FXスプレッド10社比較|仕組みを理解して利益を残すためのコツ

スプレッドとは、FXにおけるコストのことです。FXを取引する際は、コストを意識する必要があります。

この記事では、スプレッドの仕組みをわかりやすく解説し、主要なFX口座10社のスプレッドを比較して、口座選びのコツについてもお伝えします。

最後まで読むことで、利益を最大化することにつながります。

ぜひ最後までじっくり読んで、FX取引の参考にして下さい。

執筆者
やんた

やんた

一橋大学経済学部卒業。証券会社で営業、アナリスト、ディーラー職の経験を経て、個人投資家に転身。現在は、日経225先物やオプションを中心に、株式、CFD、FXを取引している。ツイッターアカウントは@yanta2011で、ブログ『日経225先物オプション奮闘日誌』を運営。趣味は、ウィンドサーフィン。

1.FXにおける2つのコストとは

まず始めに、FXのコストには次の2つがあります。

  1. 取引手数料
  2. スプレッド

それぞれ見ていきましょう。

1.1.FXの取引手数料はほとんどが無料

取引手数料とは、FXの取引成立時に発生する売買手数料のことです。株式取引の仲介を行う証券会社では一般的ですよね。しかし、FXの場合、少数の会社を除き、取引手数料は無料のFX会社がほとんどです。

それでは、FX会社はどこから利益を得ているのかというと、次に説明するスプレッドが実質的な取引コストになり、FX会社の収入になります。

1.2.FXのコストはスプレッド

FXの取引画面では、為替レートは「次の画像のように2つのレートが左右で表示されます。左側の安い方が売る時のレート、右側の高い方が買う時のレートになります。

上の場合、投資家はドル円を110.00円で売ることができ、110.003円で買うことができることを意味します。このように、買値と売値の2通りのレートを表示することを「2WAY(ツーウェイ)プライス」といい、売値のことをBID(ビッド)買値のことをASK(アスク)といいます。

そして、買値と売値の差をスプレッドといい、FXの実質的な取引コストになります。つまり、

買値(ASK)110.003円 ー 売値(BID)110.000円 = 0.003円=0.3銭

がスプレッドです。このスプレッドは取引コストなので、当然、狭いほうがお得です。

2WAYプライスでは、どれだけのコストを支払っているのかが一目でわかります。もし、レートが1つしか表示されていなければ、リアルタイムのスプレッドがどのぐらいなのか投資家はわかりませんよね。2WAYプライスは、投資家が安心して取引できるシステムだということです。

それでは、為替レートはどこで決まるのでしょうか?

それは、「インターバンク市場(銀行間市場)」です。ちなみに、インターバンク市場とは、世界中の銀行や証券会社が参加し、為替取引をしている市場のことです。

ただ、証券取引所のように取引所があるわけではなく、あくまでのネットワークで結ばれたバーチャルの市場です。FX会社は、このインターバンク市場での為替レートを基に、独自のレートを提供しています

ちょっと難しいかもしれませんが、FX会社は、顧客の注文を受けると、提携している複数の銀行レートをチェックし、顧客に有利なレートで発注します。これが、FX会社ごとにスプレッドが異なる理由です。

2.スプレッドの単位

先ほどのスプレッドは、0.003円=0.3銭と解説しました。「銭」は円の100分の1の単位で、スプレッドを表す時に使われます。同じく、為替が動く時の単位に「pips(ピップス)」あります。少しややこしいですよね。

両者の違いを見てみましょう。

2.1.「銭」と「pips」の違いを理解する

「銭」を使う場合は、通貨ペアの片方が日本円の場合です。例えば、「米ドル/円」や「ユーロ/円」などです。この、日本円での取引を「クロス円」といいます。

一方、「pips」は通貨ペアが日本円以外で使います。例えば、「ユーロ/ドル」や「ユーロ/ポンド」などです。「クロス円以外では”pips”を使う」と覚えておきましょう。次の記事も併せてお読みいただくと、より理解が深まります。

FXの単位pips(ピップス)とは|読み取り方のコツ

FXで利益をあげるためには、コストを意識する必要があります。ドル円であれば、0.3~1銭程度のスプレッドが一般的です。では、スプレッドの違いによる1回当たりの取引コストを比較してみましょう。

  • スプレッドが0.3銭の場合(1万通貨):0.003円×10,000=30円
  • スプレッドが1銭の場合(1万通貨):0.01円×10,000=100円

このように、1万通貨では1回当たり70円の差額となります。1回ごとの差額は小さくても、何回も取引を繰り返すと、コストの差は大きくなります。そのため、取引する際はなるべくスプレッドが狭いFX会社を利用するようにしましょう

2.2.FXは取引量が多いマザーマーケットで行うこと

各通貨のマザーマーケット(母国市場)は、その国の輸出入企業などの実需の決済が集中するので、FXの取引量が一番多くなります。例えば、ドル円ならNY市場と東京市場、ユーロドルなら欧州市場とNY市場です。

