投資の教科書

はじめての投資 2/6・最終更新 2026年10月23日

NISAの仕組みをわかりやすく|年360万円・生涯1,800万円の枠と、2027年からの子どもの利用

「NISAは得だと聞くけれど、枠が2つあったり、上限がいくつもあったりして、よく分からない」。NISAで迷うのは、たいていこの数字の多さです。このページでは、金融庁の公式ページで確かめた数字だけを使って、仕組みを1ページにまとめました。

結論

  • NISAは、投資で得た利益(値上がり益・配当)に税金がかからない国の制度です。ふつうは利益に約20%の税金がかかります
  • 年間に投資できるのは、つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円の合計360万円。生涯で非課税で持てるのは1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)
  • 売った分の枠は、翌年以降に「買ったときの金額」で戻ります。2027年1月からは、0〜17歳もつみたて投資枠を使えるようになります

2つの枠の違い

つみたて投資枠 成長投資枠
年間の投資枠 120万円 240万円
生涯の非課税保有限度額 1,800万円(2つの枠の合計) 1,800万円のうち1,200万円まで
買えるもの 長期の積立・分散に向くとして国が決めた基準を満たす投資信託 上場株式・投資信託など(除外されるものあり)
非課税で持てる期間 無期限 無期限
対象 その年の1月1日に18歳以上の国内在住者(2027年からは0〜17歳も) その年の1月1日に18歳以上の国内在住者

2つの枠は同じ年に両方使えます。成長投資枠では、整理銘柄・監理銘柄、信託期間20年未満の投資信託や毎月分配型の投資信託、デリバティブ取引を用いた一定の投資信託などは買えません。

生涯の上限「1,800万円」の数え方

生涯の上限は、**買ったときの金額(簿価)**で数えます。たとえば100万円で買った投資信託が150万円に値上がりしても、使った枠は100万円のままです。

売ったら枠は戻る

NISAの口座で持っているものを売ると、売った翌年以降に、その分の枠が戻ります。戻るのも「買ったときの金額」です。

  • 例:100万円で買ったものを150万円で売った → 翌年以降に戻る枠は100万円
  • ただし、年間の投資枠(360万円)は戻りません。同じ年に、売って空いた分をすぐ使えるわけではありません

2027年1月からの変更(0〜17歳も使える)

金融庁によると、2027年1月から、つみたて投資枠の年齢の条件がなくなり、0〜17歳も口座を開けるようになります。

  • 使えるのはつみたて投資枠だけ(成長投資枠は使えない)
  • 年間の投資枠は60万円、非課税で持てる上限は600万円
  • 0〜17歳の間は、原則として引き出せない(災害などのときや、12歳以降に一定の条件を満たすときは引き出せる)
  • 未成年の間は金融機関を変えられない

はじめての人がつまずきやすいところ

  • 損は税金で取り返せない。 NISAの中で出た損は、ほかの口座の利益と相殺できません(損益通算ができない)
  • 「枠を早く埋める」ことが目的ではない。 年360万円は上限で、使い切る必要はありません。生活防衛資金を残したうえで、続けられる額を決めます(投資の学び方ロードマップ)
  • 口座は1人1つ。 NISAの口座は1人1口座です。金融機関を変えるには手続きが要ります

よくある質問

NISAの年間投資枠と生涯の上限はいくらですか?

年間はつみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円で、合計360万円です。生涯で非課税で持てるのは合計1,800万円で、そのうち成長投資枠は1,200万円までです(金融庁)。

NISAで売ったら枠は戻りますか?

戻ります。売った翌年以降に、売ったものの「買ったときの金額」分の枠が復活します。値上がりした分は戻る枠に入りません。

子どももNISAを使えますか?

2027年1月から、0〜17歳もつみたて投資枠を使えるようになります。年間60万円、上限600万円で、原則として18歳になるまで引き出せません(災害時や、12歳以降に一定の条件を満たす場合を除く)。

NISAで損をしたらどうなりますか?

NISAの中で出た損は、ほかの課税口座の利益と相殺できず、翌年への繰り越しもできません。値下がりしても売らずに持ち続けられる額で使うことが大切です。

出典:金融庁「NISAを知る」(2026年10月23日確認)。制度は変わることがあります。口座を開く前に、金融庁と金融機関の最新の案内をご確認ください。