさが分かりやすくなります
  • 株価の予想は一つの数字より「どのシナリオなら、どの水準か」という形で読むと、ニュースが出たときに自分で考えやすくなります
  • 株価が上がった理由が、期待(PER)なのか利益(EPS)なのかを見分けると、その上昇が続きやすいかどうかを考える手がかりになります

市川雅浩の発言の時系列

動画・記事の日付の新しいものから順に並べています。

2026年

  1. 2026年10月19日・市川レポート(ゴールドオンライン転載)

    市川雅浩「一部企業の財務不安でAIの成長機会を否定しない」|市川レポート(2026年10月)

    コアウィーブ・ショックで広がったAI不安について、市川氏は大手クラウドの「ハイパースケーラー」と、AI向け計算サービスに特化した「ネオクラウド」では事業の幅や収益基盤が大きく違うと整理しました。一部企業の財務懸念をすべてのAI関連企業にあてはめるのは適切でないとし、財務の健全性と収益性を確かめ、集中を避けて長期の視点を持つことが大切だと述べています。

    半導体・AI米国株暴落・リスク

  2. 2026年10月16日・市川レポート(ゴールドオンライン転載)

    市川雅浩「歴代3位の下げ幅でも過度な反応は不要、上昇トレンドは継続中」|市川レポート(2026年10月)

    米コアウィーブの信用不安をきっかけに日経平均が3,318円下げ、下げ幅が歴代3位となった翌日のレポートで、市川氏は、下落は値がさのAI・半導体株が主導し、下落率では上位20位にも入らないため下げ幅に過度な反応は不要と述べました。下値目途に62,700円・61,000円・60,000円を挙げ、長めに見れば上昇トレンドは続いているとの見方です。

    日本株暴落・リスク半導体・AI

  3. 2026年10月7日・市川レポート(三井住友DSアセットマネジメント)

    市川雅浩「7万円台回復で戻りは確かに、来年3月まで7万6600円の上振れ余地」|市川レポート(2026年10月)

    日経平均が終値で約3カ月ぶりに7万円台を回復した翌日のレポートで、市川氏は背景に米ハイテク株の上昇があり、足元の株高は日米企業の好決算を先取りした動きとも考えられるとしました。会社として来年3月までに76,600円程度の上振れ余地を見込むとしつつ、それにはAI関連の業績不安、米中間選挙、中東情勢の3つのリスクの回避が必要との見方です。

    日本株半導体・AI政治・政策

  4. 2026年7月9日・テレ東BIZ(YouTube)

    市川雅浩「AI・半導体株の調整は健全、上昇基調に戻る可能性が高い」|テレ東BIZ(2026年7月)

    モーサテの「朝活Online」で、市川氏はAI・半導体関連株の調整について、年初からわずか半年で3桁の上昇となった過熱の反動で、むしろ健全な動きだと述べました。投資マネーは株式市場から逃げておらず、上昇した銘柄から出遅れ銘柄へ物色が移っているだけとし、今月からの企業決算が持続性のカギとの見方です。

    半導体・AI米国株日本株

  5. 2026年5月26日・市川レポート(ゴールドオンライン転載)

    市川雅浩「6万5000円突破、年末予想を6万8100円に引き上げ」|市川レポート(2026年5月)

    日経平均が65,000円を突破して最高値を更新した翌日のレポートで、市川氏は、戦闘終結は米国・イラン双方にとって現実的な選択肢で、株価が大きく下がる局面は脱しているとの見方を示しました。会社として5月19日に見通しを上方修正し、2026年末の日経平均を68,100円、各四半期の予想レンジ上限をいずれも70,000円超としています。

    日本株暴落・リスク

  6. 2026年4月21日・IGNiT(YouTube)

    市川雅浩「和平合意なら日経平均6万円は通過点、日銀は2%まで利上げ」|IGNiT(2026年4月)

    米国とイランの停戦協議が続くなかのインタビューで、市川氏は今週中に和平合意となれば日経平均6万円は通過点になると述べ、協議次第の3つのシナリオを示しました。日銀は6月から段階的に利上げし2028年3月に政策金利2%へ、ドル円は中長期で円安が進みやすいとの見方も語っています。

    日本株金利・日銀為替・円

  7. 2026年2月20日・市川レポート(三井住友DSアセットマネジメント)

    市川雅浩「衆院選の大勝で上昇余地拡大、年末の日経平均は6万1500円」|市川レポート(2026年2月)

