井出真吾の発言録
井出真吾「自社株買いの買い方で会社の姿勢が分かる」|松井証券(2026年3月)
- だれが
- 井出真吾(ニッセイ基礎研究所 研究理事 チーフ株式ストラテジスト)
- いつ
- 2026年3月30日
- どこで
- 松井証券マーケットナビ(YouTube)(動画)
- 元の出演
- 動画を見る
- 確認
- 字幕で確認
- 掲載日
- 2026/10/23
松井証券の番組「イベント・ドリブン」で、井出氏は自社株買いには発表が5月・11月・2月に集中する季節性があり、発表後の買い方も企業ごとに「じわじわ型」「速攻完結型」、そして発表しても買わない「狼少年型」に分かれると分析しました。合理的な理由なく発表どおりに買わない企業は投資家軽視だとし、個人株主も株主総会で質問するなど企業と対話してよいと述べています。
何を語ったか
- 自社株買いは、企業がまず「これだけ買う予定」という枠を発表し、実際にいつどれだけ買うかは企業の自由だと説明しました。TOPIX採用企業の金額ベースの枠は、資本効率の改善や東証のPBR改革を背景に過去10年で増えてきたとしています。
- 枠の発表には季節性があり、3月決算企業の本決算の発表に合わせた5月が最も多く、次が中間決算の11月、その次が第3四半期決算の2月だと示しました。2月は今年度の業績が見えてきて、内部留保が増えすぎないようにもう一度自社株買いを決める企業があるのだろうとしています。
- 実際の買い付けは年度の前半に進むことが多く、2024年は「令和のブラックマンデー」で株価が急落した後の9月に買い付けが膨らんだと説明しました。株価が下がったときに、どうせなら安いうちに買おうと考える企業が多いのだろうとの見方です。
- 発表後の買い方は企業ごとに特徴があり、毎月コンスタントに買う「じわじわ型」は息の長い下支えが期待できる一方、発表直後に枠いっぱいまで買ってしまう「速攻完結型」は、発表を見てから個人が買っても遅いことがあると注意を促しました。具体的な企業の例として、味の素、日本郵政、日立製作所、ソニーグループ、鹿島、積水化学工業、セガサミーホールディングスなどの買い付けの推移に触れ、同じ企業は翌年も似た買い方をする傾向があるとしています。
- 発表しても合理的な理由なく買わない「狼少年型」(やるやる詐欺)もあるとし、「株価が想定より高かったので買わなかった」という理由は株主軽視だと批判しました。こうした企業には気をつけ、株主総会で質問したり、手元資金の多い企業に自社株買いを提案したりするなど、個人株主も企業と対話していくべきだと述べています。
原文から
資本市場を舐めてんのかと言いたくなるぐらいでね
この発言の読み方
自社株買いのニュースは株価が上がる材料として見られがちですが、井出氏は「発表」と「実際の買い付け」を分けて見ることの大切さを示しました。企業の買い方の癖は年をまたいで続きやすいとの指摘は、株主還元の本気度を見極める手がかりになります。番組で触れられた企業名は過去の買い付けの例で、売買を勧めるものではありません。
出典:松井証券マーケットナビ「【株価暴落で自社株買い加速⁉】やるやる詐欺に注意!!/日経平均下落後の決算発表に注目/井出真吾氏が徹底分析〈イベント・ドリブン│松井証券〉」(2026年3月30日)
このページは、出演・発言の内容を投資の教科書が要約したものです。正確な言い回しは元の動画・記事でご確認ください。引用は内容を示すのに必要な短い範囲にとどめています。発言の記録であり、特定の銘柄や商品の売買をおすすめするものではありません。
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