愛宕伸康の発言録
愛宕伸康「10年金利3%超えは時間の問題、日銀は国債を買い増さない」|トウシル(2026年7月)
- だれが
- 愛宕伸康(楽天証券経済研究所 所長 兼 チーフエコノミスト(日本銀行出身))
- いつ
- 2026年7月8日
- どこで
- トウシル(楽天証券・YouTube)(動画)
- 元の出演
- 動画を見る
- 確認
- 字幕で確認
- 掲載日
- 2026/10/23
6月末に公表された骨太の方針の原案で「財政規律」の言葉が消え、日銀の利上げをけん制するような文言が加わったことで、10年金利が3%をうかがう展開になった回です。愛宕氏は、3%超えは時間の問題と見ておくべきだとし、金利の水準を理由に日銀が国債買い入れを増やすのは「やぶ蛇」で、市場機能が損なわれる金利ショックが起きない限り静観するとの考えを示しました。
何を語ったか
- 原油相場の下落で市場のインフレ期待(ブレークイーブン・インフレ率)は下がっているのに長期金利は上がっているとして、上昇の背景は財政規律への懸念と、日銀の利上げが後手に回るリスクへの意識だとの見方を示しました。10年金利は7月6日に2.827%まで上がったと紹介しています。
- 1年前の参院選後に、格付け会社ムーディーズの担当者のインタビューを引いて「財政の持続性へのコミットメントが重要」とレポートに書いたと振り返り、骨太の方針でそのコミットメントが弱まり、当時の懸念が表に出ているのではないかと述べました。
- 年初に示した10年金利の見通し(年後半に3%へ)を、実際の金利は3カ月ほど早いペースで上回っていると説明しました。政策金利が1%前後だった1990年代半ばの長短金利差は2%程度だったため、日銀が10月に1.25%へ利上げすれば3%を超えても不自然ではないとしています。
- 日銀の目的には物価の安定に加えて金融システムの安定があり、金利ショックで市場が機能しなくなったときは「最後のマーケットメーカー」として国債市場に出ていく役割があると説明しました。逆に、それ以外のときに金利水準を理由に買い入れを増やせば財政に配慮したと受け取られ、円安とインフレを招きかねないと述べています。
原文から
3%を超えるのは時間の問題であろう
この発言の読み方
長期金利の上昇を「財政への信認」の問題として読み、日銀が金利を抑えにいくことの危うさを説明した回です。愛宕氏は、金利ショックが起きる確率はそれほど高くないとしつつ、起きた場合には事後に対応するしかないと述べています。金利が上がる局面で「日銀が何とかしてくれる」と考えるのではなく、日銀が動く条件(市場機能の停止)を知っておくことが大切だ、という読み方ができます。
出典:トウシル [楽天証券]「10年金利3%超へ、上昇行き過ぎれば日銀は国債購入を増やすのか(愛宕 伸康)【楽天証券 トウシル】」(2026年7月8日)
このページは、出演・発言の内容を投資の教科書が要約したものです。正確な言い回しは元の動画・記事でご確認ください。引用は内容を示すのに必要な短い範囲にとどめています。発言の記録であり、特定の銘柄や商品の売買をおすすめするものではありません。
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