マザーマーケットは取引参加者が多く、売りも買いも需要が多いので、スプレッド幅は狭くなります。そのため、豪ドルなら午前中、ユーロやポンドは16時以降の欧州時間にトレードすると、相場が急変して自分のポジションが逆にいっても、大きなスリッページ(価格が飛ぶこと)が発生するリスクを減らすことができます。

特に、数pips程度の小さな値幅を狙って何回も取引を行うスキャルピングでは、スプレッドが収益に大きく影響します(参考:「【最新版】スキャルピングで5年で1億稼いだ私のトレード手法の全て」)。

同じ値幅で動いた場合、スプレッドが狭いほうの1回あたりのコストが小さく、利益が残りやすくなります。そのため、スキャルピングをメインとするトレーダーは、スプレッドが狭くなるマザーマーケットで取引することをおすすめします。

2.3.スプレッドの「原則固定」とは

スプレッドは狭いほど有利ですが、単純に数字だけで比較できない難しさもあります。

なぜなら、スプレッドは相場状況によって変化するからです。FX会社の中では、「変動制」のところもあれば、決まったスプレッドで取引できる「原則固定」のところもあります。

常にスプレッドが変動すると、取引コストの計算が難しくなってくるので、基本は「原則固定」のFX会社を選ぶようにしましょう。ただし、「原則固定」は「完全固定」という意味ではなく、常に一定というわけではありません。

なぜかというと、相場が急変している時には、FX会社は提示するスプレッドを保証できず、一時的に大きく広がってしまうことがあるからです。また、月曜日の早朝など、流動性が著しく低下する時も、スプレッドが広がる傾向にあります

それでは、他にどのような時にスプレッドが広がるのか見ていきましょう。

3.スプレッドが広がる注目すべきイベント

重要な経済統計や政治イベントの時も、スプレッドが広がる傾向にあります。注目の経済統計やイベントには、以下のようなものがあります。3つ紹介します。

3.1.米雇用統計

米国の雇用統計は、最も注目度が高い経済統計です。

その理由は、雇用の状況は「金利を変更するべきかどうか」という金融政策にも影響を及ぼすからです。しかも、雇用統計は事前の予想が外れることも多く、サプライズ(予想外の結果)が起こりやすい指標です

サプライズは相場を大きく動かす原動力となり、発表後に一瞬で1円(=100pips)以上動くこともあります。これだけ影響力があって変動が激しい指標なので、スプレッドも大きく開くことがあります。原則、雇用統計は、第一金曜日の22時30分(夏時間は21時30分)に発表されます。

≫ FXの雇用統計とは|必ず押さえておきたい知識と具体的トレード方法

3.2.FOMC(連邦公開市場委員会)

FOMCとは、米国の中央銀行であるFRB(米連邦準備制度理事会)が定期的に開く会合です。景況判断や金融政策、短期金利であるFF金利の誘導目標地を決定します。約6週間ごとに年8回、2日間に渡って開催されます。午前4時15分(夏時間は3時15分)に結果が発表されます。

3.3.政治イベント

経済統計は発表時間が決まっているので、スプレッドが開くタイミングもほぼわかります。しかし、政治イベントの結果はいつ発表になるか正確な時間はわかりません。

例えば、2016年のイギリスのEU離脱(ブレグジット)を決める国民投票や、米国の大統領選などです。特に、ブレグジットは英ポンド/円が27円も急落し、FX会社によっては50pips程度までスプレッドが開きました。

ただ、結果の時間はわかりませんが、政治イベントが行われる日はわかります。ブレグジット前も、FX会社がサイト上で警告を出していました。

このような時は、どの程度スプレッドが広がるかわからないので、新規の取引を控えるか、取引枚数を抑えて取引するようにして、リスクを回避しましょう

4.スプレッドを小さくするコツ

ここまでお読みいただき、スプレッドは必ずしも一定ではなく、イベント発生時などは広がることがおわかりいただけたと思います。

しかし、通貨ペアやFX会社によって、スプレッドの広がり具合は異なります。当然、スプレッドの広がりは小さいに越したことはありません。ここでは、その選び方のコツをお伝えします。

4.1.取引量が多い通貨ペアを選ぶ

スプレッドは、通貨ペアによっても異なります。結論からいうと、米ドル/ユーロ、米ドル/円などの主要国通貨ペアは取引量が多いのでスプレッドは狭くなります

一方、トルコリラや南アフリカランドなど新興国通貨のペアは取引量が少ないので、スプレッドは広くなります。なぜなら、取引量が少ないと、FX会社はスプレッドを広くしないと利益が確保できないからです。

