FXの手数料について学ぶ|実質コストはスプレッド分

FXの手数料は、株式の売買を行う証券会社のように取引金額◯◯万円まではいくら、のような形では決まっていません。

この記事を読むことで、これからFXを始めようと思っている方は、FX取引にはコストがほとんどかからないことがおわかりいただけます。また、すでにFXトレードをしている方は、現在使っているFX会社を再考するきっかけにもなります。

ぜひ、最後までお読み下さい。

執筆者
近藤章仁

近藤章仁

証券会社で株式ディーラーを7年間経験。現在は、「投資の教科書」の運営を担当し、FXと株の中長期投資を行う兼業トレーダー。「モノクロ ザ マネーvol.3」にも登場。現場で得た経験から、皆様に役に立つノウハウをお伝えします。ファイナンシャルプランナーと証券外務員資格一種保有。

1.FXの手数料について

まず最初にお伝えしたいことは、基本的に、FXには売買手数料というものはありません。中には、取引の条件に応じて、例えば1,000通貨の売買の場合は30~100円の手数料を取る会社もありますが、ごく少数です。

では、FX会社はどこで利益を得ているのでしょうか?

そこで重要になってくるのが、「スプレッド」というものです。このスプレッドを理解することで、FXの注文の仕方や、口座を選ぶ際のポイントもわかってきます。順番に説明していきます。

2.FXの実質的なコストはスプレッド分

2.1.スプレッドとは

スプレッドとは、簡単にいうと「買値と売値の差」のことです。次の画像は、ヒロセ通商の注文画面です。

ヒロセ注文画面

この場合、右側のレート112.219円で買ってすぐに同じ価格で売ろうとしても売れません。売れるのは、左側のレート112.216円になります。

つまり、買った瞬間に0.3銭(0.003円)の含み損が発生することになります。0.3銭値上がりして初めて損益がゼロになり、利益を出すためには、0.3銭を超える値上がりが必要になります。

実は、この0.3銭がFX会社の利益となります。つまり、トレーダーが最初から負担するコストがFX会社の取り分になります。

FX会社は、112.219円で買い注文を受け付け、それより安い112.216円で売り注文を受け付けているので、112.219円-112.216円=0.3銭(0.003円)が儲けとなります(スプレッドの参考記事「FXのスプレッドとは|無駄な手数料を減らすための必須知識」をお読み下さい)。

たったこれだけの手数料でFX会社の経営は成り立つのだろうか?と疑問に思う方もいるかもしれません。

しかし、為替市場は規模が非常に大きく、日本の年間国家予算100兆円の5倍の500兆円が1日で取引されているということから、薄利多売のビジネスで成り立っているのです。

2.2.手数料の計算式

トレーダーの立場からすると、FXにかかるコストは、「売買手数料+スプレッド」ということになります。しかし、既にお伝えしたように、売買手数料を徴収しているFX会社はほとんどなく、無視して構わないので、実質的にはスプレッド分がコストになります。

つまり、このスプレッドをなるべく少なくすることが、FXトレードで利益を残すコツの1つになります。 

ちなみに、米ドル/円のスプレッドが0.3銭のFX会社で10,000通貨を取引すると、スプレッド分「0.3銭×10,000通貨=3,000銭=30円」がFX会社に支払うコストになります。

2.3.スプレッド比較表

このスプレッドは、FX会社によって異なります。

単純にスプレッドが狭い会社がベストということはなく、スリッページ」や「約定力(注文が通りやすいか)」、「システムの安定性」などの項目で総合的に判断して、複数のFX会社を状況に応じて使い分けているトレーダーが多いです。

では、FX会社によって、どれくらいスプレッドは異なるのかを比較してみましょう。次の表は、2018年12月時点の、主なFX会社のスプレッド比較表(全て原則固定)です。

  米ドル/
ユーロ/
ポンド/
豪ドル/
GMOクリック証券 0.3銭 0.5銭 1.0銭 0.7銭
ヒロセ通商 0.3銭 0.5銭 1.0銭 0.7銭
JFX 0.3銭 0.5銭 1.0銭 0.7銭
SBI FXトレード 0.27銭 0.39銭 0.89銭 0.59銭
トレイダーズ証券 0.3銭 0.4銭 0.9銭 0.6銭
外為どっとコム 0.3銭 0.5銭 1.0銭 0.7

ご覧のように、米ドル/円のスプレッドが狭ければ、他の通貨もそれに比例して狭い傾向にあります。

実際のところ、スプレッドは、中長期で売買するトレーダーにとってはあまり気にする必要がないコストかもしれません。しかし、スキャルピングといって、1日に何十回、何百回も取引するトレーダーにとっては、スプレッドが0.1銭でも狭いFX会社を選んでコストを最小にすることが利益の最大化につながります。

そのため、売買ルール作りも大切ですが、FXの口座選びも少しずつ意識していくようにしましょう。

まとめ

FXの手数料は、実質スプレッド分だけということがおわかりいただけたと思います。そのスプレッドも、外貨預金と比べても非常に安く、FX取引には多くのメリットがあります(参考:「外貨預金とFXを比較するならどちらが良いか?」)。

この投資の教科書でFXの記事を数多く執筆しているぶせな氏は、相場の局面に応じて、複数のFX会社の口座を上手く使い分けています(参考:「FX口座のおすすめ|初心者に絶対知ってほしい4社の徹底比較」)。

各FX会社の特徴をつかみ、自分の手法に合った口座で取引をして、FXトレードで成功するための道を切り開いて下さい。

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