佐々木融の発言録
佐々木融「円安は続く、一番怖いのは家計の動き」|THINKpod(2026年9月)
- だれが
- 佐々木融(ふくおかフィナンシャルグループ チーフ・ストラテジスト(日本銀行、JPモルガン・チェース銀行出身))
- いつ
- 2026年9月29日
- どこで
- THINKpod(講談社・YouTube)(動画)
- 元の出演
- 動画を見る
- 確認
- 字幕で確認
- 掲載日
- 2026/10/23
日米がそろって9月に利上げした後の回です。佐々木氏は、利払い費の急増で財源がなくなるため、政府はインフレで賄おうとして日銀に利上げさせない方向に圧力をかけるのではないかとし、実質金利のマイナスが続いて円安基調は変わらないとの見方を示しました。2026年内は155〜162円ぐらい、2027年は日銀しだいで165円、さらに170円方向も見えてくると述べています。
何を語ったか
- 会合後に円安が進んだ一番の理由は、ベッセント財務長官の圧力を背景に海外の投機筋が大きく円を買っていたことの巻き戻しだと述べました。27兆円使った介入は短期的にはある程度の影響があったが、対症療法でしかないとしています。
- 去年の利払い費は10兆円で、10年金利が2029年度にかけて3.6%に上がる前提だと8年後に35兆円まで膨らむとの試算を紹介しました。消費税減税や防衛費の増額も重なれば財源はなく、方法はインフレにするしかなくなると述べています。
- 円建ての原油価格は前年比70%ぐらい上がり、液化天然ガスや穀物も値上がりしているとして、企業物価から消費者物価へとインフレ圧力が高まりやすいと説明しました。日本は賃金がアメリカの4割ぐらいと割安なのに、日本企業が海外に投資し、海外からの投資は入ってこないことが円安の根本だとしています。
- 円キャリートレードはリーマン・ショック前ほど積み上がっておらず、日本は貿易赤字国なので巻き戻しで円高が加速することは考えにくいと述べました。外貨準備で介入に使えるのは160兆円ぐらいで、家計は1000兆円の預金を持っているので、日本人が円を不安に思って外貨に動き始めたら介入では止められないとしています。株は名目成長が増える限り上昇基調、長期金利は上がりやすいとの見方です。
原文から
1番怖いのは我々なんです
この発言の読み方
「我々」とは日本の家計のことです。佐々木氏は、円安の最後の引き金は海外の投機筋ではなく、円を持っていると目減りすると気づいた日本人の行動だと見ています。予想レンジは「日銀が年内にもう1回利上げできれば」「2%まで上げられれば」という条件つきで、日銀の利上げが進めば上値が重くなるとも述べています。年金による外国債券の買いが円安に効いている、という指摘も目を引きます。
出典:THINKpod /シンクポッド「【なぜ円安は止まらないのか?】円安の構造的理由/日本企業の決定が円安を招く/キャリートレード巻き戻しはあるのか/2026年と2027年のドル円/株式相場と債券相場の見通し/THINKpod」(2026年9月29日)
このページは、出演・発言の内容を投資の教科書が要約したものです。正確な言い回しは元の動画・記事でご確認ください。引用は内容を示すのに必要な短い範囲にとどめています。発言の記録であり、特定の銘柄や商品の売買をおすすめするものではありません。
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