    2026年の日本株見通しを上方修正したレポートで、市川氏は、衆院選で自民党が単独で3分の2超の議席を得る歴史的大勝となり、高市政権の基盤が安定して政策の実現性が高まったことを主因に挙げました。会社として2026年末のTOPIXを4,100ポイント、日経平均を61,500円と予想し、今後は財政運営やAI相場の持続性などが注目点としています。

    日本株政治・政策景気・インフレ

  8. 2026年2月10日・テレ東BIZ(YouTube)

    市川雅浩「物色の広がりは相場の強さの表れ、ただ連日の急騰は続かない」|テレ東BIZ(2026年2月)

    衆院選で自民党が単独で3分の2の議席を得た直後、日経平均が2日続けて最高値を更新した日のライブ配信で、市川氏は高市首相の会見が「責任ある積極財政」と消費税減税の進め方を示し、株にはプラス、円安・長期金利の上昇は落ち着いたと評価しました。幅広い銘柄が買われたのは相場の強さの表れだとしつつ、連日1000円、2000円上がる相場は続かず、時間とともに落ち着くとの見方です。

    日本株政治・政策金利・日銀

2025年

  1. 2025年12月24日・市川レポート(三井住友DSアセットマネジメント)

    市川雅浩「2026年末の日経平均は5万4500円、長期上昇トレンドは不変」|市川レポート(2025年12月)

    2026年の日本株見通しを示したレポートで、市川氏は物価と賃金の上昇、企業の資本効率改善という環境変化が続き、日本株は総じて堅調に推移すると予想しました。会社として2026年12月末の日経平均を54,500円、TOPIXを3,630ポイントと予想し、AI相場への期待が揺らぐ材料には注意が必要としつつ、長期上昇トレンドは変わらないとの見方です。

    日本株景気・インフレ政治・政策

  2. 2025年10月7日・市川レポート(三井住友DSアセットマネジメント)

    市川雅浩「高市トレードで4万8000円台、期待が続く限り大崩れは避けられる」|市川レポート(2025年10月)

    高市早苗氏が自民党総裁選に勝利した直後のレポートで、市川氏は株高・円安の「高市トレード」が広がったと整理し、政策に沿うAI・半導体、国防、原発などの関連銘柄に注目が集まっているとしました。相場には過熱感があるものの、政策への期待が維持される限り大きな崩れは避けられる公算が大きく、目先は連立維持と野党との連携が焦点との見方です。

    日本株政治・政策半導体・AI

  3. 2025年8月13日・市川レポート(三井住友DSアセットマネジメント)

    市川雅浩「最高値更新、過熱感はあるが長期上昇トレンドは不変」|市川レポート(2025年8月)

    日経平均が1年1カ月ぶりに過去最高値を更新した翌日のレポートで、市川氏は株高の背景に米関税政策の不透明感の後退などを挙げました。一方、相場の過熱感を示す指標は買われ過ぎの水準にあり、いったん調整しても違和感はないとしつつ、両指数の長期上昇トレンドは崩れないとの見方を示しています。

    日本株政治・政策

  4. 2025年4月8日・三井住友DSアセットマネジメント公式チャンネル(YouTube)

    市川雅浩「関税ショックの下値目途は3万円前後、冷静さが必要」|三井住友DS(2025年4月)

    トランプ米大統領の相互関税の発表で世界的な株安が続くなかの解説動画で、市川氏はテクニカル分析と株価収益率(PER)から日経平均の下値目途を示しました。長期の下値支持線は4月末で3万500円台、PER13倍なら約3万2100円、12倍なら約2万9600円とし、景気後退は回避できるとみて、落ち着いて状況を見守る必要があると述べています。

    日本株暴落・リスク政治・政策

  5. 2025年1月31日・三井住友DSアセットマネジメント公式チャンネル(YouTube)

    市川雅浩「DeepSeekショックでもハイテク株に過度な悲観は不要」|三井住友DS(2025年1月)

    中国のAI企業DeepSeekの新モデル発表で世界の半導体株が急落した直後の解説動画で、市川氏は、開発費の詳細はまだ明らかでなく、現段階で米ハイテク株に過度な悲観は必要ないと述べました。低コスト開発が本当なら技術革新も期待でき、長い目で見れば一時的な調整になる可能性もあるとの見方です。

    半導体・AI米国株暴落・リスク

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日本株11件

政治・政策7件

半導体・AI6件

ここに載せているのは、著名な専門家が公開の場(YouTubeの公式チャンネル・記事など)で話した内容の記録と要約です。投資の教科書が特定の銘柄や商品をおすすめするものではありません。見通しは話した時点のもので、外れることもあります。

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