FXのスプレッド|手数料を抑えて利益を最大化するコツと業者間比較

スプレッドとは、FX取引における買値と売値の差のことで、トレーダーがFX会社に支払う実質的な手数料のことをいいます。

FXの手数料は、証券会社のように、1約定あたり〇〇円のような形はありません。

この記事では、FXのスプレッドの基本をはじめ、

  • トレードの余計なコストを削減する方法
  • FX会社を選ぶコツ

を、初心者にもわかりやすく解説します。ぜひ、最後までお読み下さい。

執筆者
ぶせな

ぶせな

FXの専業トレーダー。認定テクニカルアナリスト。 本格的にFXを開始してから10年で1億6,500万円の利益を突破。著書に、『最強のFX 1分足スキャルピング』『最強のFX 15分足デイトレード』(共に、日本実業出版社)がある。ツイッターアカウントは、『@busena_fx』、ブログは『億トレーダーぶせなブログ』。

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1.FXのスプレッドの基本

冒頭でもお伝えしたように、FXのスプレッドとは、「買値と売値の差」のことで、「あなたがFX会社に支払う実質的な手数料」になります。

まずは、スプレッドの基本を押さえましょう。

1.1.スプレッドは買値と売値の差

スプレッドは、FX会社のホームぺ―ジにも載っていますが、実際の注文画面でも確認できます。ヒロセ通商の実際の注文画面を使って説明します。

スプレッドの説明

右側の112.219円が今すぐ買えるレート(ASK)で、左側の112.216円が今すぐ売れるレート(BID)です。そして、真ん中に小さく表示されている差額の数字がスプレッド(この場合は、0.3銭=0.003円 )です。

スプレッドは、通常、固定されている業者がほとんどです。そのため、リアルタイムで価格が変動しても、スプレッドの表示は、そのまま0.3で動きません。ただし、指標発表や要人発言時などの相場急変時は、開き具合に違いはありますが、どこのFX口座でもスプレッドは開きます。

ヒロセ通商の場合、ドル円のスプレッドは、原則0.3銭(現在は0.2銭)ですが、相場が急変すると、1.9銭や4.9銭など、その時の相場に応じて開くことがあります。

《補足》
FX会社が提供するスプレッドには、「原則固定」と「変動スプレッド」の2種類あります。口座選びで重要になってくるので、第2章で解説します。

1.2.スプレッドは実質的な手数料

先ほどの注文画面では、FX会社は、右側の112.219円で買い注文を受け付けます。そして、売り注文は、左側の112.216円で受け付けます。

つまり、FX会社の手元には、その差の0.003円 (=0.3銭)が残りますね。これが、FX会社の実質的な取り分になります。

FX会社は、株式の売買を行う証券会社のように、その銘柄を買う金額とは別に取る手数料はありません。しかし、このように、予めスプレッド分を上乗せすることによって利益を得ています。

反対に、トレーダーからすると、スプレッドは、FX会社に支払う手数料になります。

ちなみに、ドル円のスプレッドが0.3銭のFX会社で10,000通貨を取引すると、スプレッド分「0.3銭×10,000通貨=3,000銭=30円」が、FX会社に支払う手数料になります。

2.スプレッドの違いによる口座選びの重要性

FXでは、買った瞬間にスプレッド分がマイナス(損失)になり、利益を出すためには、スプレッド分を超える値上がりが必要になります(売りから入る場合は逆)。

そのため、トレードをするなら、スプレッドが小さいFX会社のほうが有利になります。

特に、スキャルピングのような超短期間で売買を繰り返して細かい利益を積み上げるトレードスタイルの場合は、1回あたりのコスト(手数料)を少しでも下げないと、手数料ばかりかかって利益が残りません。

ちなみに、FXの世界では、スプレッドについて、しばしば次のような表現をします。

  • スプレッドが「小さい」=「狭い」
  • スプレッドが「大きい」=「広い」

どの言い方が正しいというものはなく、表現はいくつかあるものだと覚えておくと良いです。

2.1.原則固定と変動スプレッド

FX会社するスプレッドには、「原則固定スプレッド」と「変動スプレッド」の2種類があり、それぞれ、次のような特徴があります。採用してるFX会社の名前も挙げておきます。

《原則固定スプレッド》
スプレッドは基本的に一定だが、価格変動が激しい局面では、極端に広がることが多い。

(例)ヒロセ通商、JFX、SBI FXトレード、みんなのFXなど、ほとんどのFX会社

《変動スプレッド》
原則固定スプレッドより広くなる場合もあるが、常に変動しているので、慣れてしまえばあまり気にならない。
(例)サクソバンク証券など、ごく一部のFX会社

それでは、FXトレーダは、原則固定と変動のスプレッドのどちらを選べばよいと思いますか?

