佐々木融の発言録
佐々木融「長期金利3%は下限、日銀しだいで170円方向も」|文藝春秋PLUS(2026年10月)
- だれが
- 佐々木融(ふくおかフィナンシャルグループ チーフ・ストラテジスト(日本銀行、JPモルガン・チェース銀行出身))
- いつ
- 2026年10月1日
- どこで
- 文藝春秋PLUS(YouTube)(動画)
- 元の出演
- 動画を見る
- 確認
- 字幕で確認
- 掲載日
- 2026/10/23
文藝春秋PLUSの「BUNSHUN MONEY SCHOOL」で、日銀が政策金利を1.25%に上げても円安が進んだ理由と、30年ぶりの長期金利3%の見方を語った回です。佐々木氏は、3%は正常化の範囲で、むしろ新しいレンジの下限になるとし、インフレ率は上がってくる一方で日銀は十分に利上げできないとして、年内に160円、利払い費や減税をインフレで賄う方向なら170円方向へ向かうとの見方を示しました。
何を語ったか
- 利上げ後の円安の大きな理由は、9月前半に海外の投機筋が円を大きく買っていたことの巻き戻しだと説明しました。同時に、持ち高の割にドル円の水準が切り上がっているとして、150円を前に日本の個人や輸入企業の円売りが出ているのではないかとの見方を示しています。
- 円建ての原油や液化天然ガス、小麦などの価格が上がっており、日本のインフレ率は上がってくると述べました。インフレ率が3〜4%になれば、市場が織り込む2%程度までの利上げでは足りないとしています。
- 政策金利が1.25%だった90年代半ばの10年金利は3%を超えていたとして、今の3%は量的緩和やイールドカーブ・コントロールの後遺症から正常化してきた段階で、3〜5%が長期的なレンジになりうるとの考えを示しました。今の段階で財政懸念で長期金利が上がっていると言うのは早いとも述べています。
- 日銀がやってはいけないのは、政府から国債を買ってくれと言われて受け入れることだと述べました。政策発表の時間が決まっていない、事前に報道されるといった点も改め、外から言われてやっているように見えない発信をすべきだとしています。アメリカがドル円の水準そのものを気にしているとは思えず、気にしているのは日本が持つ米国債だとの見方も示しました。
原文から
私はやっぱりインフレ率は上がってくると思うし
この発言の読み方
長期金利の上昇を「財政不安」ではなく「正常化」と読んでいる点が、ほかの論者と比べたときの特徴です。そのうえで、日銀がインフレに追いつけるかどうかを円相場の分かれ目と見ています。170円方向は、日銀がしっかり利上げできず、政府が利払い費や減税をインフレで賄おうとする場合の見立てで、本人も「ここからの日銀次第」と前置きしています。
出典:文藝春秋PLUS 公式チャンネル「【長期金利3%はまだ下限】「3~5%の世界」は来るのか|日銀はインフレに追いつけるか|消費減税と膨らむ国債利払い|2027年、1ドル170円に向かう条件【佐々木融】」(2026年10月1日)
このページは、出演・発言の内容を投資の教科書が要約したものです。正確な言い回しは元の動画・記事でご確認ください。引用は内容を示すのに必要な短い範囲にとどめています。発言の記録であり、特定の銘柄や商品の売買をおすすめするものではありません。
「金利・日銀」について、ほかのご意見番は
- 2026年10月21日井出真吾「日銀ETFの含み益76兆円を減税の財源に」|PIVOT(2026年10月)
- 2026年10月20日井出真吾「6月の7万2000円は背伸び、来年前半に7万円台定着へ」|PIVOT(2026年10月)
- 2026年10月17日永濱利廣「リフレ政策なのはむしろアメリカ」|日経CNBC(2026年10月)
- 2026年10月16日永濱利廣「2030年に日経平均10万円もおかしくない」|楽待(2026年10月)
- 2026年10月12日武者陵司「長期金利3%は天井圏。株も国債も買える時代」|ブルーモ証券(2026年10月)