佐々木融の発言録
佐々木融「トランプ関税は長い目で見れば円安を加速させる」|PIVOT(2025年4月)
- だれが
- 佐々木融(ふくおかフィナンシャルグループ チーフ・ストラテジスト(日本銀行、JPモルガン・チェース銀行出身))
- いつ
- 2025年4月4日
- どこで
- PIVOT(YouTube)(動画)
- 元の出演
- 動画を見る
- 確認
- 字幕で確認
- 掲載日
- 2026/10/23
トランプ大統領が相互関税(日本は24%)を発表し、ドル円が146円台まで円高になった日の回です。佐々木氏は、足元はリスクオフの円買いとドル売りだが、関税を下げてもらう交渉で日本が出す案は対米投資や米国からの購入など円売りを伴うものになるとして、長い目で見れば円安要因になると述べました。目先は140円ぐらいまでの円高もありうるとしています。
何を語ったか
- 日本の2024年の貿易収支は5.5兆円の赤字だが、対米は8.6兆円の黒字で、そのうち約7兆円が自動車と自動車部品だと説明しました。ここが交渉の焦点になり、米国での生産を増やせば日本の貿易赤字は膨らむとしています。
- 2月の日米首脳会談で約束した対米直接投資残高を1兆ドルにする話は、毎年6兆円ほど投資する計算になり、ある程度は円売りを伴うと述べました。
- 関税はCPIを2%ほど押し上げるとの試算があり、米国は簡単に利下げできず金利が上がりやすい一方、日銀は混乱のなかで利上げしにくくなるとの見方を示しました。年内の利上げの織り込みも後退しているとしています。
- 投機筋の円の買い持ち(円ロング)は過去のピークの8割程度まで積み上がっており、金利差のコストがかかるのでいずれ巻き戻され、円安に戻る局面では動きが速くなるかもしれないと述べました。年末170円の予想は後ずれするかもしれないが、構造的な問題は変わらないとしています。
原文から
構造的な問題は今回のことによって悪化する可能性
この発言の読み方
関税ショックで円高が進んだ日に、あえて「長い目では円安」と述べた回です。佐々木氏は短期の値動きと構造を分けて考える姿勢をくり返しており、ここでも目先の円高(140円程度)と、交渉の結果として円売りが増える中長期の流れを分けています。個人へは、不透明なときこそ時間を分散して少しずつ投資するのがよいと述べています。
出典:PIVOT 公式チャンネル「【トランプ関税は円安を加速させる】急激な円高の理由/トランプ関税は円安要因/自動車関税で貿易黒字減少/米国の利下げは難しい/日銀の利上げは難しい/円買い投機ポジションはいつ巻き戻る?/いずれ170円へ」(2025年4月4日)
このページは、出演・発言の内容を投資の教科書が要約したものです。正確な言い回しは元の動画・記事でご確認ください。引用は内容を示すのに必要な短い範囲にとどめています。発言の記録であり、特定の銘柄や商品の売買をおすすめするものではありません。
「為替・円」について、ほかのご意見番は
- 2026年10月19日永濱利廣「年内は劇的な円高は進みにくい」|PIVOT(2026年10月)
- 2026年10月19日テスタ「貯金も円への投資。投資はいかにギャンブルをしないか」|テレビ東京(2026年10月)
- 2026年10月12日武者陵司「長期金利3%は天井圏。株も国債も買える時代」|ブルーモ証券(2026年10月)
- 2026年10月8日後藤達也「金利は水準より変化の速さに注意」|ReHacQ(2026年10月)
- 2026年10月1日唐鎌大輔「けん制発言は繰り返すほど効かなくなる」|TBS CROSS DIG(2026年10月)