答は、断然、原則固定を採用しているFX会社です。

なぜなら、変動スプレッドは、注文した瞬間にスプレッドが広がったりして、結局、余計に手数料がかかることがあるからです。特に、何回も売買を繰り返す場合は、その不安定なスプレッドのせいでエントリーするたびにスプレッドが気になってしまいます。

これでは、トレードに集中できませんよね。

実際、私も変動スプレッドの業者を使っていたことがあります。手数料をかけたくない思いがあり、スプレッドが狭い時にエントリーしようとしてしまいました。

しかし、トレードタイミングを図ることよりもスプレッドに神経が向いてしまい、特にスキャルピングの場合は変動スプレッドは不向きだと感じた経緯があります。

ただし、原則固定の場合でも、相場が動く時(経済指標発表や要人発言の時)は一時的にスプレッドは急激に広がります。スプレッドが開いた時にエントリーしてしまうと、勝てる確率は極端に落ちるので注意が必要です。

しかし、数分間待てば通常のスプレッドに戻るので、それからトレードすることで対応できます。スプレッドが広い時に、あえてトレードする必要はありません。重要なことは、あなたがトレードをする時に、最もスプレッドが狭いFX会社を使うことです。

2.2.主なFX会社のスプレッド比較

それでは、原則固定のスプレッドが狭いFX会社はどこかを見ていきましょう。

次の表は、私が実際に使っているFX会社5社のスプレット比較表です。

  ドル/円
ユーロ/円
ポンド/円
豪ドル/円
ユーロ/ドル
ヒロセ通商 0.2銭 0.5銭 1.0銭 0.7銭 0.4pips
JFX 0.3銭 0.5銭 1.0銭 0.7銭 0.4pips
SBIFXトレード 0.17銭 0.49銭 0.99銭 0.69銭 0.38pips
0.2銭 0.4銭 0.8銭 0.6銭 0.3pips
外為どっとコム 0.2銭 0.5銭 1.0銭 0.7銭 0.4pips
  ドル/

ユーロ/

ポンド/

豪ドル/

ユーロ/
ドル
ヒロセ通商 0.2銭 0.5銭 1.0銭 0.7銭 0.4pips
JFX 0.3銭 0.5銭 1.0銭 0.7銭 0.4pips
SBIFXトレード 0.17銭 0.49銭 0.99銭 0.69銭 0.38pips
0.2銭 0.4銭 0.8銭 0.6銭 0.3pips
外為どっとコム 0.2銭 0.5銭 1.0銭 0.7銭 0.4pips

正直、近年のスプレッド縮小競争により、表面上のスプレッドは、業者間でほとんど違いはありません。

ただし、スプレッドで差がつくのは、先ほども書いたような、相場が急変動して、スプレッドが広がった場合です。このような局面では、FX口座によって、スプレッドの広がり幅が違ったり、通常のスプレッドに戻るまでの時間が早かったり遅かったりします。

そのため、複数のFX口座を見比べて確かめることをおすすめします。

その中でも、SBI FXトレードは、ほとんどスプレッドが広がらず、広がったとしても元に戻るまでの時間が早いので、相場が急変して勝負のタイミングにはSBI FXトレードから発注するといったように、上手く使い分けをしています。

なお、私のFX口座をもっと具体的な使い分けについては、『FX口座のおすすめ|初心者に絶対知ってほしい6社の徹底比較』で解説しているので、参考にして下さい。

《FX口座選びのポイント》

スキャルピングの場合は、スプレッドが狭いFX会社で口座を開くことが鉄則。ただし、1日のうちにトレードを完結させるデイトレードの場合は、それほどスプレッドを意識する必要はなく、スキャルピング用のFX口座を使っておけば問題ありません。

(補足)通貨ペアによるのスプレッドの違い

先ほどの表を見て気付いたと思いますが、スプレッドは、通貨ペアによって異なります。

ドル円などのメジャーな通貨ペアはスプレッドが狭いのですが、南アフリカランド円のような新興国のマイナーな通貨ペアは、スプレッドが広い傾向があります。ちなみに、ドル円のスプレッドは0.2~0.3銭が多い中、南アフリカランド円のスプレッドは、1.0銭くらいあります。

その理由は、FX会社の立場で考えてみるとわかりやすいです。

その通貨ペアを取引する人が多ければ、スプレッドを狭くしてもFX会社は儲かります。しかし、取引する人が少ない通貨ペアは、スプレッドを広げて1回あたりの手数料を高くしないと、FX会社自身が損してしまいますよね。

そのため、FX(特にスキャルピング)で稼ぐためには、なるべくメジャーで、取引量が多い、そして、スプレッドが狭い通貨ペアを売買対象に選ぶことが必要です。

また、メジャーな通貨ペアを選ぶメリットには、値動きが比較的安定しており、テクニカル分析(チャート分析)が機能しやすくなる点も挙げられます。なお、稼ぐために最適な通貨ペアの選び方は、『通貨ペアとは|FXトレードで勝つための正しい選び方』を参考にして下さい。

まとめ

最後に、この記事のまとめとして、FXトレードで勝つためのスプレッドの重要ポイントをまとめておきます。

《スプレッドのまとめ》

  • スプレッドはFXの実質的な手数料である
  • スキャルピングで稼ぐためには、スプレッドが狭いFX会社を選ぶ
  • スプレッドが狭くて取引量が多いメジャーな通貨ペアを選ぶ

スプレッドは、FXにおける実質的な手数料なので、FX口座の選択を誤ると、後々、大きなパフォーマンスの差になって現れます。スプレッドをよく理解して、他のトレーダーを一歩リードしましょう。

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