投資の教科書

ハワード・マークスの発言録

ハワード・マークス「良い時代に、人は十分に問いかけなかった」プライベート・クレジット|オークツリーのメモ(2026年4月)

だれが
ハワード・マークス(Oaktree Capital Management 共同創業者・共同会長)
いつ
2026年4月9日
どこで
Oaktree Capital(メモ)(記事)
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掲載日
2026/10/23

暴落・リスクFRB・米金利

メモ「What's Going on in Private Credit?」で、マークス氏は1970年代からのクレジット市場の歴史をたどり、金融危機後に急成長した直接融資(ダイレクト・レンディング)が、良い時代に問いかけを怠った結果いま不安にさらされていると書きました。直接融資の行方は、融資先であるプライベート・エクイティ投資先企業の業績と強く結びついているとしています。

何を語ったか

  • 1970年代後半まで、格付けが投資適格に届かない企業は債券を出せなかったが、ハイイールド債(高利回り債)の登場で資金調達の道が開け、買収ファンド(プライベート・エクイティ)の拡大や、その後の直接融資につながったと歴史をたどりました。
  • 「賢い人が最初にやることを、愚か者が最後にやる」という格言を挙げ、後から来た人ほど約束をうのみにし、基準を下げ、値段を押し上げるので、多くの投資の流行は行き過ぎになると述べ、直接融資でもこの15年にその一部が起きたとしています。
  • 一部の非上場の融資ファンド(BDC)で解約が全額できなかったことや、評価額への疑問が不安を呼んだと説明しました。流動性の低さやAIがソフトウェア業界に与える影響は何年も前からあった問題で、良い時代に人々が十分に問いかけなかったのだと述べています。
  • 金利がほぼゼロだった2009〜21年は、借り入れで企業を買うプライベート・エクイティにとって極端に追い風だったが、2022年からの利上げで状況は一変し、投資先企業の利益や借り換えが厳しくなったと書いています。
  • 貸し手の安全は、融資先の業績と返済順位の高さから生まれるので、丁寧な審査と高い基準で貸した人はうまくいくだろうとの見方を示しました。

原文から

But, simply put, people may not have asked enough questions or paid enough attention in the good times . . . as usual. (訳)簡単に言えば、人々は良い時代に十分な問いかけをせず、注意も払っていなかったのかもしれません……いつものように。

この発言の読み方

マークス氏の主張は「プライベート・クレジットは危ない」ではなく、「仕組みの弱点は最初からあり、良い時には見過ごされる」というものです。オークツリー自身もこの分野の運用会社なので、その立場を踏まえて読む必要があります。はじめての人は、新しい金融商品を買う前に「解約できない時はあるか」「値段はどう決まるか」を確かめる大切さを学べます。

背景

メモはオークツリーの公式サイトで公開されている投資家向けの文章です。長文のため、このページでは要点だけをまとめています。

出典:Oaktree Capital「What's Going on in Private Credit?」(2026年4月9日)

このページは、出演・発言の内容を投資の教科書が要約したものです。正確な言い回しは元の動画・記事でご確認ください。引用は内容を示すのに必要な短い範囲にとどめています。発言の記録であり、特定の銘柄や商品の売買をおすすめするものではありません。

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