投資の教科書

市川雅浩の発言録

市川雅浩「プライベートクレジット不安、リーマン時と違い損失の所在は見える」|PIVOTのYouTube動画より(2026年3月)

おことわり:このページは、PIVOT 公式チャンネルがYouTubeで公開している動画をもとに、市川雅浩氏が動画の中で語っている内容を投資の教科書がまとめたものです。市川雅浩氏への取材や寄稿ではなく、ご本人・出演先の媒体とは関係ありません。出典の動画はこのページに記しています。正確な発言は元の動画でご確認ください。

動画:PIVOT 公式チャンネル(YouTube公式)。再生ボタンを押すと、このページで再生されます。
だれが
市川雅浩(三井住友DSアセットマネジメント チーフマーケットストラテジスト)
いつ
2026年3月26日
どこで
PIVOT(YouTube)(動画)
出典
YouTubeで元の動画を見る
確認
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掲載日
2026/10/23

米国株暴落・リスクFRB・米金利

米国のプライベートクレジット(銀行を通さない企業向け融資)のファンドで解約請求が膨らみ、KKR系のファンドが格下げされた直後のPIVOTの速報解説で、市川氏は、今のところ個別のファンドの問題だとしつつ、不安心理を広げやすいニュースだと述べました。2008年の金融危機と違い、どこにどれだけ損失があるかは確認できるとし、危機の引き金になりうるのは米国景気の大幅な冷え込みだとの見方を示しています。

何を語ったか

  • プライベートクレジットは、銀行ではなくファンドなどが中小企業などに直接お金を貸す市場で、高い利回りを求める資金が流れ込んで急拡大したと説明しました。足元では貸し先の業績への不安から解約請求が増え、ファンドが持つ債権の売りにくさ(流動性)と、保有資産の質の低下が心配されていると整理しています。
  • KKR系ファンドの格下げは、まさに市場が心配している「資産の質」に焦点を当てたもので、不安を高めるニュースになるとの見方を示しました。ソフトウェア関連の比率が高く、AIによる事業モデルの揺らぎが返済能力への懸念につながっていると述べています。
  • 解約制限に達したという報道が続いているのは運用上の設計の話だとしつつ、解約を急ぐ投資家が多いことの表れで、不安心理の改善にはつながりにくいと述べました。
  • 2008年の金融危機とは、信用力の低い借り手にお金が集まった点が似ているとしました。一方で当時は損失がどこにどれだけあるか分からずパニックになったが、今は米大手銀行がノンバンク向け融資を開示しており、ファンドの動きも確認できるので、そこが大きく違うと説明しています。
  • 危機の引き金になりうるのは米国景気の大幅な冷え込みで、政策でそれが避けられれば深刻にはならないとの見方を示しました。日本は米国ほどこうした商品が出回っていないので米国ほどの心配は要らないが、信用不安が強まれば間接的に悪い影響を受けることは十分考えられるとし、イラン情勢が長引いて物価が上がりFRBが利上げに転じれば、3か月から半年ほどで悪いシナリオに傾くリスクも出てくると述べています。

原文から

アメリカほどの心配は必要ないとは思う

この発言の読み方

市川氏は、不安なニュースが続く場面で「何が似ていて、何が違うか」を分けて考え、リーマン・ショックの再来と決めつけない見方を示しました。ただし楽観一辺倒ではなく、米国景気の悪化やFRBの利上げといった「悪いシナリオへの分かれ道」もはっきり示しています。解約請求の増え方や米国の景気指標が、この見方を確かめる手がかりになります。

背景

聞き手はPIVOTの野島氏です。聞き手の発言はこの記事には含めていません。

出典:PIVOT 公式チャンネル「【速報解説:KKR系ファンドの格下げ、影響は?】プライベートクレジット市場の異変/KKR系ファンドが「資産の質の劣化」/2008年リーマンショックとの違い/信用力の低い借り手への融資/今後の見通し」(2026年3月26日)

このページは、YouTubeで公開されている動画の中での発言を、投資の教科書が要約したものです。ご本人への取材や寄稿ではありません。正確な言い回しは元の動画でご確認ください。引用は内容を示すのに必要な短い範囲にとどめています。発言の記録であり、特定の銘柄や商品の売買をおすすめするものではありません。

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