ここで、為替市場における通貨別の取引量を見てみましょう。

出典:三井住友アセットマネジメント

ご覧のように、通貨別の取引高では米ドルが一番多く、約40%を占めています。そして、米ドル・ユーロ・日本円の3通貨合計で約70%となっています。

そして、通貨ペアでは、米ドルとの組み合わせが全体の約90%となっていて、中でも、米ドル/ユーロの取引量が最も多くなっています。下の表をご覧下さい。

出典:三井住友アセットマネジメント

米ドルが、世界の基軸通貨として貿易決済や投資に使われているのは事実です。そのため、スプレッドも、ドルストレート(米ドルと米ドル以外の通貨ペア)は狭い傾向にあります

ちなみに、トレードの際も、米ドルが買われているのか、売られているのかを優先的に考えることで、相手通貨となる米ドル以外の通貨の値動きも見えてくるようになります。

4.2.システムが安定しているFX会社を選ぶ

システムが脆弱で約定能力が低いFX会社の場合、同じ局面でも、他社よりスプレッドが広がって思わぬ損失を被ってしまう場合もあります。

また、注文を出した時と、実際に売買が成立した時の価格に差が生じることを「スリッページ」というのですが、これもやはりシステムが脆弱なことが要因の一つです。

せっかく相場観は合っているのに、スプレッドやスリッページで損したら悔しいですよね。そうならないように、システムが安定していて、かつ約定能力の高いFX会社を選ぶ必要があります

5.FX口座10社のスプレッド比較

スプレッドが狭いFX会社を選ぶにせよ、国内で50社以上のFX会社があるので、どこを選べばいいか迷いますよね。

そこで、実際に利益を出しているFXトレーダーが使っている6口座と、口座数が多くて人気が高い4口座、合計10社を比較してみましょう。ちなみに、次の記事で紹介している10社です。

≫ FX口座おすすめ10社を徹底比較!億トレーダーのレビュー付き

スプレッドの比較には、米ドル、円、ユーロ、英ポンド、豪ドルの5種類の主要通貨ペアを用いました。全て原則固定で、売買手数料無料、各1万通貨単位でのスプレッドです。

  米ドル/円 ユーロ/円 ポンド/円 豪ドル/円 ユーロ/ドル
GMOクリック証券 0.3銭 0.5銭 1.0銭 0.7銭 0.4pips
SBI FXトレード 0.27銭 0.39銭 0.89銭 0.59銭 0.48pips
ヒロセ通商 0.3銭 0.5銭 1.0銭 0.7銭 0.4pips
JFX 0.3銭 0.5銭 1.0銭 0.7銭 0.4pips
トレイダーズ証券(みんなのFX) 0.3銭 0.4銭 0.9銭 0.6銭 0.3pips
外為どっとコム 0.3銭 0.5銭 1.0銭 0.7銭 0.4pips
DMM FX 0.3銭 0.5銭 1.0銭 0.7銭 0.4pips
マネーパートナーズ 0.3銭 0.4銭 0.9銭 0.6銭 0.3pips
YJFX! 0.3銭 0.5銭 変動制 0.7銭 0.4pips
FXプライムby GMO 0.6銭 0.9銭 1.8銭 1.3銭 0.6pips

ここで紹介した10口座は、いずれもスプレッドが狭く、システムも安定していているので、安心して取引することができまただ、どのFX会社もスプレッドを競争しているので、上位の会社の差はそれほどありません。

そのため、各社の使い勝手を見るためにも、まず複数のFX会社の口座を開設することをおすすめします1社だけ持っていればベストという口座はなく、会社ごとにチャートが見やすい、ニュースが豊富などの特徴があります。

また、全く同じ局面でも、A社よりB社のほうがスプレッドの広がり具合が小さいこともあります。そのような場合は、B社で発注することによって、コストを抑えることができます。

デイトレードの場合は、1日の売買回数はあまり多くはならないのでスプレッドをあまり気にする必要はありません。しかし、スキャルピングの場合は、こういう局面でB社から発注することで、利益をあげられるチャンスを増やすことができます。

FXの口座開設は無料です。気になったFX口座があったら複数開き、取引ツールを比べたり、実際に注文を出して使用感を比べてみて下さい。自分に合ったFX口座を見つけることが、FXで利益を稼ぐための第一歩になります。

なお、FX口座の選び方は、次の記事にポイントがまとめられています。

≫ FX口座の選び方|基本編

まとめ 

この記事では、FXのスプレッドについて解説してきました。重要な点は、以下の3つです。

1.FXのコストはスプレッドで、FX会社や通貨ペアごとに異なる
2.初心者やスキャルピングをする方は、取引量が多くてスプレッドが狭い主要通貨を選ぶ
3.状況によってスプレッドが広がるので、システムが安定していて定力が高いFX会社を選ぶ
 

スプレッドをきちんと理解して、自分の手法に合うFX会社で取引しましょう。この記事が、皆さまのFXトレードのお役に立てば幸いです。

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